スカンジナビアと北欧 何が違う? 何が似ている?

公開日:2019年1月22日  関連分類:

 

北欧」という言い方や認識は日本でかなり浸透しているが、「スカンジナビア」という名前はあまり知られていないように感じます。

 

 

地理上、北欧には「スカンジナビア半島」という場所があります。

しかし、「スカンジナビア半島」と「スカンジナビア」とは全く同じなのでしょうか?

 

 

狭義的に言うと、「スカンジナビア」はスウェーデン、ノールウェーとデンマークの3ヶ国を指します。

広義的な「スカンジナビア諸国」でいうと、フィンランドとアイスランドも入り、全部で5ヶ国を指すことになります。

 

 

ちなみに、「スカンジ」は本来現在スウェーデン南部の地名で、「ナビア」はラテン語で「島」を意味しています。

南から北へ向かって遷移する人類にとってスカンジナビアは「スカンジ島」だったのですね。

確か最北端行かないと半島ってわからないですもんね。

 

 

 

 

歴史的な繋がりが深いスカンジナビア3ヶ国

地中海周辺の文明に比べ、北欧・スカンジナビアの発展はヨーロッパの中で比較的に遅い地域です。

 

最初に人間が定住したのは青銅器時代に北ゲルマン人系の人間が現在のデンマーク、スウェーデン南部及びノールウェー南部海岸に移り住んだ時です。

 

その後、バイキング時代及びデンマークが主導権を握ったカルマル連合などに経てスカンジナビア3ヶ国は歴史的に深い関係が結ばれました。

 

そのため、実際にスカンジナビア半島にある国はスウェーデンとノールウェーですが、スカンジナビア半島にないデンマークもスカンジナビアに入るわけです。

 

 

隣のフィンランドは地理的にスカンジナビア半島から少し離れ、歴史的に主にスウェーデンの属地であり、且つロシアに百年間統治された背景もあったため、「スカンジナビア」には少し距離があります。

アイスランドは歴史的にも地理的にもフィンランドよりもスカンジナビアから遠い感じがありますね。

 

 

スカンジナビアデザインと北欧デザイン

基本的に「スカンジナビアデザイン」は「北欧デザイン」と同じスタイルのデザインを指しています。

 

 

鮮やかな色を使い、シンプルな曲線や模様、アースカラーという大自然にある色を多く使用し、機能性を重視するなどの特徴があります。

 

現在北欧諸国であるスウェーデン、フィンランド、デンマーク、ノールウェー、アイスランドのデザインスタイルは多少異なるものの、世界的に見ると同じスタイルに属し、スカンジナビアデザインや北欧デザインと呼ばれています。

 

 

北欧デザインに関しては、下記の記事にて様々な特徴及び側面から紹介しています。是非北欧デザインをより深く知りませんか?

参考記事:北欧デザインとシンプルさ

参考記事:北欧デザインと北欧の大自然

参考記事:北欧デザインと優れた機能性と耐久性

参考記事:北欧デザインとクラフトマンシップ

 

 

 

 

スカンジナビア諸国での旅行:ビザ、通貨、言語

旅行者にとって、スカンジナビア諸国はヨーロッパの中で少しややこしいエリアです。

 

EUに入っているか?ユーロを使うか?ビザ要るか?言葉はどうなのか?などなど色々とチンプンカンプンですよね。

特に北欧をまとめて回るときにそれぞれ調べないといけないのは少し面倒です。

 

 

観光旅行であればどの国もビザ申請要らない

スカンジナビア諸国はどの国(フィンランド、スウェーデン、デンマーク、ノールウェー、アイスランド)もシェンゲン協定に入っているため、日本からの観光客はビザなしで3ヶ月まで滞在することができます

ちなみに、バルト三小国のエストニア、ラトビアとリトアニアも同じくビザなしで入国できます。

 

※シェンゲン協定とは?EUとは?ユーロとは?ややこしいですよね。下記の記事でわかりやすく紹介しています!

