フィンランドといえば自然がとても豊かで素晴らしい国です。
自然の素晴らしさを感じながら癒されたいなら国立公園へ足を運ぶことが一番簡単で便利。
しかし、観光ガイドブックに載っているのはどこもかしこも同じところばかりでなんだかしっくりこないという人もいることでしょう。
ということで、フィンランド人に人気の国立公園・トップ5をざっとご紹介します。
パッラス=ユッラストゥントゥリ国立公園
Pallas-Yllästunturin kansallispuisto
北極圏ラップランドにある国立公園で、フィンランドでは3番目に大きな国立公園です。
2018年では約55万もの人がここへ訪れました。
冬にはスキーや雪の積もらない時にはサイクリングもでき、中でも素晴らしい体験ができるのは絶景の景色を眺めながらのハイキングです。
ハイキングコースも上級初級関係なく、あらゆるレベルの人に適している場所。
この国立公園で最も人気のあるルートは、1934年に設立された全長55kmのヘッタ・パッラスルート(Hetta–Pallas-reitti)です。
ラップランドの山々が国立公園を囲み、周囲の村と観光センターを繋ぐルートでキャンプテントを張りながら回ることができるルートは約350kmあります。
公園エリアには、草原、森林、水域があり、パッラス湖の水はガラスのように澄んでいます。
自然の美しさに加えて国際的な芸術家グループによってこの国立公園だけのために建てられた環境芸術を鑑賞できる国立公園。
ウルホ・ケッコネン国立公園
こちらも北極圏ラップランドにある国立公園です。
オーロラ観測の観光で有名なサーリセルカという街の隣にあるのでアクセスは難しくありません。
2018年は約24万人が訪れました。
この国立公園でもハイキングはとても人気で、経験豊富なハイカーだけでなく、家族で自然を楽しむことができるルートもあります。
スキーやサイクリングももちろん楽しめますが、ここの国立公園では釣りを楽しむこともできる素晴らしいところ。
この公園エリアでは、ラップランドということもあり雪が夏まで残る深い峡谷に驚嘆し、スコルトサーミの古い集落を知ることができます。
素晴らしい滝があることでも有名ですが、訪れるには許可がないと行けないゾーンにあるため、一般人は立ち入ることができません。
その代わり、冬だと地元の観光起業家が主催するイベントやツアーで訪れることができます。
ヌークシオ国立公園
ヘルシンキ都市圏にあるこの国立公園、日本では有名ですね。
映画「かもめ食堂」の撮影が行われた場所としてよく知られている国立公園です。
2018年は約34万人の訪問者を魅了しました。
この国立公園では、ハイキング、サイクリングに加え、乗馬のルートもあります。
秋にはキノコ狩りを目的に訪れる人も多く、観光シーズンにはアクセスするためのバスがとても混み合うのがちょっとした難でもあります。
一部のエリアではバリアフリーになっており、車椅子やベビーカーで移動する人にも配慮されています。
ヌークシオの自然を知る最も簡単な方法は、ハウッカランピ自然小屋(Haukkalammen luontotupa)からハイキングをスタートすることです。
自分のレベルに合わせてコースを選ぶことができるのでどんな人でも訪れることができます。
他にも、公園内の全ての湖と池では水泳が許可されているので夏には水着を持って涼みにくる人も。
ちなみに、地形が多様なヌークシオでは、国立公園のエリアにあるネイチャーセンター・ハルティア(luontokeskus Haltia)に展示されているので、フィンランドの自然全体を簡単に知ることができます。
オウランカ国立公園
フィンランドの北オストロボスニア地方とラップランドにある国立公園で、こちらもオーロラ観測ができる観光地として有名なクーサモという街にあります。
実はこの国立公園は、ロシアのパアナヤルヴィ国立公園(Paanajärven kansallispuisto)と隣接しています。
フィンランドで最も人気のあるハイキングコースがあるため、とても人気で2018年には約20万人が訪れました。
その人気ハイキングコース名はカルフンキレッロス(Karhunkierros)。
このコースは82kmです。
これまたフィンランドで最も美しい急流とびっくりするほどの絶景、そして数々の自然を鑑賞できます。
春にはラッキーだと散策している途中で珍しい花を見ることもでき、これはここの国立公園の最大の特徴ともいえます。
公園には多くの日帰りできるハイキングコースがあり、エリア内ではパドルやラフティングも楽しめます。
コリ国立公園
フィンランド東部にあり、ヨエンスーという街にあります。
この国立公園はフィンランド東部で最も有名な自然遺産の一つです。
そして何よりも、この国立公園の景観は、音楽家で有名なシベリウスを代表する多くの芸術家に影響を与えてきた場所でもあります。
2018年は約19万の人がここへ訪れ、フィンランドの自然愛好家たちをも魅了しています。
やっぱり国立公園といえばハイキングをする人が多いもの。
ハイカーのため標識付きトレイルと自然歩道があり、一部はベビーカーや車椅子などで移動する方にも適しているルートがあります。
ハイキングに加えて、乗馬やダウンヒルスキーも楽しめる場所。
この公園の最大の魅力は、遠くまで見渡せる息を飲むほどの絶景。
これを見るためだけに訪れる価値は十分にある国立公園です。
フィンランドの首都ヘルシンキでショッピングや都会の街並みを楽しむのも素敵な旅ですが、中々味わえない自然も素晴らしい思い出になることでしょう。
季節によっても全く違った世界になるフィンランド、国立公園でまったりとするとハマるかもしれませんよ。
情報・引用:Iltalehti -Suomen suosituimmat kansallispuistot – tässä on viiden kärki
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