スポンジワイプのデザインから読み解く、日本とフィンランドの絆:国交100周年

公開日:2019年3月27日  関連分類:

さて今回は、「デザインから読み解く、日本とフィンランドの絆」についてお話したいと思います。

 

今年が、日本とフィンランドにとってとても大切な節目の年であることをご存知でしたか?

2019年は日本とフィンランドが国交を結んでから、ちょうど100年になる年なのです。

 

 

日本×フィンランドの国交100周年を記念して、キートスショップでも取り扱っているブランド「MORE JOY」から、オリジナルデザインのスポンジワイプが発売されました。

今回はこちらのデザインを中心にご紹介しつつ、日本とフィンランドの歴史についても簡単にお話していこうと思います。

 

 

ランドスケープオブフレンドシップ

 

※キートスショップ商品ページ:スポンジワイプ :ランドスケープオブフレンドシップ 日フィン国交100周年記念 / More Joy / フィンランド 北欧

 

 

まずは、こちら。「ランドスケープオブフレンドシップ」は、フィンランドの風景を連想させるデザインです。

 

山に木、月とうさぎ。

白く描かれた山と葉のない木を見ると、こちらは冬の景色でしょうか。

 

山や森などの自然が多く、冬は夜が長いフィンランド。

野うさぎもよく見られるそうですから、描かれているモチーフはすべてフィンランド特有のものに思われます。

 

 

そのため、ぱっと見る限りでは自然がたっぷりのフィンランドの景色のように見えるデザインですが、ここで空に注目してみましょう。

 

月と重ねてうさぎが描かれていますね。

日本では、月とうさぎは切っても切れない関係で考えられることが多いです。

童話に出てきたり、デザインモチーフとして目にすることも多いのではないでしょうか。

それは、月に浮かぶ模様がうさぎのように見える、と考えたことから始まっています。

 

 

月にはうさぎが住んでいる。

このインスピレーションが世界共通ではない、ということはご存知でしょうか。

 

調べてみたところ、フィンランドを含む北欧では、「本を読むおばあさん」や「水をくむ男女のすがた」に見えると考える方が多いのだそうです。

 

 

先ほども少し触れたように、フィンランドでは野うさぎはよく見られるため、うさぎもフィンランドのモチーフとしては有名です。

ただ、あえて月と一緒に描かれているところ見ると、これは日本の文化としてのモチーフとして描かれている可能性が高そうですね。

 

 

 

 

「壮大な自然」をテーマにデザインされている「ランドスケープオブフレンドシップ」。

一見フィンランドの景色のように見えてくるデザインですが、よーく読み解いてみることで、さりげないながらもしっかりと、日本の文化を感じることができました。

 

 

日本とフィンランドの絆のはじまり

さて、次は日本とフィンランドの絆のはじまりについて、簡単にお話ししましょう。

 

 

※キートスショップ商品ページ:スポンジワイプ :フラワーオブフレンドシップ 日フィン国交100周年記念 / More Joy / フィンランド 北欧

 

 

1917年、フィンランドは独立宣言を採択しました。

当時はロシア帝国の一部であったフィンランドが、独立と、完全自治を宣言したのです。

 

これに対し、日本が承認をしたのが1919年。今から100年前のことです。

 

 

日本(当時の大日本帝国)とロシア帝国との間に起こった日露戦争は、1904年から、翌年の1905年までのこと。

フィンランドの独立宣言の、ほんの13年前です。

この戦争でロシア帝国にも引けを取らない力を示していた日本がフィンランドの独立を承認したことは、フィンランドにとって大きな意味のあることでした。

 

 

これが、日本とフィンランドの絆が結ばれるきっかけとなったお話です。

 

 

 

 

ちなみに、先ほど挿し込まれていたこちらのデザインは、「フラワーオブフレンドシップ」。

「友情の花」をテーマにデザインされた、国交100周年の記念デザインのひとつです。

 

 

フレンドシップブルーミング

 

※キートスショップ商品ページ:スポンジワイプ :フレンドシップブルーミング 日フィン国交100周年記念 / More Joy / フィンランド 北欧

 

 

次にご紹介するデザインはこちら。「フレンドシップブルーミング」です。

 

「フレンドシップブルーミング」は、「友情の成長」をテーマにデザインされています。

まっすぐ上に伸びる植物柄が、100年前に始まった日本とフィンランドの絆が、今後も変わらず成長し続けていくことを象徴していますね。

 

 

さてさて、ここまで3つのデザインを紹介してきましたが、とある共通点にお気づきの方も多いのではないでしょうか。

それは、どのデザインも赤と青の2色で描かれているということです。

 

 

赤と青は、日本とフィンランドを象徴する色なのです。

二つの国の国旗を思い出してみれば、その理由は一目瞭然ですね。

赤が日本、青がフィンランドを表しています。

 

 

リースオブディプロマシー

 

※キートスショップ商品ページ:スポンジワイプ :リースオブディプロマシー 日フィン国交100周年記念 / More Joy / フィンランド 北欧

 

 

記念デザインの最後のひとつは、「リースオブディプロマシー」です。

 

こちらは、「外交の冠」をテーマに描かれたデザイン。

これまでご紹介した3種のデザインと同様に、赤と青の2色で描かれています。

 

 

実が付いた植物で作られた冠。

「リースオブディプロマシー」を見て、みなさんはどのように感じましたか?

私はこのデザインを見た時に、日本とフィンランドがこれから先も実りのある歴史を歩むと共に、終わりなく続いていく絆を表しているような印象を受けました。

 

日本で愛されているフィンランドとの絆が、これからも変わらず、永く永く続いていくといいですね。

 

 

まとめ:日本とフィンランドを結ぶデザイン

いかがでしたか?今回は、キートスショップで新しく発売されたスポンジワイプのデザインを中心に、日本とフィンランドの絆について考え、お話してみました。

 

個人的な主観や考察を多く交えてのお話でしたが、少しでも興味を抱くきっかけになっていてくれたら幸いです。

 

スポンジワイプの新デザインは、日本とフィンランドの国交100周年のものに限らず、他にもたくさん発売されています。これを機に、ぜひご覧になってみてくださいね!

 

 

……余談ですが、フィンランド語でうさぎは「Kani」。そのままカニと読みます。

今回のお話をするにあたって色々と調べていたところ、見つけた事実でした。うさぎは、カニ。

ちょっと面白かったのでおまけでこっそりとご紹介してみました。笑

 

 

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お薦めの北欧スポンジワイプ

是非水回り、テーブル拭きなどにご活用頂きたいです。


ショップコンセプト

1.フィンランド 北欧というと?

フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。

2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい

「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。

「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。

3.運営に「誠実」と「感謝」

「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop

4.キートスショップの名前

Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。

キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。

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