フィンランドで仕事探して移住?難しいのはビザ申請の長い待ち時間

公開日:2019年9月14日  関連分類:

 

フィンランドに移住するにはいくつかの方法があります。

 

フィンランド人と結婚したり、フィンランドで仕事探したり、日本の会社経由でフィンランドへ転勤したり、若い方はオペアビザを利用したり、まずは留学で来たり、フィンランドで起業したりするなら様々な方法があります。

 

 

フィンランドで仕事することが一つわかりやすい方法ではないかと思います。

 

 

フィンランドで仕事を見つけることができれば、事前の貯金が不要で、留学や起業という一時期収入ゼロの時期もなく、そのまま収入を得ながら安定した生活をフィンランドで送れるわけですので、おそらくフィンランド移住において最もいい方法なのかもしれません

 

 

しかし、フィンランドで仕事を見つけることも決してそう簡単ではありません。

もちろん、言語の壁(特にフィンランド語!)もあるし、日本で養ってきたスキルはフィンランドでも使えるかどうかも確実ではありません。

 

 

たとえ、フィンランドの会社から仕事のオファーが来ても、一つ隠れた大きいな問題があります。

就労ビザ申請の待ち時間です。

 

 

 

 

フィンランド移民局のウェブサイト(Finnish Immigration Service)とフィンランド国営放送ニュース(YLE)からともにEU外の人の初めての就労ビザの平均審査時間が4~5ヶ月要すると伝えています。

 

この4~5ヶ月の待ち時間がEU外の外国人がフィンランドで仕事に就くことに一つ大きいな障害となっています。

 

 

フィンランド国営放送YLEもこの事態を取り上げています。

 

 

EU国民であれば就労ビザの申請が不要でそのままフィンランドに来て仕事に就くことができます。

 

しかし、多くの分野において人材が足りないです。

例えば、IT分野です。

 

 

 

 

IT分野は言語の障害が比較的に低い分野で、主に英語だけで仕事ができます。

しかも、多くのIT会社が継続的に成長し、IT分野の人材(プログラマー)などが非常に不足しています。

 

 

フィンランドのIT会社もこの状況をよく理解しています。

就労ビザの問題がないフィンランド人のITスペシャリストはとても貴重な人材であり、全然足りません。

 

 

EUの他の国からITスペシャリストを探すと就労ビザの問題がないと考えられるかもしれませんが、他の国もフィンランドと同じようにITの人材が足りないので、深刻な状態は同じです。

 

 

そのため、EU外の国からIT人材を受け入れないと、IT会社の発展は遅れ、国の経済にも影響しかねません。

 

しかも、これはIT分野の例に過ぎません。他のいくつかの分野も似た状況が起きています。

 

 

 

 

就労ビザの申請の待ち時間で大きいな障害に直面したHussein Parsaiyanさんの一例がフィンランド国営放送YLEのニュースで取り上げられました。

 

 

Hussein Parsaiyanはもともとフィンランドの大学で勉強するソフトウェアエンジニアです。

彼は在学中にすでに仕事のオファーがありました。

 

 

しかし、様々な書類審査と就労ビザの待ち時間が問題になっていたのです。

 

当時まだ卒業していない彼は就労ビザ審査のために、自分は問題なく卒業できることを書類で証明する必要があり、その書類の準備に時間を費やしました。

 

 

そして、就労ビザが下りるまで4~5ヶ月待っていました。

この4~5ヶ月の間に彼は就職することができません。

 

会社側も一般的に4~5ヶ月も待てないので、EU外の外国人に仕事のオファーを出さないケースも多いです。

 

幸い彼は無事会社側の理解を得て現在は会社勤め3年目となりました。

 

 

※写真はイメージです。

 

 

現在フィンランド移民局が一年に渡って発行した就労ビザは約7000~8000人です。

 

フィンランド経済雇用省のシニアアドバイザーであるOlli Sorainenさんはこの問題が大きいな問題ではないと考えているそうです。

 

「たとえ就労ビザのハードルが大幅に減り、就労ビザの発行数が倍増して年間1万~1万4千人になってもこの数は雇用市場ではとても微小な数字です。雇用市場に対する影響はとても少ないと考えます」

とSorainenが言いました。

 

 

就労ビザの待ち時間問題はしばらく改善されそうにないですね。

 

そのため、フィンランドで仕事を見つけてフィンランドに移住したい方は必ずこの就労ビザの待ち時間を考慮し、雇用主と事前に良く相談されたほうがよいかと思いますね。

 

 

参考:Finnish Immigration Service

参考:Yle Finland moves to ease restrictions on non-EU workers

 

 

関連記事

フィンランドの起業ビザ(Self-employed residential permit)を申請したい方に向けて提供するサポートサービスです。申請するにあたり、最も重要な「高いレベルのビジネスプラン…...続きを読む
「Au Pair」という制度は聞いたことがありますか?学生、就労でもないこの留学制度について実際にオペアを通してフィンランドに滞在した女性のインタビュー形式でご紹介していま…...続きを読む
  フィンランドに移住したい方が考える選択肢の一つは「まずフィンランドに留学してみる」ということがあるでしょう。   筆者自身も最初にフィンランドに来る方法とし…...続きを読む
学生、就労でもないこの留学制度について実際にオペアを通してフィンランドに滞在した女性のインタビュー形式でご紹介している記事の続きです。フィンランド生活でよかったこと、…...続きを読む
  以前にも記事に書かせて頂きましたが、フィンランドで仕事を見つけることができても就労ビザ・在留資格の審査時間が長くて結果的にフィンランド移住が難しくなっています…...続きを読む
フィンランド国籍申請の必要条件、準備手順をご紹介します。フィンランドに滞在する期間、フィンランド語の習得と安定した収入が必要条件です。フィンランド国籍の取得に興味ある…...続きを読む

お薦め3D木製蝶ネクタイ

ちょっとしたオシャレをしたい時に是非参考にご覧ください。

ショップコンセプト

1.フィンランド 北欧というと?

フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。

2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい

「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。

「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。

3.運営に「誠実」と「感謝」

「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop

4.キートスショップの名前

Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。

キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。

キートスショップスタッフ一同より(フールバージョンはこちら