フィンランド電子化社会の強み:家にいながら処方箋と処方薬を入手できる(医療)

公開日:2023年7月20日  関連分類:

 

フィンランドではマイナンバーを中心に電子化社会がどんどん進んでいます。

今回は人に会わず家を出ずに処方箋と処方薬を入手したフィンランドの事例をご紹介します。

 

 

今回の事例は筆者が鼻炎の薬を入手するにあたり、すべての手続きを家で、ネットで完結させたプロセスを話します。

 

基本的にフィンランドではネットを使わない場合、処方薬を入手するために、お医者さんに診てもらい、処方箋をもらった上、薬局に行って薬をもらうという段取りになり、最低限2か所に足を運び、医師と薬剤師に会わないと薬がもらえません。

もちろん、必要に応じてアポの予約を取ったり、アポまで待ったり、行列で待ったりするなど待ち時間がとんでもなく長いかもしれません。

 

 

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電子化その1:医師との面談がオンラインビデオ、電話、チャットでも

本来は事前にアポを予約して病院やクリニックに行って医師に診てもらったうえで処方箋をもらうのですが、フィンランドでプライベート医療システムではすでに電子化が進んでいます。

 

筆者が利用したTerveystaloというヘルスケアサービス業者ではアプリ一つで医療関係者との面談の予約、オンラインビデオ面談、電話、オンラインチャットができます

必要なサービスに応じて、専門科の医師、看護師などを選び、様々な形でコミュニケーションを取ることができます。

 

筆者の処方箋は「医師と電話」のアポを取り、時間になったらその先生から電話がかかってきて、内容を簡単に説明したら、処方箋を発行してもらいました。

病院やクリニックに行く必要もなく、家にいながら10分もかからない電話で終わりました。

 

病院やクリニックに行く場合、アポまで数日を待ち、交通移動に片道30~60分間時間がかかりますね。これらの時間はすべて医療電子化で節約されました。

 

 

電子化その2:電子処方箋

紙のみの時代は、医師に処方箋を発行してもらい、紙の処方箋を持って薬局に行き、薬を薬剤師に出してもらうことになります。

 

紙の処方箋が電子化されることで、医師は処方箋のデータをシステムに入力し、その処方箋が患者(のマイナンバー)に紐付けされています。

薬剤師は処方箋システムにアクセスすることで、その患者に発行された処方箋の内容を確認することができます。

 

 

つまり、薬局に「紙の処方箋」を持っていく必要がなくなったのです。

 

メリットはこれだけではなく、自分の処方箋情報がシステムに保存されることで、自分の過去の処方箋を確認することができるため、忘れても問題ありません!

 

そして、処方箋情報だけではなく、ワクチン接種の記録もあり、フィンランドでは2016年にスタートした「Kanta」という電子サービスで関連情報にアクセスすることができます。

 

 

 

 

電子化その3:薬局のネットショップ化・電子化

薬局の電子化で最も難しい部分は「薬剤師の仕事」です。

 

薬剤師は患者の処方箋を見て正しい薬を出すこと、薬の使い方や注意点を教えること、国民健康保険(Kela)の負担分を計算することなどの仕事をこなしています。

これらの仕事は患者さんと面に向かって行うことができますが、ネットだけだとどうすればいいでしょうか。

 

 

筆者が利用したフィンランド薬局の大手Yliopisto Apteekkiでは「薬剤師がオンラインチャットで」対応してくれました。

 

患者さんがまずほしい処方薬をネットショップで選択します。

その後、選んだ処方薬を確認したら、一人の薬剤師がネットで割り当てされます

 

この薬剤師は患者のアカウント情報(マイナンバー)に通じ、電子処方箋情報を確認することができます。

これでまずこの処方薬を出していいかどうかのチェックが入ります。

 

そして、画面にチャット欄が出てくるので、薬剤師が薬の使い方や注意点などを患者に教えることができ、患者も直接薬剤師に質問することができます。

 

コミュニケーションが終わり、問題なければ、薬剤師がOKを出し、患者が見る画面が支払い画面に進みます。支払いを済ましたら、後日に薬が家に郵便物で届きます。

 

 

 

 

まとめ:電子化=効率化

このように処方箋と薬のやり取りをすべて電子化することで、全体の作業効率は非常に高まったと思いますね。

 

 

例えば、医師に診てもらうだけでも、実際に病院やクリニックに行くと、近い所が混んでいたり、混んでない場所が遠いとかの不都合が生じたりします。

 

しかし、オンラインビデオ、電話やオンラインチャットでのコミュニケーションは「全国のどこにいてもいいから今時間空いている医師」と話すことができ、作業効率が極めて高いです。特に軽い病気や簡単な処方薬などに関してはですね。

 

 

薬局もそうです。

薬局はフィンランド各地にあり、アクセスは特に問題にならず、行列になることも多くはないでしょうが、やはりオンラインと電子化はその効率を遥かに高めると思いますね。

患者としては薬局に足を運び、行列で待つことがなくなります。

薬剤師としてはオンラインで来た案件を集中処理できることで効率が上がります。

 

薬局のオンライン化がどんどん進むことで、全ての薬局のすべての営業時間帯に最低限1名の薬剤師を置く必要がなくなりますね。

 

 

フィンランドの電子化社会が医療においても高い利便性をもらたしていますね。

 

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