Au Pair制度を利用してフィンランド生活体験をしてみない?(2)フィンランドで何を感じた?

公開日:2018年9月22日  更新日:2019年11月30日  関連分類: 

引き続き、フィンランドでオペアをしている彼女はどのようなオペア生活を送ってきたかを詳しく見ていきましょう。

 

記事の後半にフィンランドのオペア在留資格を申請するに必要な書類リストを掲載しました。

興味ある方は是非ご確認ください。

 

時間があるときに何していたの?

A: 保育園を見学したり、ボランティアしたりしていました。

 

街の散策や散歩もたくさんしましたね。

特に冬は暗いので一日一回は出かけるように心掛けていました。

 

フィンランドに1年間住んでみて本来のイメージと何かギャップを感じたことない?

A: フィンランドに来る前に本などを読んでいてフィンランド人は日本人に似ていると書いてあってこの辺りはその通りでしたが、思った以上に気を使ってくれたことにギャップを感じましたね。

 

一応ヨーロッパ人ですし、もっと適当でストレートに話してくれると思ったのに、それほどでもなかったです。

私は逆にもっとストレートに言ってほしかったですね。

 

少しだけトラブルが起こったところを除けば、全体的にバランスはいい感じだと思いました。

 

 

フィンランドの生活の中でこういうところがいいよねというのはあった?

A: 生活環境、生活スタイルがシンプルでいいと思いました。

フィンランドのインテリア、用品の配置はシンプルで気配りがあっていいですよね。

 

例えば、窓が大きくて窓際に小さいお花が置かれてあったり、ごみ箱は目の見えないシンクの下に置かれてあったりするところが好きです。

 

心の余裕があるような生活環境ですね。

 

 

逆にフィンランドにがっかりするところあるか?

A: 冬が暗いところですね。

 

冬は曇りやすいと書かれてあったが、フィンランドに来てみると想像した雲とは違いました。

日本でよく見る白い曇りではなく、雨雲のような暗い雲がずっと続くのが嫌でしたね。

 

あと、メールの返信が遅いところに少しがっかりですね。

例えば、保育園へ見学するためのメール連絡などは返信が遅かったり、帰ってこなかったりするところですね。

一般的にカスタマーサービスも日本のレベルほどはないので、少しストレスたまりましたね。

 

 

フィンランドに来られる方に何かアドバイスを?

A: 1年間だけの滞在でも少しフィンランド語を知ったほうがいいですね。

 

「私のホストファミリーに」フィンランド語しか話せないおばあちゃんがいました。

はじめの頃は私もフィンランド語が挨拶程度しか話せず、お互いコミュニケーションに苦労しました。

 

フィンランド人は初対面の外国人にはシャイですが、フィンランド語で話しかけるとびっくりするくらい一気に心を開いてくれます!(笑)

私もまだ片言レベルですが、お店や道端で会った人にはなるべくフィンランド語で話しかけるようにしています。

英語で話すより仲良くなる気がします。

 

 

一年間フィンランドで生活した感想は?

A: 一年間の感想はなかなか簡単にまとめられないですが、生活のスタイルがシンプルというところがいいと思います。

森に入ったり、スポーツしたりして一日を楽しめてお金もほとんどかからないですよね。フィンランドの生活は。

 

日本で生活すると色々なことをやるにすごくお金がかかるわりに満足感そこそこの感じでした。

フィンランド人は楽しく生きることが上手というふうに感じましたね。

 

 

フィンランドのオペア在留資格に関する規定

オペアの目的は若い人(17~30歳)が軽い家庭労働をする代わりに異国文化や異国言語に触れるチャンスを提供することです。

そのため、フィンランドでオペアをするにはフィンランド語、スウェーデン語、フィンランド文化に触れるや授業に参加する時間が十分に確保されている勤務条件が必要です。

 

フィンランドのオペア在留資格申請に関する一般情報

  • 費用
    • オンライン:420ユーロ約5万5千円
    • 紙:480ユーロ(約6万2千円)
  • 申請処理所要時間
    • オンライン:1~3ヶ月
    • 紙:2~4ヶ月

 

フィンランドの在留資格申請の一般条件

  • 有効なパスポートを所持
  • 入国禁止命令を受けていない
  • 社会に危害をもたらさない
  • 公共衛生に危害をもたらさない
  • フィンランドの国際関係に危害をもたらさない

 

フィンランドのオペアの在留資格を申請するに必要な条件

  • オペアファミリーとの雇用契約はヨーロッパオペア協定に遵守している
    • 17~30歳であること
    • フィンランド語、スウェーデン語もしくはフィンランド文化に興味がある
    • オペアファミリーと一緒に住み、家族の一員として生活する
    • 軽度の家事労働をし、一定の給料ももらう。しかしフールタイムで労働しない
    • オペアファミリーと全く親戚関係がない
    • フィンランドもしくは他の国でオペアをしたことがない
  • 必要最低限の資金をもらう
    • オペアファミリーから最低限月280ユーロをもらう
  • 保険に加入している
  • 犯罪記録がない

 

 

オペア在留資格における就労条件

  • 在留資格が降りる前にオペアとして働いてはいけない
  • 家庭内の軽労働を中心に、勤務時間は毎日最大5時間、毎週最大30時間。週に最低1日以上の休日を設ける必要がある
  • 言語や文化の授業に参加する時間を確保すると必要がある
  • 最長滞在期間は1年まで
  • オペアとしての就労権利は在留資格期間が終わった日から無効になる

 

在留資格申請に必要な書類

  • 有効なパスポート
  • パスポート用写真
  • パスポートのコピー
  • 現在在住国に合法滞在中の証明書
  • オペア労働契約
  • 健康診断証明書
  • 犯罪歴証明書
  • 家事労働や保育に関連する経歴証明書
  • 学歴証明書
  • 言語能力証明書(たぶん英語)
  • フィンランド語もしくはスウェーデン語の能力を表す書類
  • フィンランド文化に興味があると示す書類

 

オペアファミリーから下記の書類をもらう必要がある

  • どのような健康と傷害保険が買われる予定
  • どのようなフィンランド語やスウェーデン語授業が取られる予定
  • 子供の保育がどのように行われる予定

 

※詳細はフィンランド移民局ウェブサイトをご確認ください。

 

 

フィンランドに来て住んでみたい方へ

フィンランドに住んでみたいという方には様々な選択肢があります。

オペア制度を利用するのも一つですが、他に留学や就職などの方法もあります。

 

大事なのは実際に行動して必要な情報を集め、一歩を踏み出すことです。

 

今回取材をさせて頂いた筆者の友人は正にその一歩を踏み出せた一人です。

彼女のオペア生活をそばから見ると、「あ~フィンランドにいる毎日を噛み砕いて生きてるよな」と感心させてくれます。

 

海外の生活に不慣れもあれば言語の壁もあります。

やったことのないことばかりの世界で、不安もいっぱいいっぱいでしょう。

 

辛いこともたくさんあったと思いますが、彼女はそれらのことを一つ一つやってみてきました。

とても勇気があって勇敢な行為です。

 

この記事に通じて彼女のような方がフィンランドにもっと増えれれば、筆者としてももううれしい限りです。

 

 

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