日本では現在新型コロナウイルスの第2波がどうだと騒がれている真っ最中ですね。
新型コロナウイルスが流行り出した頃は、暑い季節になるとおさまるだろうと言われていたのにびくともしない厄介なコロナ。
しかし、夏が過ぎるとまた寒い季節がやってくる日本。ライノウイルスのような秋の大人風邪やインフルエンザが流行ってくる時期にもなってきます。
さて、新型コロナウイルスとこの秋のライノウイルス、そしてインフルエンザ、
もしも感染し病状が出てきた場合はどう自己判断すれば良いのでしょうか?
今回は、この疑問にフィンランドの大学病院の専門医たちが答えてくれましたので、触れていきたいと思います。
インフルエンザはわかる、だがライノウイルスとは何なのか?
インフルエンザは皆さんよくご存知ですね。
高熱が出て人にも感染するものなので、毎年流行る時期の前にワクチン接種する方も多いことでしょう。
しかし、ライノウイルスはいったいどういったものなのか?
知らない人は多いはず。
時々「大人風邪」と耳にすることがあると思いますが、それがこのウイルスです。
春・秋に一番流行りだすもので、一口に「ライノウイルス」と言っても実は100種類以上もあるためワクチンで感染を防ぎきることは不可能。
そう、予防できるすべがないので感染し、症状が出てきてしまったら辛い症状を和らげることしかできません。
ライノウイルスによる症状といえば発熱がないのが特徴的ですが、その他、頭痛や喉の痛み、鼻づまりやくしゃみ、そして軽い咳で終わってしまうもの。
このように、そこまで致命的なウイルスでもないため「ただの風邪」と言われてしまうことが多いウイルスでもあります。
フィンランドはヨーロッパの中でも新型コロナウイルスによる最悪な状況は間逃れた国
ヨーロッパの中でも新型コロナウイルスのパンデミック、感染者数の急激な増加を避けた国フィンランド。
確認済み感染者数 | 回復者数 | 死亡者数 | |
全世界 | 2060万 | 1280万 | 74.9万 |
日本 | 51,283 | 34,888 | 1,066 |
フィンランド | 7,640 | 6,980 | 333 |
(2020年8月13日現在)
人口の差はありますが、2020年3月11日にWHOがパンデミック宣言した5日後、フィンランドでは国民の生活をガラッと変える緊急事態宣言が発表され、この日を境に首都を含む全ての街はびっくりするほど静かになり国民の一人ひとりが緊張感を持って生活してきました。
*フィンランドの緊急事態宣言はどのようなものだったのか?ご参考に。
参考:新型コロナウイルス・フィンランドの新しい大規模な政策とは?!
もちろん、それまでにも国民は新型コロナウイルスの感染を出来るだけ避けるような生活をしていましたが、6月に入ってから少しづつ元の生活に戻ってきている現在。
まだまだ緊張感は抜けませんが、ヨーロッパでは多くの国が悲惨なパンデミックになっている中、他の国と比べて最悪な状況、いわゆる感染者数が驚くほど急増することはなかった国です。
しかし、まだまだ安心はできません。更にこれからの季節、新たなる疑問や不安が国民を襲い掛かろうとしています。
それが、寒い時期になると毎年流行るインフルエンザとライノウイルスによる風邪、そして新型コロナウイルスのトリプルブッキング。
フィンランドにも春夏秋冬の四季があります。
フィンランド国民たちはこの長引いている新型コロナウイルスと秋に流行りだすライノウイルスのような秋の風邪、そしてインフルエンザにかかってしまった時の見分け方、どのように判断を自身ですれば良いのかということです。
おそらく秋のインフルエンザよりもはるかに多くの新型コロナウイルスが存在する
北欧の国フィンランドは9月からが秋。
秋のインフルエンザが流行りだす頃は既に新型コロナウイルス感染の検査でこの国は混雑することでしょう。
専門知識のない一般国民から
- 新型コロナウイルスとライノウイルス、そしてインフルエンザにかかってしまった時はどのように見分けがつくのか?
- どのような判断をするべきなのか?
