え!?ありえないよ!驚異的なフィンランド大学生事情

公開日:2017年1月13日  更新日: 2019年11月29日 関連分類:

 

実に驚くほどの状況がたくさんあります。

 

 

「何年も留年する!?」

「卒業してないのに正社員で働いている!?」

「40歳も大学生!?」

 

などなど驚くほどの事実や状況がたくさんあります。

 

少し話を変えると、フィンランドはその教育と福祉社会が有名ということは言うまでもないでしょう。

しかし、フィンランドの高等教育現場の色々な状況がほとんど知られていないのも事実です。

 

それらの事実が起こる理由はやはり「教育重視」と「福祉社会」にあるではないかと思います。

 

 

フィンランドで留年する大学生が多い

フィンランドの大学は基本的に3~4年間勉強したら卒業できますが、多くの学生は卒業しません。

 

その理由は実に簡単です。

「学生身分のメリットが多い」です。

 

一つは、大学生であれば国から毎月約500ユーロ(約6万円)のお金もらえます

 

また、学生であれば学生寮に住めます。学生寮は住居のコンディションと立地などを含めて総合的に一般賃貸物件に比べると、一般賃貸相場の約40%で住めます。しかも、光熱費、ネット代込みです。

 

更に、学生であれば大学の学生食堂を利用できます。外食の一般的な最低値段は8ユーロ(960円)くらいに対し、学食はただの2.6ユーロ(312円)です!

 

また、長距離列車の学生割引は約50%、スポーツ施設、博物館、色々な施設にも学生割引があり、経済上非常に多くの恩恵を受けられます。

 

上記を総合的に考えてみると、仕事をまだ見つけていない学生であれば、卒業した瞬間から経済負担が毎月1,000ユーロ(12万円)も増えてしまうのです。

 

しかも学費はただなので、留年しても学費の負担は発生しません。

 

であれば留年してゆっくり仕事を探したり、本当にやりたいことを探ったりする気持ちも理解しやすいでしょう。

 

 

 

30代も40代も普通に学生になる、戻る

上記のように、フィンランドでは「勉強する」ことを非常に優遇しています。

 

それは30代になっても40代になっても変わりはありません。

毎月500ユーロを政府からもらえれば、学生になっても急に収入がゼロになる心配がありません。

 

学費を払う必要もないため、「学生」に戻ることのハードルが更に低くなります。

 

つまり、「もっと学んで自分の能力を伸ばしたければ、国はちゃんと応援しますよ」という国からのメッセージがはっきり伝わります。

 

また、仕事で当然色んな困難や挫折に遭ったりしますし、その際に自分の能力を見直し、勉強し直したくなったらいつでもできる環境が整えていますので年が重なっても学生に戻るもしくは仕事しながら勉強する人も多いわけですね。

 

※EU籍の学生を除き、2017年からフィンランド政府は英語による授業を行う修士課程に学費の徴収を始めました。約毎年8,000~12,000ユーロ(約毎年96~144万円)です。

 

いかがでしょうか。

 

日本の感覚からするとありえないでしょう。

 

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