フィンランドでよく見るキノコ(4):「毒キノコ」Valkokärpässieni、Suippumyrkkyseitikki、Punakärpässieni、Pulkkosieni

公開日:2023年8月18日  関連分類: 

キノコ狩りに特に気をつけないといけないのは「毒キノコ」です。

フィンランドでも同じですが、種類多くのキノコが大量に発生するが、毒キノコを判別する必要があります。

 

今まではいろんな種類のおいしいキノコを紹介してきたが、今回はフィンランドでよく見る毒キノコを軽く話していきます。

 

 

参考:フィンランドでよく見るキノコ(1):Herkkutatti、Kangastatti、Voitatti、Nummitatti、Männynpunikkitatti

参考:フィンランドでよく見るキノコ(2):HaperoとRouskuの2大グループ

参考:フィンランドでよく見るキノコ(3):Kantarelli、Suppilovahvero、Lampaankääpä、Vaaleaorakas、Kehnäsieni

 

 

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Valkokärpässieni/ドクツルタケ/Amanita Virosa

フィンランドでよく見かける毒キノコのドクツルタケは日本にもあります。

毒性が強く、最大限の注意が必要です。

 

 

 

 

誤って食べてしまった場合、6~24時間内に激しい胃痛、嘔吐などの症状が生じ、大体1日で症状が治るが、1週間後に重篤な肝臓、腎臓症状(肝不全、腎不全)が起きます。時には血管循環系、心筋系症状も出ます。

ドクツルタケの強い毒性は、傘の半分程度で致死量に達します。

欧米では、「死の天使」「破壊の天使」「殺しの天使」とも呼ばれているほどです。

 

致死率が高いため、症状が出たら、すぐに病院に行かないといけません!

 

 

外見の特徴は「傘、ひだ、柄全部が真っ白」で傘の下・絵の上部につばがあります。

ドクツルタケはヒノキの森に良く出てきます。

 

 

 

 

Suippumyrkkyseitikki/Cortinarius Rubellus

SuippumyrkkyseitikkiというキノコはSeitikki系のキノコの一つです。

 

Seitikki系のキノコは(1)傘が若干不規則円形で、(2)柄が長く、傘は比較的に小さい、(3)傘が水平に開く、といった共通した特徴があります。

 

 

 

 

Suippumyrkkuseitikki自体の特徴としては、深い茶色の傘と茶色のひだで、薄い黄色の柄に茶色の模様が入るところです。

 

Suippumyrkkuseitikkiの毒性が強く、誤食してしまった場合、数日から数週間内に症状がありません。

その後に腎不全が起きます。

重篤な場合、腎臓移植もしくは透析治療が必要になってきます。

 

症状が出るのがキノコを食べてから時間が経ってからのため、症状をキノコに連想することが難しいとされています。

 

 

 

 

Punakärpässieni/ベニテングタケ/Amanita Muscaria

ベニテングタケは恐らく見た目で最もわかりやすい毒キノコでしょう。

鮮やかな赤色に白い点々が付いているのはこれしかないし、とにかく目立ちます。

 

ベニテングタケは森にだけではなく、町の公園や庭にも普通に出てきます。

 

 

 

 

毒性はあるが、弱毒性で、誤って食べても腹痛・嘔吐などの消化系症状が生じ、1~2日間で収まります。他に瞳孔が拡大し、まぶしく感じる他、軽い酒酔いのように感じるそうです。

推定致死量は生の状態の5キロ分のベニテングタケを食べる場合ですので、ベニテングタケを食べて死んでしまった人があまりいないということも意味します。

 

 

ただし、その毒成分はうまみ成分と同じであるため、少量でありながら、ベニテングタケを食べる人もいるそうです。

例えば、日本やヨーロッパではベニテングタケを過熱したり、酢漬けしたり、塩漬けしたりして毒性を減らしたうえ(毒成分は水溶性のため、キノコを細かく刻んで煮沸したり、水ですすいだりして毒性を減らすことができるそうだ)、保存食として少しずつ食べていたとか。

 

 

他に薄い茶色や濃い黄色の同じようなキノコもありますので、同じく見た目からわかりやすいです。

  • Ruskokärpässieni/Amanita Regalis
  • Pantterikärpässieni/Amanita Pantherina

 

 

 

 

Pulkkosieni/ヒダハタケ/Paxillus Involutus

最後にご紹介するのはPulkkosieni、ヒダハタケという毒キノコです。

 

ヒダハタケというキノコの毒性はキノコの中にある「抗原」から引き起こされるものです。

ヒダハタケを食べても、この抗原が直接人体に害を及ぼすことがなく、体内に蓄積されていきます。

 

 

 

 

そして、人それぞれですが、もしこのキノコを食べ続け、体内に蓄積された抗原があるレベルを超えてしまうと、「アレルギー」反応が引き起こされます。

このアレルギー反応によって、自分の免疫システムが自分の赤血球を攻撃し、赤血球がどんどんなくなってゆき、死に至るケースもあります。

 

そのため、たまたま誤食しても問題が起きることがほとんどないと言われています。食べ続けなければですね。

 

 

このキノコの特徴は全体が茶色で、傘の縁はひだまで丸く包み込むような形をしていることです。また、成長すると、傘が漏斗状になるのも一つの特徴です。

 

 

フィンランドで自生するキノコの種類は非常に多いですが、その多くは「毒性はないが、食用でもない」いわば「価値のない」キノコです。

また、弱毒性を持つキノコも多いです。消化器症状が出る程度とはいえ、食べたくないものですね。

 

その中で、比較的に毒性の強いキノコやよく見る毒キノコをピックアップさせてもらって紹介したので、キノコ狩りを行う際に是非ご注意くださいね!

 

 

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2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい

「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。

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