という問いに専門家たちが今回答えています。
この問いに、まず、ヘルシンキ大学病院(HYKS)の感染担当医師であるVeli-Jukka Anttila氏は、
おそらく、現在時点ではライノウイルスやインフルエンザよりもコロナの方が遥かに多いでしょう。鼻水が非常に多く肺の痛みや息切れが少なければ、それはインフルエンザである可能性があります。
正直なところインフルエンザの症状は新型コロナウイルスの症状は非常に似ているため、違いを説明するのは難しい、と述べています。
そして、フィンランドのトゥルク大学中央病院(TYKS)の感染症担当責任者であるEsa Rintala氏の答えは、
インフルエンザの典型的な症状には、鼻水、喉の痛み、咳などがあります。普通の鼻炎は通常、発熱はありません。しかしながら、やはりはっきりした症状の区別は実質的にできない、との答え。
更に、Rintala氏が言うには、
一般的な新型コロナウイルスの症状のうち、最も多いのは喉の痛みと言われています。
がしかし、実際にはそれだけではありません。熱がある人もいれば、場所による痛みや下痢の症状がある人もいます。
すべての症状を区別することは不可能であることを専門家は強調して答えていました。
特に、症状が軽く、若い人ではかなり難しいことだということも加えています。
嗅覚と味覚が変化した場合は新型コロナウイルスの感染の可能性
ヘルシンキ大学の感染症専門教授であるAnu Kantele氏が以前、
コロナ感染症状のうち典型的なものは匂いや味覚が一時的、または部分的に失われることがある、と述べたことがあります。
これも、現在では有名な話で日本にいるみなさんもご存知でしょう。
しかし、Anttila氏によると新型コロナウイルス感染者の全ての人にその症状が現れるという絶対的な真実はないと指摘しています。
とはいうものの、少なからずこの嗅覚障害や味覚障害を訴える人がいることも事実。
Rintala氏が言うにはこの2つの症状、つまり嗅覚と味覚の変化は新型コロナウイルスに感染しているのかそれともインフルエンザなのかと言う区別要素だとのこと。
専門家が口を揃えて言うことは、
「においや味覚に変化がある場合、新型コロナウイルス感染症による症状だという疑いは非常に強いです。それは、ライノウイルスの典型的な症状ではありません。ただし、鼻が詰まっていると嗅覚も乱れてくるのは当然です。」
とのこと。
現在フィンランドでは新型コロナウイルスとインフルエンザ・ライノウイルスはどのような状況なのか?
2020年8月13日現在の状況
世界的に有力でフィンランドで最大の医療機関であるHUS。
ここでで採取されたサンプルの約0.5%が陽性です。
Anttila氏によれば、採取された200サンプルのうち1つ未満が陽性だといいます。
感染者数が日本よりも少ないこの国フィンランドでも、テスト結果が何日も待たなければならない状況であり、しかも混雑のために状況が困惑していることは間違いないようです。
更に、今現在すでにインフルエンザやライノウイルスはフィンランドの国の全域に流行り出してきている状況とRintala氏。
インフルエンザの患者は既に7月のトゥルクという街で見られました。
コロナとインフルエンザの症状が似ていて分からない!結局はどう判断すれば良いのか?
安易に新型コロナウイルス感染症の検査をする価値はさほどないとしています。
もし過去に2週間、自宅などにいて、新型コロナウイルスに感染する機会がなかったと思われる場合、インフルエンザまたはライノウイルスにかかっている可能性が高くなります。
強い症状がない場合は、急いでコロナ感染検査を受ける必要があるかどうか疑問に思うかもしれません。
いずれにせよ、家にいて他の人との連絡はとらず、適切なタイミングで検査しに行く価値はあります。
このようにフィンランドの専門家はアドバイスをしています。
日頃、どれだけ気をつけていてもウイルスは目に見えないものなので、感染してしまう可能性は誰にでもあります。
その中で結局言えることは、もし何らかの怪しい症状が現れた場合は、人とは合わず外出を控えて療養し、不安ならば電話やインターネットを使って医療機関に連絡・相談をするのが一番と言うこと。
少しでも早く新型コロナウイルスの終息を願います。
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1.フィンランド 北欧というと?
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