参考記事:シェンゲン協定、EU、EEA、EFTA、ユーロ??いったいどう違うの?

 

 

パスポートの有効期限は最低3ヶ月残っていないとシェンゲンエリアに入国できないので気を付けてください!できれば6ヶ月以上の有効期限があることを事前に確認しておいてください!

 

筆者の友人は実際にパスポートの有効期限がギリギリ足りず、フィンランドに入国できず、ヘルシンキヴァンター空港で日本から乗ってきた同じ飛行機で日本へ帰ったことが起きました。

 

 

 

 

通貨はそれぞれ異なる!

スカンジナビア諸国の通貨はそれぞれ異なります。

ユーロに加入したのはフィンランドだけです。

スウェーデンはスウェーデンクローナ、ノールウェーはノールウェークローネ、デンマークはデンマーククローネを使っています。

 

スカンジナビア諸国を周遊する際にはできるだけクレジットカードやデビットカード(VISAとMASTER)を利用し、携行する現金は少額だけにしましょう!

ちなみに、JCBカードは基本的に使えません。

 

 

ほとんどのショップ、レストラン、ホテルなどの商業施設でクレジットカードが使えます。一般的にICチップ付きのカードが使用され、決済に4桁の暗証番号の入力が必要ですので、日本出国の前にカードの暗証番号を再確認しておいてくださいね!

 

少額の現金は屋台や有料トイレなどに使います。

 

バルト三小国(エストニア、ラトビアとリトアニア)ではユーロを使います。

 

 

 

 

コミュニケーションは英語でOK!

スウェーデンはスウェーデン語、ノールウェーはノールウェー語など、スカンジナビア諸国ではそれぞれ異なる言葉を使います。

しかし、どの国も英語のレベルが高く、英語で旅行するには全く問題がありません。

 

もちろん、日本語は通じません。

 

 

スウェーデン語、ノールウェー語とデンマーク語は同じ北ゲルマン語系なので類似性が高いですが、フィンランド語だけは独自の語系であるため、全く異なるシステムとなります。

 

 

スカンジナビア雑学の色々!

よく知られていない話ですが、「北欧」は文字の通り「Northern Europe」であまり言われていなく、「スカンジナビア」ともあまり言われません。

一般的に北欧諸国を北欧で「Nordic Countries」と言われます。

 

「Nordic」の意味も英語の「North」に近く、「北の国々」という意味です。

 

 

また、北欧諸国の航空会社について、大手は主に3社:フィンエアー、SASとNorwegianです。

 

フィンエアーはフィンランドをベースとする大手航空会社で、SASはスウェーデン、デンマーク、ノールウェーをベースとする大手航空会社で、サービスの質が高く、値段も高めです。

 

Norwegianはノールウェー発のLCC航空会社で、現在はノールウェー発着便だけではなく、ヨーロッパ内でよく使われる人気の高いLCC航空会社です。

 

 

また、フィンランド国民は自由に北欧諸国とEU諸国に居住、就学、就業でき、ビザの申請が要りません。

EU内でもそうですが、人、お金、モノの移動は基本的に障害がなく自由に行き来できます。

 

 

 

 

ノールウェーとアイスランドはEUに加入していないですが、北欧5ヶ国の協定に入っています。

ノールウェー、アイスランド、スウェーデン、デンマークとフィンランドの5ヶ国間には自分の北欧協定があり、この5ヶ国の国民はビザなしで他の北欧の国で居住、就学、就業することができます。

 

同時にEUにも北欧協定にも加入しているフィンランドの国民にとってとても便利です。

 

 

いかがでしょうか。

北欧について、スカンジナビアについて、ご理解頂けたのでしょうか?

似たようなところがたくさんありますが、違うところもたくさんありますね。

 

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フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。

2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい

「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。

「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。

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4.キートスショップの名前

Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。

キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。

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