Nammalakuruは比較的に低い場所にあるが、谷間でもありません。
厳密にいうと、山の間にある峠と下の谷との間にある緩やかな斜面にあります。
その緩やかな斜面に大きいな宿泊小屋(半分は無料で20人用、半分は事前予約有料で20人用)、薪小屋、トイレ(4人用!)、キャンプファイヤー場(2個!)が設置されており、かなり大規模な拠点です。
その規模の大きさも理解できます。
なぜかというと、この拠点には終点Pallasまで最後の宿泊小屋があり、旅行者のほとんどはここNammalakuruで一泊してから終点を目指します。
更に、Pallasから北上する旅行者ほとんどもここNammalakuruを一泊目の拠点にしています。
しかも、Pallasから来てNammalakuruで一泊したら折り返してPallasに戻る一泊だけの旅行者もいるので、Nammalakuruはとても人気な場所になっています。
他の旅行者とのたわいもない雑談も旅の醍醐味の一つ!
このハイキングの旅で多くの人々に出会いました。
女性一人で来る人、男性一人でハイキングする人、姉妹二人のチーム、親子世代の6人チーム、プロの装備と経験を持ち合わせる男性6人チーム、60~70代に見える男性二人チームなどなど。
その中で特に一人や二人の旅行者とよく話しました。
大体一緒に靴下を暖炉で乾かすときとか、サウナに入った後の時とか、同じ小屋で寝る前とか、お茶を持って小屋前のベンチで日向ぼっこをしている時とかに雑談していました。
「どこから来たの?」
「よくハイキングしに来てる?」
「普段どんな仕事している?」
「これからのどこに向かうの?」
「先の雨やばかったね」
「本当に素晴らしい景色だね」
とか、大体たわいもない会話を交わしていました。
深い話はしません。
楽しい時間を一緒に過ごすだけ。
(そして意外と多くの人はヘルシンキ都市圏から来ています。意外とみんな近い!)
小屋でみんなの行動に起きた暗黙の了解に驚く
面白かったです。
Nammalakuruの宿泊小屋で初めて大人数と一緒に寝るので、初めて経験しました。
「暗黙の了解」があるのです。
(我々の3人チーム以外みんなフィンランド人です)
夜10時ごろ、日は少し暗くなってきているが、寝るには少し早い気がする時間帯です。
その時から一人か二人が歯を磨いたりして寝る準備を始めました。
そうしたら、他の10人も、私自身も含めてなぜか寝る準備をしないといけないような気がしてきました。
10時半前にすべての人はベッドの上に横になり、「寝ている」状態になりました。
呼びかけも何もなく、一斉に寝るのでした。
翌朝、6時半ごろから一人か二人が起き上がり、モノを触る音が響いてくると、徐々にまたみんな一斉に起きてきました(笑)
7時くらいにはまた10数人全員起床済みでした。
なかなか面白い。
この暗黙の了解がある一斉行動はフィンランド人の間でもありますね!
旅の終わり、最後のハイキング、夜行列車でヘルシンキへ
ハイキングの最終日、15:50のバスというプレッシャーを受け、我々はいつもより早め(笑)の朝9時に出発しました。(予定は8時半でしたが)
幸い天気は時々曇り時々晴れで悪くない!少し風は強いが。
高原の高低差は先日ほど激しくないが、ハイキングに慣れていない人にとって、溜まってきた疲労がマックスになっている頃で大変でしょう(メンバーの一人はそうでした)
途中に休憩できる場所がほとんどないので、我々は少し風を遮れる場所でランチ休憩へ。
野外でのランチを予想してたので、お湯を作れば食べれる食事を予定していました。
メンバーたちはお湯を注ぐだけの登山食で、筆者は無印のカレーとマッシュポテトでした。
山の上で食べる無印のカレーは無限大にうまかったです!
お湯を作りながらカレーパックを温め、そのお湯を粉末マッシュポテトに注げば完成という準備時間10分以下の食事です。(キャンプ用ミニガスストーブとガス缶持参)
Pallasに向かっていくとルートの道がよりきれいに土砂に舗装され、ひとも増えてきました。
Pallasから日帰りの人々です。
Pallas-Yllästunturi国立公園は南北方向細長い国立公園で、Pallas(Pallastunturi)はその中央に位置しています。
我々は国立公園最北端のHettaから中央のPallasまで歩いてきました。
Pallasは大きいなスキーセンターで、完全木造のラップランドホテルパッラスがあり、国立公園のビジターセンターもあります。
我々はバスの時間よりも2時間早く到着しました。
ホテルのカフェで一休みしたのち、バスに乗り込み、バスで先日一緒にPahakuru小屋で一晩過ごした二人のおばあちゃんに再会しました。
親切な笑顔は覚えやすいです。
夜行列車はフィンランド最北端の駅Kolariからほぼ最南端の駅ヘルシンキまで走ります。
午後5時半から翌朝9時半で16時間の長旅です。
寝台列車はトイレ、シャワー完備で現代的な設備が揃っていてとても快適ですが、その値段は一人2万円ほどで座席のみのチケットの約2.5倍です。
列車にはレストランカーがあり、夕食、朝食、アルコールなどが楽しめます。
ちなみに、日本の電車や新幹線と異なり、アルコールの飲み物はレストランカーでしか飲めません。自分の座席で飲むと車掌に指摘されます。
まとめ:また行きたいラップランドのハイキング
来年もまた行きたいです。
自然が大好きな筆者にとって、長時間文明や日常生活から離れ、大自然に包まれる時間と絶景を眺める時間はとても幸せです。
今度はラップランド他の国立公園はもちろん、隣国スウェーデン北部やノールウェー北部でのハイキングもチャレンジしてみたいです!!
(ラップランドはフィンランド国内だけではなく、スウェーデンとノールウェーを跨ぐスカンジナビア半島北部のあるエリアを指しています)
終わり。
関連記事
ショップコンセプト
1.フィンランド 北欧というと?
フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。
2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい
「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。
「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。
3.運営に「誠実」と「感謝」
「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop
4.キートスショップの名前
「Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。
キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。
キートスショップスタッフ一同より(フールバージョンはこちら)