ヘルシンキ近郊の図書館見学! エスポーのSello図書館はすごい!

公開日:2018年6月25日  関連分類:  

図書館と言えば誰でもそこに行って本を借りたり読んだりできる場所です。

 

図書館は施設自体のコンセプトがとてもシンプルですが、国もしくは地方政府が税金を使って建設、運営し、誰でも入って使える特徴から、国もしくは地方政府が図書館に「どのような機能性を持たせる」「地域にどのように役に立たせる」といった考え方を図書館を見学するとわかります

 

日本の図書館でしたら、図書館本来の主旨に沿って作られ、運営されていることが多いでしょう。

基本的に新聞資料、図書資料、雑誌、CDやDVDなどの閲覧や貸し出しなどのサービスが提供されています。また、自習室なども良く併設されています。

 

フィンランドヘルシンキ隣のエスポーにあるSello図書館はこの点において同じですが、これ以上に多くの機能性を持っています。

※もちろん、フィンランドの図書館も地域人口によって大きかったり、小さかったり、機能性が豊富だったり、シンプルだったりして変わります。

 

 

 

エスポーのSello図書館を見学

今回見学するのはヘルシンキ市の隣の市であるエスポー市の市立図書館です。

 

ヘルシンキ中央駅から電車で僅か13分で到着するエスポー市の「レッパヴァーラー駅(Leppävaara)」下車すぐです。

 

ヘルシンキ市の図書館に比べ、エスポー市の図書館が比較的に建設が新しく、機能性がより揃っているのが特徴です。

 

ただ、ヘルシンキ市では現在新しい中央図書館OODIを建設中とのことで、2018年年末に開館する予定です。その際にまたレポートさせて頂きます。

 

※図書館のエントランスロビーです。

 

図書館というより文化センター:演奏ホール

セッロ(Sello)図書館は2階建ての図書館で、エントランスホールがとても広いです。

 

その理由も、エントランスホールは演奏ホールとしても使えるように設計されたからです。

ホールの壁側には小さなステージがあり、ピアノ演奏音楽演奏講演会セレモニー座談会などを行うことができます。

 

また、このスペースを使えばギャラリー展示会などを行うことも可能です。

 

 

ちなみに別の話ですが、フィンランドの自転車シーズンは大体春から秋で、冬には基本的に自転車を倉庫に保管して使いません。

そのため、毎年路面の雪や氷が解けると、自転車を乗り出す人が増えてきます。

その際に半年ほど置いてきた自転車をメンテナンスなどをする必要が出てきます。

 

自転車のメンテナンスを自分で行う人も多いですが、ツール一式を年1回しか使わないことのためにわざわざ用意するのももったいないし、わざわざお金をかけて自転車屋さんにお願いするのももったいないということで、今年の春にあるフィンランドの図書館がスペースとメンテナンスツール一式を無料で提供し(消耗品や交換部品はもちろん自分で用意)、誰でも自分の自転車を持ってきてセルフで無料でメンテナンスを行うことができるのです。

何という思いやりのある、市民の生活に合わせたサービスですね。

 

 

図書館というより地域イベントセンター:無料フィンランド語会話コース

図書館の一角を使用し、無料フィンランド語会話交流会がボランティア中心で行われています。

(セッロ図書館に限らず、ヘルシンキ都市圏エリアの多くの図書館で開催されています)

 

この図書館のあるテーブル、いす、ソファーが置かれているスペースを使い、毎週1~2回、毎回1時間半程度のフィンランド語会話が行われます。

フィンランド語を勉強している外国人向けですが、基本的に誰でも自由に参加できます。

しかも、図書館が無料でコーヒーを提供してくれるところもあります。

 

フィンランド語がまだ初心者の外国人がフィンランド社会に溶け込むための一つの橋という役割を担っているようですね。

 

 

図書館というより幼児教育センター:幼児図書エリア

筆者が訪問してびっくりした一つ目は幼児図書エリアが併設され、しかもとても広~いです!

使用者も主に親である大人と幼稚園~小学校の子供が中心です。

 

もちろん、本棚も低いものが設置され、プレーグランドも真ん中に設けられています。

 

 

図書館というより青少年交流の場

筆者が一番驚いたのはここです。

 

図書館のメインエントランスに入り、右側のドアをくくると、ある若い青少年が大勢いる部屋があります。

中にはビリヤード台、テーブルサッカー、テレビ、ボードゲーム、DVDなどがあり、青少年たちがビリヤードを楽しんだり、ボードゲームをやったリしていました。

 

娯楽施設に税金を使うのってどうなの?と考える方もいるでしょう。

しかし、逆に考えれば、市営図書館に青少年が集まりやすい場所があれば、青少年も町をうろうろすることなく、逆にスタッフのいる市営の場所にいたほうが安全だし、すぐ隣に本がたくさんあり、文化イベントもあり、知識や文化に触れる確率も上がるのではないかと筆者は思います。

