自国である日本の飲食文化や日本食であれば、毎日食べている分ある程度理解しているものです。
しかし、海外である北欧フィンランドの飲食文化はどうでしょうか。
そういう内容の食事をしているでしょうか。
どういう食材中心でしょうか。
例えば、ベジタリアンは日本よりもフィンランドのほうが多い気がします。
調査によると、日本にいるベジタリアンは人口の4.5%ほどを占めているそうです。
割合的にはそんなに少なくないですが、一般飲食店のベジタリアン向けサービスが少なく、ベジタリアン専門店もとても少ないことで、やはり大多数の人は肉を食べているでしょう。
フィンランドでは比較的にベジタリアンサービスが充実しています。
ベジタリアン専門レストランはもちろん、通常のレストランも多かれ少なかれベジタリアン向けの選択肢を用意しています。
しかも日本によくある焼肉店はフィンランドにほどんとないですし、日本によくある食べ放題のサービスも基本的にフィンランドに存在していません。
そのため、筆者のイメージではフィンランド人はあまり肉を食べず、日本人はよく食べるような感じです。
では、実際はどうでしょうか?
実はフィンランド人は日本人よりも肉を食べている!
日本もフィンランドもそうですが、1950年代から経済の発展に伴い、人々が肉を食べる量が徐々に増えてきました。
1960年に日本の一人当たり年間食肉量がわずか3.5キロでした。
独立行政法人農畜産業振興機構のデータによると、日本人は2019年に平均一人当たり消費した食肉の量は約23キロです。(牛肉、豚肉、鶏肉と魚介類の合計)
加工食品のハムとソーセージを入れて合計すると年間合計26キロとなります。
※魚介類が7.7キロ、豚肉7.2キロ、鶏肉5.8キロ、牛肉2.2キロ。
※日本人の食肉量は2013年の年間30キロをピークに徐々に減ってきています。
では、フィンランドではどうでしょうか。
フィンランドでは1950年代に一人当たり年間食肉量が25キロ程度でした。
その後どんどん増えてゆき、現在はなんと年間「80キロ」もの肉を食べているのです。
70年前の3倍以上です!
通常の推奨食肉量は週に500グラム(年間26キロ)ですので、その量を遥かに超えていますね。
フィンランド人の男性の約80%と女性の約26%が肉を食べすぎているという結果になっています。
フィンランド人は日本人よりもめっちゃくちゃ肉を食べている事実が調査で分かったのですが、最近では若い人々を中心に食肉量を減らそうとしています。
傾向としては、2019年には食肉量が前年比より2%減りました。
そして、調査では、18~24歳のフィンランド人の中で70%の人は肉を食べる量を減らそうとしていることがわかりました。
65~79歳のフィンランド人が肉を食べる量を減らそうとする人がわずか30%のが対照的です。
そして、フィンランド人女性は男性よりも肉を食べる要を減らそうと思っているそうです。
食べる肉を減らしたいと思う女性は全体の半分を超えているに対し、男性は38%にとどまっています。
フィンランドの肉は安いからたくさん食べる?
フィンランド人がこんなに肉を食べる一因に「肉が安いから」が挙げられています。
フィンランドの様々な食品から見ると、お肉は比較的に安いです。
そのため、人々は肉を多く食べるようになったそうです。
※もちろん、日本と消費税率が違い、物価水準も違うので、直接日本のお肉の価格と比べると、日本のお肉が安いのですが。
まとめ:様々な意味で肉を食べる量を減らそう!
日本人が食べるお肉の量を3倍も超えるフィンランド人の食肉量には驚きですね。
お肉はおいしいですし、体作りに重要なものです。
しかし、肉を食べすぎると体に悪い影響を与えるし、生活習慣病をもたらす一つの要因にもなっています。
更にお肉を作りには大量な二酸化炭素を排出するため、地球環境にもよくありません。
とはいえ、お肉を食べないことではなく、食べる量を減らす飲食慣習にすればいいです。
お肉を食べる頻度(一日一回や二日に一回など)を減らしたり、お肉を食べる量を減らしたりして調整してみてはいかがでしょうか。
参考:Many Finns want to trim meat consumption, survey finds
参考:独立行政法人農畜産業振興機構 畜産物の需給関係の諸統計データ
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