なぜフィンランドでは真冬でも森に行くのか?

公開日:2020年12月29日  更新日: 2022年10月25日 関連分類:

 

フィンランドで本来森に行くのは春、夏、秋の3季節に限り、冬には一般的には森に行かないのです。

通常、冬に森に入る理由はクロスカントリースキー以外にないでしょう。

 

 

しかし、地球温暖化により、昨年からフィンランドの冬でも森に入れるようになってきました。

(フィンランド南部やヘルシンキ周辺などに限りますが)

 

 

例年だと、冬の森に分厚い雪が積もり、スノーシューズなど雪面でも歩ける靴を用意しない限り、気楽に森を歩くことができません。

 

しかし、去年の冬から今年の現在までフィンランド南端エリアにはあまり雪が積もらず、冬で気温が低くても森をある程度気楽に歩くことができるようになりました。

(そもそも、コロナウィルスの関係で室内でのイベントがほとんどできないので、アウトドアに行くしかないことも大きく影響しています)

 

 

それで、筆者もこの冬によく森に行くようになりました。

 

その中の一つは「ウィンターキャンピング」です。

 

 

※キートスショップ主催ヘルシンキ現地ツアー

せっかくフィンランドに旅行に来たのだから、首都ヘルシンキ以外も訪問したいという方におすすめのページです!ヘルシンキから行ける日帰りオプションツアーや、日帰りで訪れるこ…...続きを読む

 

 

 

 

ウィンターキャンピングの醍醐味は「無音」と「温かみ」

筆者は大自然の中で一晩過ごすキャンピングが好きです。

 

特にフィンランドでのキャンピングが好きです。

 

一つは「自由にどこでもできるからです。

フィンランドや北欧諸国にある自然享受権という法律に守られ、誰でも自由に公有地、私有地にかかわらず、他人のプライバシーを侵害しない前提でキャンピングすることが許されています。

 

 

必要最低限の装備や食料を用意するだけでキャンピングに行けます。

キャンプ場の予約が必要なければ、キャンプ場の費用もかかりません。

 

日本でよくある「ハイシーズンで人が多すぎで早めに○○しないといけない」ことはまずありません。

 

 

実際のところ、グーグルマップで行ったことない湖を探し、衛星写真を確認し、沼地がなくある程度平坦であるなど自分のキャンプスタイルに適しているかどうか簡単に確認すれば、もうそこに行ってキャンプができちゃいます。

 

 

この気楽さと自由さはとても便利で好きです。

 

 

そして、キャンプやハイキングなどのアウトドアアクテビティはもちろん夏がハイシーズンで、暖かくて気持ちの良い季節です。

では、なぜわざわざ寒い冬にキャンプをやるのでしょうか。

 

 

 

 

その理由の一つは「無音」です。

 

生活していると、生活の中で必ず何かしらの音がします。

自分が流す音楽であったり、隣に住んでいる人が水道を流している音であったり、道を走る車のエンジン音であったりします。

 

「無音」ってなかなかないって思いませんか?

 

 

フィンランドでのキャンプでは無音に近い状態になれます。

 

夏には鳥の鳴き声や近くでキャンプしている他の人などで音が比較的に多いです。

しかし、冬になると何一つ音がしない世界になるのです。

 

風の音さえなくなることもあります。

何一つ音のしない世界ってこんなにも魅力的だと今まで思いもしませんでした。

 

 

 

 

もう一つ大きな魅力は「温かみ」です。

 

もちろん室外には氷点や氷点下まで気温が下がり、寒いのですが、フィンランドの室内は一般的に暖かく、気持ち良いのです。

慣れてしまうとその温かさへのありがたみが感じにくくなります。

 

 

しかし、冬にキャンプに行くと、寒い中で焚き火を起こし、その温かみをすぐ身近に感じることができます。

寒い中で寝るので、寝袋の温かみを全身で感じることができます。

 

 

フィンランドの冬にキャンプをしなければ気付かない幸せがここにあるのではないかと思います。

 

 

フィンランドの冬キャンプでは安全第一!

気温が低いと安全性がとても重要になってきます。

 

低い気温の中で一晩を過ごした経験がない方は必ず経験者にアドバイスを求めましょう!

 

自分が十分だと思った防寒装備に比べて、ちょっと多すぎるんじゃないか?くらいは用意したほうがいいでしょう。

 

 

食事の際に焚き火を起こせれば暖かくなるので、火を起こすため、木材や燃料を確保し、ライターやマッチを事前に用意。

 

寝る時は体温が下がるので、寝袋の対応できる温度を事前に確認しておきましょう。

氷点下の温度に対応していないなら、二つの寝袋を持参し、重ねて使うこともできます。

(筆者はマイナス2度の気温の中で冬用の寝袋を2個使いました。暖かくて快適でした)

 

 

もちろん、十分な経験がない場合はには一人で行かないことです!

 

 

安全性を十分に考慮し、フィンランドの冬の大自然も全力で楽しんでいきたいと思います。

 

関連記事

  冬の北欧、フィンランドへの観光はほとんど北部のラップランドに集中しています。 特にオーロラ、サンタクロースの村、ハスキーの犬そりやトナカイなどのアクティビティが…...続きを読む
フィンランドの冬は寒くて暗くてつらい時期ですが、ウィンタースポーツをやるベストシーズンでもあります。スキーにはカウントリスキーとダウンヒルスキーなどの種類があり、スキ…...続きを読む
  あまり気温ー10度やー20度の世界を体験したことのない方にはなかなか想像がつかないものです。 「とても寒い」というイメージはあると思いますが、しかし実際にどのよ…...続きを読む
生活の中で使用する様々なサービスについて、フィンランドと日本の違いは2つの記事にまとめていますが、今回は生活の中で使う「サービス」ではなく、「住居環境」に関する違いを…...続きを読む
ヘルシンキは冬になると気温が零度を下回り、数ヶ月気温がマイナスのままになることが多いです。そのため、市内にあちらこちらアイスリングができます。人口冷却装置が使用される…...続きを読む
フィンランドの冬は極寒です。寒波が来るタイミングによって気温がマイナス15度やマイナス20度まで落ちることがよくあります。気温がそこまで下がると、予想できないトラブル…...続きを読む

お薦めの北欧キッチンタオル

是非使う目的、場所に合わせて自分に合う一枚をお選びください。



記事が見つかりません

ショップコンセプト

1.フィンランド 北欧というと?

フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。

2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい

「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。

「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。

3.運営に「誠実」と「感謝」

「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop

4.キートスショップの名前

Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。

キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。

キートスショップスタッフ一同より(フールバージョンはこちら