魔女になって真っ黒のマンミを食べる フィンランドのイースター(復活祭)

公開日:2018年3月26日  更新日:2022年8月11日  関連分類: 

もうすぐ西洋の世界は4月1日にイースターを迎えます。

イースター(復活祭)を言うとどのようなイメージが浮かぶでしょうか。

 

キリスト教のイベント?卵の色塗り?エッグハント?ウサギ?

イースターは本来キリスト教関連の祝日ですが、フィンランドでは宗教と他の慣習が混じり、いろいろな面白いことをイースターでやっています!

 

写真引用:this is Finland

 

ハロウィンではないのに町中に小さい魔女が歩き回っている!?

今年のイースターは2018年4月1日です。(イースターは毎年日付が変わります)

 

フィンランドのイースターの日曜日に多く家庭は忙しいです。

家に小さい子供がいれば魔女や魔法使いに変身させないといけません。

親は古い服を引っ張り出し、魔女らしい帽子を探し出して子供にかぶらせます。

最後に小さいバスケットと小枝を子供に持たせれば、子供たちは出かけていきます。

 

子供たちは町中を歩き回り、あらゆる家のドアを叩きます。

誰かドアを開けたら、子供たちは小枝を差し出しながらこう言います。

私は新鮮で健康な一年をもたらせる小枝を持っています。この小枝をあなたに差し上げる代わりに何かをくれませんか

(フィンランド語:Virvon, varvon, tuoreeks terveeks, tulevaks vuodeks; vitsa sulle, palkka mulle!)

そうしたら、何かお菓子やチョコレートをもらいます。

 

 

真っ黒のフィンランドデザート「マンミ」を食べる

フィンランドのイースターフードを代表するのは「マンミ」(Mämmi)です。

 

マンミはライ麦、ライ麦の麦芽、オレンジの皮、水、塩を混合して作られたものです。

混合したものは時間が経つことによって徐々に糖分が生成されます。

伝統的なマンミは約2%の糖分を含みますが、市販のマンミは高くて20%の糖分を含む場合もあります。

 

一般的にマンミは冷たい状態で牛乳やクリームと一緒に食べます。

たまにはバニラソースと一緒に食べる人もいるようです。

 

筆者が初めてマンミを食べた時に食べさせてくれたフィンランド人はマンミにバニラアイスをかけて食べさせてくれました。

バニラアイスは甘いのでおいしかったですが、マンミ自体は硬めのクリームのような状態であまり強い味がしませんでした。

 

もし3月か4月ごろにフィンランドに行くチャンスがあれば、ぜひこの真っ黒の謎のようなフィンランドデザートを試してみてくださいね!

 

写真引用:this is Finland

 

フィンランドの伝統的なイースター料理

フィンランドでは、マンミ以外にも伝統的なイースター料理があります。

一般的に家庭の中でイースターの夜に食べるロースト羊肉以外に、もう一つのデザートを食べます。

 

パシャ」(Pasha)というものです。

パシャは硬めのクリーム状の食べ物で、チーズ、卵、クリームといくつかの調味料と甘みが加えられて作られたデザートです。

スーパーでもイースターの時期に普通に見かけることができます。

筆者は食べたことないですが、食べたことのある人の話を聞くと、「フルーツの調味料が入れられた焼きチーズケーキ」のようなものだそうです。

 

チャンスがあれば筆者も試してみたいです!

 

写真引用:pictame

 

 

 

イースター卵色塗りとスキーホリデーもフィンランドイースターの慣習

他の西洋諸国のイースターでもよく行われる卵を色塗ることはフィンランドでも行われます。

普通の卵以外に、現在はイースターの色塗り用チョコレート卵が多くの店で販売されており、多くのフィンランド人もこのようなチョコレート卵を使って色塗りをしています。

 

また、スキーのシーズンが終わる直前の大型連休(イースターは4連休)ということもあり、学校は基本的に1週間丸ごと休み、多くのフィンランドの家族はスキーに出かけ、スキー休暇とも言われます。

 

 

キリスト教の国々では重要な節日のイースターは日本であまりなじみないですが、今回はフィンランドのちょっと変わったイースターをご紹介しました。

いかがでしょうか。

少しはフィンランドのイースター文化を楽しんで頂けたのでしょうか。

 

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