社会発展指数Social Progress Index 2020発表!フィンランド3位、日本13位

公開日:2020年9月16日  関連分類: 

 

北欧諸国が様々な評価指数において世界トップを占めていることはもはやニュースではありません。

 

今回は「社会発展指数」(Social Progress Index)の2020年最新版調査結果が発表されました。

フィンランドは3位にランクされ、日本はトップグループの15位でした。

 

 

そもそも「社会発展指数」というのはどういうものでしょうか。

「社会発展指数」は「Social Progress Imperative」というアメリカのワシントンにある非営利組織が調査、計算し、一つの国・社会の成功度を測る指数です。

 

一言でいえば、「人々がよく過ごしているかどうか」を表す指数です。

 

この指数の目的は各国の政治家が政策を策定する際に参考にしてもらい、より社会が発展し、人々が幸せに過ごせるようにということです。

 

 

 

 

社会発展指数は一つの国・社会のどいうところを見ているだろうか?

社会発展指数は主に一つの国・社会の「基本生活の維持」「基礎社会福祉」と「自由と機会」の三つの側面から見ています。

 

 

「基本生活の維持」について、「人間が生きていくために必要最低限のものやサービスが用意されているかどうかです。

食料が足りているか?

最低限の医療が受けられるか?

家があるか?

などの質問で評価されます。

 

 

「基礎社会福祉」について、生きるだけではなく、最低限の生活品質を保てるかどうか。

基本教育を受けられるか?

情報へ自由にアクセスできるか?(インターネットや図書館など)

健康に生きることができるか?

などで判断されます。

 

 

「自由と機会」については最も高いレベルの評価基準で、自由に、高い質の生活ができるかどうか。

人々の権利が守られているかどうか。

人々は自分の人生を自由に選び、生きることができるか。

人々は平等にされているかどうか。

高等教育が受けられるかどうか。

 

 

このように「社会発展指数」は人間が生き、人生を実現する道において、「生きる最低限」から「自由に生きる」までを3段階で評価し、一つの国・社会の状況を見ています。

 

 

 

 

 

 

3位のフィンランドと15位の日本で最も違うのは「自由と機会」

この163ヶ国、70億の人口をカバーした社会発展指数ランキングにおいて、フィンランドは3位の座に輝き、日本は15位にランクインしました。

 

ちなみに、1位はノールウェー、2位はデンマーク、4位はニュージーランド、5位はスウェーデンで、上位15位内の多くはヨーロッパ諸国です。

隣国の韓国は17位、中国は100位、北朝鮮は139位、台湾はデータ不足で未評価です。

 

 

では、フィンランドと日本は一体どういうところが違うのでしょうか。

 

 

「基本生活の維持」「基礎社会福祉」という人間生活の基礎及び中等レベルの評価において、フィンランドと日本はほとんど変わりません。

 

 

最も差が開いたのは高等レベル評価の「自由と機会」でした。

 

「自由と機会」の評価において、フィンランドは2位に対し、日本は20位でした。

 

 

その中の小評価項目「Inclusiveness」(包括性、包容性)では最も大きいな差が表れました

 

 

フィンランドは163ヶ国中、1位に対し、日本は28位に留まっています。

 

「包括性、包容性」項目では、「社会中の誰でも社会の一員として貢献する機会が平等的に与えられているかどうか」です。

 

具体的な項目として、「特定なグループに所属することで政治的な利益が得られやすい」「性別不平等」「同性愛者に不寛容的」などが挙げられます。

 

 

 

 

まとめ:結果を考えられるチャンスに捉えるべき

「社会発展指数」を紹介させて頂きましたが、いかがだったでしょうか。

 

この指数はあくまでも一つの非営利組織が独自で調査し、まとめた結果であり、結果に過ぎません。

 

フィンランドと日本の結果もそれぞれ違いますが、何がいい、何が悪いと言いたいわけではなく、私や読んでいる読者を含め、一人一人がそれぞれ社会の一員として自分自身のことを考え直すチャンスとして捉えて頂きたいです。

 

自分のことや自分の社会のことをよりよくしていくためにどうすればいいかを考える一つのきっかけになれればいいかなと思います。

 

 

参考資料:2020 Social Progress Index

参考資料:The Social Progress Imperative Blog

 

関連記事

世界報道自由度ランキングが発表されました。フィンランドは3年連続の2位をキープ。日本は?
2020年国連が最新の幸福度ランキングを発表しました。フィンランドは連続3年で首位に輝きました!その理由とは?なぜ北欧勢はいつも幸福度ランキングのトップを占めているのでし…...続きを読む
  イギリスの著名旅行会社による調査「2019年ワイルドライフトラベル目的地世界ランキング」が発表されました。   フィンランドは各評価項目で高い評価を受け、総…...続きを読む
いやぁ、北欧の英語力に脱帽!2016年英語能力ランキングのニュースを読んで、私一人で感心していましたのでその結果と乾燥をお届けしたいと思います。以前はバックパッカーでアジ…...続きを読む
毎年国連より発表される世界幸福度ランキングにて、フィンランドが昨年の5位から急上昇の2018年の1位に選ばれました! この1年で特に急速に変わったことは無いようですが…...続きを読む
  2018年のデータに基づいて算出された世界政府汚職・腐敗指数(Corruption Perceptions Index)とランキングが先月に組織「Transparency International 2019」によって…...続きを読む

お薦めの北欧キッチンタオル

是非使う目的、場所に合わせて自分に合う一枚をお選びください。

記事が見つかりません


記事が見つかりません


記事が見つかりません

ショップコンセプト

1.フィンランド 北欧というと?

フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。

2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい

「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。

「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。

3.運営に「誠実」と「感謝」

「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop

4.キートスショップの名前

Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。

キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。

キートスショップスタッフ一同より(フールバージョンはこちら