フィンランドと日本での生活で気づいたことですが、実にフィンランド人の心に大きく余裕を持っている理由は社会福利制度以外に、「広い国土」も関係するのではないかと思います。
え?広い国土が関係するの?その理由を探求していきます!
フィンランドの国土はどのくらい広い?
日本の国土面積が約38万平方キロに対し、フィンランドは約34万平方キロで、フィンランドの面積は日本の9割程度で日本より少し小さいくらいです。
しかし、フィンランドの人口はわずか550万人で、日本はフィンランドの約22倍も人口を有しているため、日本の人口密度は高いというのは言うまでもありません。
しかも、フィンランドの国土はおおむね平坦に対し、日本には多くの山岳地帯があり、居住に適する面積はさらに狭くて人口密度はもっと高いです。
このように単純に考えればフィンランドはすごく住める土地がありあふれている国なんです!
国土の広さは住居関係に直接影響する?
フィンランドと日本の生活を筆者個人の経験で直接比較してみますが、かなり違うと感じます!
一つ大きく違うのは「公用スペースの広さ」です。
この公用スペースの広さについて、下記3種類のエリアから見てみましょう!
- 都市中心エリア
- 都市近郊エリア
- 郊外、都市圏外エリア
都市中心エリアの公用エリアからフィンランドと日本の違いを見よう!
フィンランドの都市中心部は日本の都市中心部と同じく、人口が密集し、マンションが立ち並びます。
スペースが狭くて家賃が高い都市中心部というはフィンランドも日本もあまり変わりません。
しかし、フィンランドの都市中心部はヨーロッパの建築様式で、ほとんど「中庭」を持っています。
※写真の建物の後ろに大体中庭があります。
日本のマンションは結構「一」の形(土地の有効利用?)であったりするので、中庭のデザインがなく、自分の公用スペースがあまりないですよね。
フィンランドの都市中心部のマンションに中庭があるとはいえ、自転車駐輪場になっていたり、ごみ収集場が設置されていたり、それほど自由に使えるスペースではないが、少しは日本の「一」の形をしたマンションよりは少しスペースがあると感じますね。
※日本のマンションにほとんど中庭みたいなスペースはないですよね。
都市近郊エリアはどうでしょう?
都市近郊エリアは一番フィンランドと日本が違うと感じる場所です。
日本の都市近郊を言うと、例えば千葉県や埼玉県にある住宅団地、大阪の東大阪市など都心部から電車で30分~1時間半くらいの距離を持つエリアでしょうね。
そのようなエリアを想像してみると、高いマンションは少しあり、低いマンションがあっちこっち立ち、一軒建ての家もたくさんあります。
それぞれの建物の間にほとんどスペースがなく、立ち並ぶイメージでしょう。
フィンランドではまずこのような景色が目に入りません。
建物の間に必ずスペースがあります。
もしかしたら法律で建物の間のスペース確保が定められているかもしれません。(調べていないので詳細は知りませんが)
フィンランドの近郊マンション開発は、一つのエリアをベースにデザインし、そのエリアに複数棟のマンションを建て、マンションの間に数十メートル以上のスペースを置きます。
※エリアごとにマネジャーとそのオフィスが置かれ、エリア全体の管理がなされます。
そのエリアに児童遊具エリアや犬散歩エリアが設けられたりもします。
このように生活のスペースが確保されていることで、心に余裕も生まれやすいのではないかと思いますね。
※フィンランド北部の町オウルにあるマンションです。
郊外、都市圏外エリアはどうなの?
郊外や都市圏外でしたら日本でもかなりスペースを持てるでしょう。
ただし、日本の場合、郊外や都市圏でも一軒家に広い庭を持つのがそれほど一般ではないかなと思います。
しかも郊外だからと言って、家の周りは田んぼであったり、工場であったりします。
余裕のあるスペースを楽しむということは必ずしもできるとは限りません。
※筆者の友人がフィンランド南西部の町ポリにある実家の庭です。筆者の友人の実家は裕福までと言えませんが、写真中の見える範囲がすべて庭です。
フィンランドは対照的です。
一軒家の多くは大きいな庭を持っています。
その庭があるので、お隣さんと少し離れ、余裕の生まれやすい環境になると思います。
もちろん、フィンランドだからみんな大きいな庭を持っているとは限りません。
その代わり、森を一部残して森の間に家を建てることはよくあります。
その場合、森が庭代わりになり、スペースを作り出し、心に余裕を感じさせるのではないかと思います。
是非一度体験してみてほしい!
このようなスペースから生まれる心の余裕は文字に書き出してもなかなかわかりにくいところがまだまだあると思います。
そのため、ぜひ一度フィンランドに来てこのような違いを自分の目で確認し、自分の心で感じていただきたいです。
このようなスペースの違いはすぐに気づくと思いますよ!
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ショップコンセプト
1.フィンランド 北欧というと?
フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。
2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい
「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。
「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。
3.運営に「誠実」と「感謝」
「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop
4.キートスショップの名前
「Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。
キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。
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