筆者が今日ご紹介したい方は若齢22歳でありながら、一人で異国のフィンランドで自分の夢を探し求めているある日本人女性のお話です。
彼女のことをCさんと言いましょう。
Cさんのことを知り合ったのは同じオペアビザを取ってフィンランドに滞在していた日本人女性Mさんがきっかけです。
Mさんのこと及びオペアビザ(Au Pair)について下記の記事をご覧ください。
参考記事:Au Pair制度を利用してフィンランド生活体験をしてみない?(1)具体的にオペアとは?
参考記事:Au Pair制度を利用してフィンランド生活体験をしてみない?(2)フィンランドで何を感じた?
CさんはMさんとオペアビザ関係でMさんのブログに通じて知り合いとなり、Mさん主催のパーティにCさんが参加したことで、そのパーティで筆者と知り合うようになったのです。
2018年のことでした。
知り合った最初のパーティでは人数が多かったため、Cさんとはそれほど話すことができなかったが、少し話した印象では「この子賢いな」という感じでした。
今回はそんな彼女のストリーを聞かせて頂きました。
それは若齢22歳の彼女が自分の人生において自分の夢を探し求める内容でした。
北欧・フィンランドとのご縁はアンティーク雑貨と旅行から
福島県郡山出身の彼女は高校卒業後に上京し、東京でビジネスと英語を専門とする専門学校で勉強し、ビジネスの面と英語の面の力を蓄えました。
彼女と北欧・フィンランドの一つ目の接点は直接なことではなく、間接的なことでした。
彼女は元々アンティーク雑貨や家具が好きで、学生時代から既にアンティークの買い付けと販売、家具を作成と販売、店舗デザイン、グラフィックデザインにかかわってきました。
アンティーク雑貨や触れ合うものの中に多くのものは北欧から来ているのです。
この趣味及び経歴から彼女と北欧デザインの間に伏線が敷かれたのでしょうね。
卒業したCさんは東京にあるベンチャー企業に就職しました。
ベンチャー企業には3年ほど勤めていましたが、ベンチャー企業であったため、彼女はとても細かい仕事から新規事業の立ち上げまで幅広く経験しました。
もう一つの接点は北欧旅行でした。
Cさんは会社で働いていた期間中に一度北欧のスウェーデンとフィンランドに旅行したことがあります。
大好きなアンティーク雑貨の買い付けという目的も含まれた旅の中で、北欧やフィンランドの環境を自分の目で見て肌で感じ、「そこで住むだろうな」と思ったそうです。
Cさんによると、住んでみたい場所は行くとなんとなく感じるそうです。
住みたくなると感じる人が一般的に多いと思いますが、実際に住むことになった人は少ないでしょう。
そこに並ではない行動力と決断力があると筆者は感じました。
そんなアンティーク雑貨が大好きなCさんなので、実にフィンランドでとても有名なムーミン、マリメッコ、オーロラ、サンタクロースなど全然知らなかったようです。
異国北欧の地で自分の夢に近付ける
Cさんは今人生の夢を探し求める旅にいます。
ベンチャー企業で3月年間働き、会社も十分楽しかったし、副業可だったので買い付けなども続けていたのですが、「(アンティーク雑貨を)本格的にやりたい!」というのと「やっぱり住んでみたい」という気持ちが大きくなり会社を退職しました。
退職してから北欧に住む方法を本格的に調べ始め、「完璧に把握していないけどまずは進めよう!」という不安定、不安と未知に直ちに直面しても恐れないというメンタルの強さもなかなかです。
その時にフィンランドに住む方法をネットで探していたそうです。
ちなみに、Cさんによるとフィンランドに住むことについて、いかにうまくネットで検索してより多くの情報を手に入れるかがとても重要だそうです。
情報の多さだけで移住のプランが全然変わることもあるそうです。
フィンランドに滞在するために活用した手段がオペアビザ
そこで彼女が見つけたのが「オペア」です。
「オペア」というビザが許可した滞在活動の内容は原則的に下記の通りです。
「外国にホームステイして現地の子供の保育する見返りに滞在先の家族から報酬をもらって生活する留学制度のことである」
Cさんはオペアのマッチングサイトでフィンランドでの受け入れファミリーを探していました。
しかし、保育専門の経験もなく、フィンランド語もできない(英語は堪能)彼女にとっては簡単なことではありませんでした。
しかも、マッチングサイトに掲載する自分のプロフィール欄に「オンラインショップを再スタートしたい事」「スタイリングを勉強したい」というのを書かれていたので、より苦戦されたようです。
なかなか苦戦している中、幸い買い付けのお仕事で繋がったフィンランドの知り合いが受け入れファミリーになってくださり、無事フィンランドに1年間滞在することができるようになりました。
オペアビザの取得に関してもCさんはリスクを取らざるを得ませんでした。
通常の場合、オペアビザは日本でオンラインでフィンランド移民局に申請し、ビザがおりてからフィンランドに渡航するのですが、彼女は受け入れファミリーの入居希望日が3週間後と決められたため、日本でビザ申請と待つ時間がなく、必要な書類を用意してすぐにフィンランドに渡航しなければいけませんでした。
そのため、Cさんは入手できる関連書類(児童関係イベントの参加証明書、前職からの推薦書など)を3週間内にできるだけ入手し、全ての書類を持ってフィンランドに来てからフィンランド移民局にオペアビザを申請したのです。
幸い書類はそれで十分で、オペアビザも1ヶ月半ほどでおりました。
Cさんがオペアのために準備した資金も最低限である航空券、保険とビザ申請費用のみでした。
あと少しは緊急対応用の資金だけだそうです。
強い目的意識を持ってフィンランドに来た
異国の海外に来た彼女にはとても強い目的意識を持っていました。
