フィンランドはベリー大国で毎年の夏と秋に様々なベリーが実ります。
その中で有名なベリーはブルーベリー(本名ビルベリー)とリンゴンベリー(日本名コケモモ)ですが、他にも様々なベリーがあります。
参考記事:フィンランドでよく出会う4種類のベリー ブルーベリー、リンゴンベリー、ラズベリー、クラウドベリー
参考記事:ヘルシンキ市内でよく出会う4種類のベリー クロスグリ、アカスグリ、ローズヒップ、チョークベリー
今回はさらにフィンランドで見かける他の種類のベリーも紹介していきたいと思います。
食べれるかどうかも是非確認してみてくださいね!
Angular Solomon’s Seal(あまどころ)
Angular Solomon’s Sealという植物は学名「Polygonatum odoratum」で日本語名が「あまどころ」だそうです。
植物の高さは約20~40センチほどで、葉っぱが少し細長く、笹の葉っぱに似ています。
葉っぱはペアの形で茎に添って生えています。
日本でも生息している「あまどころ」ですが、フィンランドでは主に南部で見つけられます。
花は茎の下にぶら下がって二つペアもしくは三つで茎に添って並んでいるのが特徴です。
そのため、実ったベリーも茎の下にぶら下がり、二つや三つで並んでいます。
果実の色は青色、紺色、黒色になりますので、フィンランドのブリーベリーと間違わないようにですね。
「あまどころ」のベリーには毒性がありますが、強い毒性ではないため、間違って食べても命にかかわることがあまりないです。
情報・写真引用:luontoportti.com
Red elderberry(セイヨウアカミニワトコ)
Red elderberryは学名「Sambucus racemosa」、日本語名セイヨウアカミニワトコという木です。
木の高さは2~6メートルで、複数の幹で構成されています。
ベリーは赤色で木の上で大量に実るのでとても目立ちます。
ベリーを熱調理すると食べれるようになりますが、生で食べると毒性があると言われています。
食べる量が少なければ毒性症状は出ないと言われます。
北米原住民はセイヨウアカミニワトコのベリーを嘔吐、下痢、咳などの症状の治療薬として使っていましたが、通常の食べ物としても食べられました。
情報・写真引用:luontoportti.com
情報・写真引用:Wikipedia Sambucus racemosa
スズランの実(Lily of the valley)
スズランは英語でLily of the valleyと言い、学名は「Convallaria majalis」です。
スズランは背が小さく、高さ約15~25センチだけです。
花はフィンランドで5月ごろに咲き、小さな提灯のようにぶら下がってとてもかわいいらしいです。
スズランの実は夏に実り、最初は緑色だが、徐々に黄色、そして鮮やかなオレンジ色に変わっていきます。
スズランは植物全体及びベリー自体も毒性があります。
スズランの実を少量で食べると嘔吐、下痢などの症状は出ます。
大量に食べると致命的になります。
スズランは光を好むので森の外側や隙間に生息することが多いです。
その花が目立たずにかわいらしい姿がフィンランド人に愛され、1982年にフィンランドの国の花として指定されました。
情報・写真引用:luontoportti.com
Fly honeysuckle(フライ・ハニーサックル)
Fly honeysuckleの学名は「Lonicera xylosteum」で翻訳名「フライ・ハニーサックル」です。
日本では生息していません。
木の高さは1~2メートルで高くないです。
葉っぱに細かい毛が生えているのが特徴です
ベリーは深い赤色で、苦みがあり、弱い毒性があります。
Fly honeysuckleのベリーを食べるとけいれん、嘔吐、下痢などの症状を引き起こす可能性があるが、少量であれば何の症状も出ないかもしれません。
フィンランドではHämeエリアとÅland群島で見つけられますが、他の場所ではそれほどよく見かける植物ではありません。
情報・写真引用:luontoportti.com
参考・引用:YLE Toxic or tasty? Check this list to see if you know your berries
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