サーミの人たちって?どんな文化?フィンランド人なの?

公開日:2020年4月19日  関連分類:

写真引用:https://www.samediggi.fi/  Photo: Kevin Francett / Sámediggi

フィンランドの北部、ラップランドに行けば必ず「サーミ」と言う単語を聞くことがあるでしょう。

 

中には「サーミ」と言う単語自体を聞いたことがない方も中にはいらっしゃることと思います。

 

 

「サーミ」とは欧州連合、唯一の先住民であり、サーミ人と言うこともでき、フィンランド人と見なすこともできます。

 

 

フィンランドには現在約1万人のサーミ人の方がいます。

 

その中でも60%以上の人たちがサーミ国地域外に住んていて、推定ではサーミ人総人口は75,000人以上だとされています。

 

 

ここで「ちょっとあれれ?どう言うこと?」と思われた方もいらっしゃるでしょう。

 

 

実はサーミの人々はフィンランド国内だけでなく、多くのサーミ人の方がノルウェーに住んでいます。

 

ですので、一概に「フィンランドのラップランド=サーミ」とはならないのです。

 

 

 

 

サーミの色といえば赤・青・緑・黄とカラフル。その意味は?

写真引用:https://www.samediggi.fi/  Photo: Kevin Francett / Sámediggi

 

フィンランドの国旗といえば青と白ですが、サーミの旗、どんなのかご存知ですか?

 

 

ノルウェーのサーミ人である女性芸術家アストリッド・ボール氏(Astrid Båhl)が手掛けたサーミの旗。

 

サーミの司祭であり詩人でもあったアンダース・フィエルナー(Anders Fjellner)という方の「太陽と息子(Páivenpárneh)」という詩に由来しており、

 

円は太陽(赤)と月(青)を表しています。

 

 

そしてカラフルな緑・黄を合わせた色は伝統的なサーミの民族衣装と同じ色。

 

写真引用:Lasten poro -OTTEITA SAAMENPUVUSTA

 

その民族衣装であるドレスは国民的シンボルの中で一番目立ち、歴史を伝えアイデンティティの重要な部分。

 

衣装の装飾や着用方法は、それぞれの由来を意味し、家族や婚姻関係を明らかにします。

 

 

フィンランドでは、サーミの民族衣装は主に5つのバージョンがあります。

 

以前は日常的に着られていましたが、現在では主に特別な行事や機会の場で着用されています。

 

 

サーミの歴史はびっくりするほどに長い

 

サーミ族は約1万年前の最後の氷河期が終わった直後にフェノスカンディア(スカンジナビア半島、コラ半島、カレリア、およびフィンランド)の北部地域に最初に移住した人々の子孫です。

 

 

そこから、生計と文化の違いにより、紀元前2000年頃にサーミとフィンランドの2つの異なる言語と民族に分かれたと言われています。

 

 

キリスト教の時代初期から11世紀にかけて、サーミ地方はフィンランドとロシアの国境近くのラドガ湖から北極海まで、そして中央スカンジナビアからロシア北西部に位置するバレンツ海の湾である白海まで広がっており、現在のフィンランドのほぼ全域に住んでいました。

 

 

16世紀以降、サーミ社会は部外者による歴史や文化などの激しい変化に巻き込まれるようになります。

 

 

北欧諸国は、宗教はじめ、色々な支援、更にはサーミの管理方法を北欧の行政システムに置き換えサーミの土地を支配し始めたのです。

 

現在ある州境の確立と共に、サーミ地域も徐々に分断され悲しいことに今までの文化が失われつつありました。

 

 

19世期に北欧と和解となった時、北欧諸国は支配的な人口の利益を支持する意識的な同化政策を開始。

 

外の世界から振り回される歴史が長すぎました。

 

 

サーミの人々はこのままだと自分たちの言語と文化を失ってしまうかもしれないという危機感は今もなお続いており、いかにサーミ言語文化などの伝統を次の世代に残していくか、広めていくかという大きな課題があります。

 

 

サーミ語にも色々あるんですよ。

写真引用:https://www.samediggi.fi/

 

サーミ語はヨーロッパの先住民族の言語に族しており、ウラル語族の中でバルト語(フィンランド語やエストニア語)ととても密接に関連しています。

 

 

冒頭の方でも書いたように、サーミの方たちはフィンランドだけの部族ではありません。

 

ですのでサーミ語はフィンランド、スウェーデン、ノルウェー、ロシアのそれぞれの国内で話されています。

 

 

サーミ語も実は複雑で、フィンランドだけでも3つのサーミ語が存在します。

 

  • 北サーミ語(North Sámi)
  • イナリ地方のサーミ語(Inari Sámi)
  • スコルト・サーミ語(Skolt Sámi)

 

これらの中でも最も多く使われているのが北サーミ語で、フィンランド・ノルウェー・スウェーデンに約2万人の話者がいます。

 

そのうちの約2000人はフィンランドに。

 

 

イナリ地方のサーミ語はフィンランドだけで話されており、スコルト・サーミ語はフィンランドとロシアで話されています。

 

 

その昔、主要言語の圧力により、多くのサーミ人は母国語を失いました。

 

 

1960年代の民族の立ち上がり以来、サーミ語の保護、そしてもう一度サーミ語を広めようと様々さな対策が講じられ、やっとのことで1992年のサーミ語法が2004年に改正され、サーミ語が公用語になったのです。

 

 

伝統的な生計は寒い北部でどう立てられていた?

北欧のまた北部、フィンランドでいうラップランドのイメージはきっと雪とトナカイでしょう。

 

 

伝統的なサーミの生計手段は、釣り、採集、手工芸や狩猟、トナカイの家畜飼育、そしてそれらを実践する現代的な方法です。

 

トナカイの群れが大きくなってからは、重要な輸送手段だったことも。

 

 

トナカイはサーミにとってやはり重要な動物でした。

 

 

現在でもサーミ文化のである手工芸品やサーミの食事などを観光者へ提供するなどというのは重要な生計手段の一つとして機能しています。

 

 

 

 

ムーミンバレーシリーズではサーミ語の吹き替えも登場

2020年4月のイースターには、記念すべき北サーミ語のムーミンバレーシリーズアニメが放送されました。

 

このことはフィンランドのニュースでも取り上げられたほど。

 

 

サーミ議会はこのためにサーミ言語に関する専門知識を制作側に提供しました。

 

新しいサーミ語の声優を見つけ、サーミ諸国で吹き替えスキルを強化するという目的でもあります。

 

 

これはサーミ言語メディアの提供の中ではかなり大きな出来事でした。

 

 

「これが将来の吹き替えプロジェクトの基礎を築くものと信じています。サーミ議会は、これがサーミ語の吹き替えに挑戦するよう他の人々を刺激することを期待している」とのこと。

 

これをきっかけに、北サーミ語だけでなく、イナリ地方のサーミ語、スコルト・サーミ語の吹き替えも2020年の夏から放送される予定です。

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

今までなんとなく知っていた方、全く知らなかった方も含め、少しはサーミのことについて以前よりも詳しくなられたのではないでしょうか?

 

 

冬の寒い時期になるとオーロラを見ようと北極圏であるラップランドに旅行される方が多くいらっしゃいます。

 

もうすでに旅行された方もいらっしゃるでしょう。

 

 

そんな時、サーミのことをもっと知っておくとより深く旅行が楽しめます。

 

 

情報・引用:https://www.samediggi.fi/

情報・引用:Helsinki Kysy.fi -Ovatko saamelaiset samaa kansaa?

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