彼女がフィンランドに来た理由は単に「フィンランドで生活してみたい」だけではなく、「オンラインショップを再スタートしたい事」「スタイリングを勉強したい」が大きな目的です。
資金がほとんどない彼女にとっていきなり留学するのは得策ではなかったです。
デザイン関係の学術背景を持たない彼女が学部から勉強すると、それだけ数百万円の資金が必要で、夢に近づくことがそれだけで遠い目標となってしまいます。
そのため、彼女が選んだ道はまず1年間フィンランドに滞在し、オペア規定の軽労働をこなしながら、自分から北欧インテリアスタイリングの関係会社に見学やインターン受け入れの打診をすることにしました。
それで、インテリアスタイリングに実務経験が少なかった彼女でも実際にインテリアスタイリングの会社を見に行ったり、インターンのチャンスをもらって実務経験を積んだりする可能性があるわけです。
スタイリング関係以外にも、Cさんはオンラインショップオープンのためにアンティークマーケットをほぼ毎週回られ、自分のオンラインショップの運営開始に向けて着実に進められています。
彼女が夢を探し求めることに、チャンスが得られるように努力することに応援したいです。
そんなCさんのオペア生活とフィンランド生活はどんな感じ?
聞く限りかなりフレキシブルな条件です。
具体的に軽労働はファミリーの子供たちの送迎などの家事だそうです。
そのため、車が支給されています。
※軽労働の内容は本当にファミリーによってかなり違うそうです。
もちろん、オペアなので、家賃も食費、光熱費、通信費用などは込みで、出費は基本的に自分の交際費と娯楽費のみになります。
Cさんの場合、月にファミリーから350ユーロ(約4万5千円)をもらっています。
本来は300ユーロ(約4万円)の予定だったかが、急遽オペアが決まったこと(受け入れが決まった時点で渡航日が3週間後ということ)で、当時航空券の料金が高かったため、その高い出費の部分を毎月のお小遣い金額を少し上げることにしました。
Cさんの場合、毎月の出費は約150ユーロ前後(約2万円)で、残り約200ユーロ(約2万6千円)を貯金して今後の旅行に使うそうです。
フィンランド生活の面において、Cさんが感じたいいところは「どこをみてもデザインがいいところ。薬局の薬や看板まで素敵なデザインが多く、仕事の参考にしやすい」ところだろうです。
逆に「時間の過ごし方がゆっくりなところ。元々かなりせっかちで予定をガチガチに詰める人なので、フィンランド人のゆっくり時間を楽しむ過ごし方に最初は違和感とストレスがあった」というようにちょっとストレスになるところもありました。
フィンランド人と触れ合い、フィンランド文化を学ぶ
また、ファミリー内の軽労働以外に、Cさんはフィンランドの成人学校で日本語コースのお手伝いもしています。
このお手伝いをしていることはCさんにとって多くのフィンランド人と接触するいい機会でした。
その中でCさんが感じたフィンランド人と日本人の違いはやはりあったそうです。
「フィンランド人の女性はかなりはっきり物事を突き詰めたり、指摘したりする」ことが特徴の一つだそうです。
フィンランド人男性は結構口数が少なく、大人しい感じで、日本人男性に近い印象がありましたが、女性の場合は人によってかなり違うようですね。
ちなみに、Cさんはファミリーとも日本語コースのお手伝いの中でも基本的に英語を使っています。
フィンランド語もこれから始めますが、これからという感じです。
もしこれからフィンランドにオペアに来られるなら、簡単なフィンランド語の教科書を持ってくるといいそうです。
自分の時間を楽しむことも忘れず
筆者にとってCさんは自分なりにフィンランドを楽しむ方法を見つけた一人です。
彼女はよく一人でヘルシンキのバーに行くそうです。
自分の好きなバーを探し、好きな酒を楽しみ、その雰囲気、その空間とその時間を楽しむのです。
なんだか映画『かもめ食堂』のコンセプトに似ていませんか?
もちろん、バーでローカルのフィンランド人と知り合うこともあれば、よりフィンランドのことを知ることもできます。
ちなみに、福島出身のCさんにとってフィンランドの寒さは苦ではないそうです(強いな!)
しかも、11~12月の極端に短い日照時間も問題ではなかったそうです(まじで?)
なかなか超人な体と心を持つ方ですね(笑)
Cさんはこれから残り約半年のオペア生活を続けながら、自分のオンラインショップをオープンし、継続していくと同時に、スタイリングの仕事では一人前になり、独立して仕事をしていきたいそうです。
今後フィンランドに住み続けるとは限らないが、海外で一人で独立して仕事を続けていきたいとのことです。
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ショップコンセプト
1.フィンランド 北欧というと?
フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。
2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい
「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。
「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。
3.運営に「誠実」と「感謝」
「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop
4.キートスショップの名前
「Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。
キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。
キートスショップスタッフ一同より(フールバージョンはこちら)