 

青少年の娯楽や集まって一緒に何かやるときの安全性と教育文化に繋がる可能性を増やす意味では、筆者はこのような青少年の娯楽施設に税金を使うことに賛同しますね。

 

 

 

文化施設としての図書館:漫画コーナーとDVD、ブルーレイコーナー

図書施設以上に、文化施設としてセッロ図書館には漫画やDVD、ブルーレイも揃っています。

 

漫画コーナーには多くの日本の漫画があります。

一部は英訳され、一部はフィンランド語訳されています。

このような漫画コーナーから、漫画に通じて多くのフィンランド人が日本の文化に魅了されたでしょう。

 

DVD、ブルーレイコーナーも日本の図書館と同様に多くの映画やドラマが揃っています。

 

※フィンランド語訳された『進撃の巨人』です。

 

 

大人の交流の場でもある図書館:チェスとボードゲーム

フィンランドの図書館、特にこちらのセッロ図書館は幼児教育の場であり、青少年集まる場であり、文化演奏イベントの場である以外にも、大人たちの交流の場にもなります。

 

エントランスホールの真ん中にチェスがテーブルに置かれてあり、誰でもチェスを楽しむことができます。

実際に筆者も数名の方々がチェスをやっているのを見ました。

なんだか楽しそうです。

 

 

また、セッロ図書館に限らず、フィンランドの多くの図書館にはボードゲームが置かれてあり、誰でも取って図書館内のテーブルで遊んだり、借りて家で遊んだりできます。

借りれる期限も大体2週間ほどで、友達の家でやったり、旅先でやったりできるのでとても便利です。

 

このような道具を用意することで、市民たちがより交流しやすいだけではなく、図書館を利用する目的も増え、図書館に通う回数も増えそうです。

結果的に図書館は地域文化交流センターの役割も同時に担うことになりますね。

 

 

ちなみに、こちらが筆者が好きなゲーム『ラブレター』です。(ゲーム内容はラブレターと全く関係ありませんが、笑)

 

資料調査、読書、作業スペースももちろん完備

もちろん、本を読んだり、資料調査したり、PCを使って作業したりするスペースも完備しています。

時期によって人がたくさんいる時もありますが、夏期間中はかなり閑散していますね。

 

 

通常の図書本棚です。左の銅像は「リラックスした女」というテーマです。

 

ショッピングモールと併設し、アクセスしやすい場所

図書館施設だけではなく、周りの施設も一体化で設計され、市民にとってとても行きやすい場所で使いやすいロケーションになります。

 

図書館の前に広場があり、広場を挟んで向こうはイオンのようなショッピングモール、また大型生活用品店やスーパーも揃っています。

ヘルシンキ中央駅直通の駅がすぐ隣で、同時に路線バスも多く発着する場所なので、アクセスがとても便利です。

 

このように多くの商業施設と隣接していると、市民が買い物のついでに図書館に行ったり、図書館に行くついでに買い物したりするので、利便性がとても高いです。

 

 

セッロ図書館施設情報

  • 開館時間:
    平日8:00~20:00
    土曜10:00~18:00
    日曜11:00~18:00
  • オフィシャルサイト
  • 住所:Leppävaarankatu 9, 02600 Espoo
  • 地図

 

関連記事

 

お薦めの北欧キッチンタオル

是非使う目的、場所に合わせて自分に合う一枚をお選びください。



ショップコンセプト

1.フィンランド 北欧というと?

フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。

2.フィンランド・北欧のデザイン

北欧にあるフィンランドは毎年冬が寒くて暗いです。家の中で生活する時間が非常に長いフィンランド人はちゃんと室内の生活を楽しもうと発展してきたのは生活製品のデザインです。そんなフィンランドデザインの特徴は「シンプル」「スタイリッシュ」「温もり」「ナチュラル」「鮮やか」。デザイン性の高さに加え、機能性にも優れているのが更なる魅力です。また、フィンランド出身の原作者トーベ・ヤンソンが作り出した「ムーミン」の背後にある原作者の思いや哲学もフィンランド代表の一つです。

3.「隠れ」デザインの魅力

人気ブランドのマリメッコやイッタラ、アラビアなどは知られており、キートスショップは日本の方々に届かない製品を届けるサービスを提供しております。また、優れたものを作りながら知られていない小さなメーカーやデザイナーがフィンランドもしくは北欧に多数存在しています。良い製品・作品が埋もれてしまうのは、とてももったいないこと。

キートスショップは、そのようなメーカーやデザイナーの製品・作品を発掘しながら応援活動も行っております。まだ知られていない北欧雑貨を日本の方々へ届け、より幸せな生活を送って頂きたいという思いです。

4.運営に「誠実」と「感謝」

「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop。

5.キートスショップの名前

Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。

キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。

キートスショップスタッフ一同より(フールバージョンはこちら