ついにフィンランドでも新型コロナウィルス感染者を確認・海外旅行

公開日:2020年1月30日  関連分類:

 

日本ではつい最近、武漢に渡航していない方が新型コロナウィルス(2019-nCoV)に感染しているとのニュースが出たところですね。

 

本当のところ、どれだけ世界中にこの新型コロナウィルスが広がってしまっているのか正確な数を知るすべはないと思いますが、

 

まさかの!

フィンランド国内でも2020年1月29日(水)に新型コロナウィルスの感染者が確認されてしまいました。

 

 

 

 

フィンランド北部のラップランドで新型コロナウィルス確認・中国人女性

現在、この新型コロナウィルスに感染している中国人女性(32歳)は、サンタクロースで有名なロバニエミのラップランド中央病院で隔離されています。

 

フィンランドの国立保健福祉研究所であるTHL(Terveyden ja hyvinvoinnin laitos)は1月29日(水)に女性を検査したところ新型コロナウィルスが検出され、確認、そして発表、記者会見が急遽行われました。

 

 

この感染者女性、少なくとも症状が続く間は隔離さてれています。

隔離を解除するかという判断については、2つのクリーンであるというテスト結果を出さなくてはいけません。

 

 

前回の記事に書いた通り、以前は中国人男性2人がラップランドイヴァロ(Ivalo)という街でインフルエンザのような症状を訴え、新型コロナウィルス感染の疑いで検査されましたが、セーフでした。

新型コロナウィルス・海外旅行フィンランドの状況 (1月27日・記事)

 

 

しかし、今回は、、残念ながらセーフではなかった、中国人女性。

 

彼女はどういったルートで、そしてどこで過ごし、隔離されることとなったのか、、、

 

 

 

 

またラップランドのイヴァロが鬼門か?!彼女はどういう経路を辿ったのか

感染者の中国人女性の旅は、1月22日に中国武漢の故郷から始まりました。

そこから中国の北京へ飛びます。そこで彼女は一晩滞在し、

 

 

その翌日1月23日フィンランドの旅へとヘルシンキ・ヴァンター空港に到着します。

ヘルシンキ首都周辺では滞在することなく、そのまま飛行機を乗り換えてラップランドイヴァロ(Ivalo)へ飛びました。

 

彼女の目的地はイヴァロから少し離れたオーロラ観測でも有名なリゾート地、サーリセルカ(Saariselkä)というところ。

 

ここに彼女は1月23日(木)から1月28日(火)まで観光目的で滞在していました。

 

 

新型コロナウィルスの症状はいつから出ていた?

最初の症状は1月26日(日)に彼女の旅行最終地であったサーリセルカで始まったとのこと。

 

はじめは一般的なインフルエンザを思わせるような、咳・鼻水・鼻づまり・息苦しさ・発熱などに苦しんでいたようです。

 

その二日後の1月28日(火)、発熱が治らず悪化し高熱に。

 

その後、彼女はイヴァロの救急に連絡し、翌日の1月29日(水)に新型コロナウィルス感染が検出され、このことが一般に発表されました。

 

現在、この感染が確認された女性は比較的体調が良いようで、ウォーミングアップ中ですが、特別な集中治療は必要ないとのことです。

 

 

情報・写真引用:https://www.is.fi/

 

上記画像の内容を分かりやすく

  • 1月23日:女性は武漢から北京へ飛びそこからヘルシンキへ。ヘルシンキ・ヴァンター空港に到着後、イヴァロへ行き、サーリセルカへ。
  • 1月24・25日:THLは、女性が他者へウイルスを感染させた可能性があると推定しています。
    THLは、症状が現れる1〜2日前にウイルスに感染させる可能性があると推定しています。 THLは、約15人が既に彼女発端のウィルスに感染する恐れがあると推定しています。
  • 1月26日:サーリセルカでインフルエンザのような症状が出始める。
  • 1月28日:女性はイヴァロの病院へ救急連絡を取り、そこからロバニエミのラップランド中央病院へ。
  • 1月29日:THLは、女性が新型コロナウィルスに感染していると確認。

 

 

彼女が原因でウィルス感染が更に広がる可能性はないのか?

彼女は団体観光客の一人としてフィンランドを訪れてはいません。

 

ラップランド中央病院の感染部主任である、マルック・ブロアス氏(Markku Broas)によると、

 

彼女がイヴァロからサーリセルカに訪れる前の、ヘルシンキ・ヴァンター空港で人々に新型コロナウィルスを感染させるリスクはごくごくわすかだ、と述べています。

 

ですが、この中国人女性がサーリセルカに滞在していた間はまた別なようで、

「症状は1月26日(日)に始まり、彼女がすでにイヴァロ方面にいた24日(金)に他者への感染のリスクが始まったと考えられる」と。

 

 

彼女はサーリセルカでいくつかの観光地を訪問したのは確かですが、カフェやレストラン、またはスーパーであろう、お店の詳細は一般に公開されていません。

 

感染した人と15分間以上、同じ状態や環境にあると、感染するリスクが生じるとTHLは言っており、彼女がサーリセルカで過ごした中で、15人がこの新型コロナウィルスに晒された恐れがあるとのこと。

 

 

この15人の人たちはどうやって探り出されたのかというと、彼女はどんな行動をしたのか、どこにいたのかを話し相談した上で感染被害者の数を推定したようです。

 

1月30日(木)に15人の彼らに連絡を取り、どう行動すれば良いのか、症状があるのかどうか、サンプリングを取って検査をする予定とのこと。

 

 

マルック・ブロアス氏によると、この15人全てが中国人というわけではないとし、ほとんどはフィンランド人以外の外国人だが、フィンランド人もいるかもしれない、公開発表はできないと言っています。

 

追記:1月30日の午前(フィンランド現地時間)、感染の疑いがある人の人数は合計24人に増えました。

 

 

 

 

フィンエアーはどうする?欧州連合市民は??

1月28日(火)に、フィンランド航空会社・フィンエアーは2月の初めから3月末まで中国へのフライトの一部をキャンセルすると発表しました。

※1月30日には2~3月の中国便全便の新規予約をすべて中止することとなりました。

 

一方、ブリティッシュ・エアウェイズ(British Airways)は1月29日(水)に中国本土への発着便を全て停止すると発表。

 

世界保健機関、WHOの緊急委員会は「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」に当たるかどうか、必要性を評価するために、週に3回、近日で1月30日(木)に会合します。

 

本国送還、日本でも既に実施されましたね。

EUでは1月29日(水)に約600人の欧州連合市民が本国送還されると述べました。

また、イギリスは、武漢の中心部から二週間隔離された市民を避難させる計画でいます。

 

 

情報・引用:Ilta Sanomat -Koronainfektio voi alkaa kuin perusflunssa – tätä reittiä virus saapui Suomeen, altistuminen ollut mahdollista useiden päivien ajan

情報・引用:Ilta Sanomat -Lapin keskussairaalan infektioylilääkäri: Osa koronavirukselle altistuneista voi olla suomalaisia

 

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