フィンランドの首都ヘルシンキには観光スポットがたくさんありますが、その近郊にも日帰り旅に最適な場所があります。
その一つがヘルシンキ北側に距離約30キロにある「Tuusula湖」です。
Tuusula湖は南北に細長い湖で、北にJärvenpääという町があり、南東にはKeravaという町があります。
湖自体もとてもきれいですが、湖の東側沿岸にある多くの芸術家の家を見て回るのがTuusula湖旅のポイントです。
※キートスショップ主催ヘルシンキ現地ツアー
芸術家が集まってきたTuusula湖周辺
Tuusula湖は南北約7キロ、東西の幅が約1キロの細長い湖です。
北側の先端に人口約4万4千人を有する町「Järvenpää」があります。
湖の西側には多くの観光スポットがあります。
Tuusula湖周辺は本来農園地帯でした。(今でもほとんど農園地帯ですが)
フィンランドの芸術家がこの地に集まってきたことが19世紀後半に遡ります。
フィンランド独立前のロシア統治時代の1879年にフィンランド土地の自由売買が初めて許されるようになりました。
ヘルシンキの人口の成長や人口密度の増加、そしてロシアがフィンランド南側沿岸に対して軍事防御の準備が進んでいたことによって、ヘルシンキの政治家、実業家、芸術家はヘルシンキ近辺の住みやすい場所を探していました。
その中で、Tuusula周辺はフィンランド語を中心に話す、大自然が豊かで、且つヘルシンキから遠くないエリアとして、人気が徐々に出てきました。
1897年にフィンランド作家のJuhani Ahoと彼の妻である芸術家のVenny Soldan-Brofeldtが引っ越してきました。
その後、画家のEero JärnefeltとPekka Halonenもこの土地にやってきて、そして、フィンランド有名な作曲家Jean Sibeliusも家族と一緒にこの地に移り住みました。
詩人J.H. Erkkoの自宅と同じ時期くらいに、Halosenniemi、Suviranta、ErkkolaとAinolaにあるPekka Halonen、Eero Järnefelt、J.H. Erkko、Jean Sibeliusの自宅が1901年~1904年に完成しました。
それ以来、Tuusula湖東側エリアには芸術家、音楽家、画家、作家が集まり、フィンランド芸術、音楽、文学発展の中心になってきました。
Ainola:フィンランド作曲家シベリウス自宅
Ainolaはフィンランド最も有名な作曲家「Jean Sibelius」と彼の妻である「Aino」の住んでいた家です。
フィンランドの音楽がと言えば「Jean Sibelius」の住んでいた家は現在博物館となっています。
フィンランド最も偉大な作曲家の使われてきた仕事部屋、リビングルームなど、20世紀初期の建築スタイルやインテリアなどを見ることができます。
Ahola:Juhani Aho博物館
Ainolaからすぐ近くにあるAholaはフィンランド作家Juhani Ahoと画家Venny Soldan-Brofeldtと他のアーティストの家です。
約百年前の芸術家の生活を覗くことができ、当時の芸術活動を知ることができます。
また、新しいアート作品も同時に展示されています。
Halosenniemi:Pekka Halonen博物館
HalosenniemiはフィンランドアーティストPekka Halonenの自宅です。
彼の絵画作品が展示され、当時の生活を感じれるだけではなく、すぐ湖の横にあるサウナ小屋や桟橋を見て体験することもできます。
Lotta博物館
Lottaというのはフィンランド戦争時に軍人や軍事活動のために献身的に支える女性のことを指しています。
彼女らの貢献を記念し、彼女らの功績を知ることがこのLotta博物館でできます。
Erkkola博物館とAleksis Kivi記念コテージ
Erkkolaはフィンランド詩人J. H. Erkkoとアーティストたちの家です。
すぐ近くにフィンランド作家Aleksis Kiviのコテージがあります。
Gustavelund Hotel
Tuusula湖の南にあるGustavelund Hotelは旅の最後に一泊して休んだりするいい場所です。
ホテルのレストランはTuusula湖の湖畔にあるため、素敵な景色を楽しみながら食事を取ることができます。
Tuusula湖への交通アクセス
Tuusula湖への交通アクセスはとても簡単です。
ヘルシンキから通勤列車が運行しているため、約30分毎に電車が走っています。
チケットも駅やネットで購入できます。現在は大人料金片道5.5ユーロです。
フィンランド鉄道:VR
Tuusula湖東岸バス
Järvenpää駅とTuusula市中心のHyryläの間で、Tuusula湖東岸の道を走るバスが約1時間1本あります。
5ユーロのデーチケットで一日乗り放題のシステムです。
このバスをうまく利用すれば、簡単にそれぞれの博物館を回ることができます。
参考:Visit Lake Tuusula hop on hop off bus 8.6.-29.8.2021
ただし、運行は6~8月の3ヶ月間のみですので、ご注意ください。
※筆者は友人とこのバスを利用する予定でしたが、なぜか8キロくらいの距離を歩いてしまいました。笑
ちなみに、ミュージアムカードを持っていれば、すべての博物館と上記のバスは無料で入場・利用することができます。
参考:フィンランドのミュージアムカード:博物館好き、美術館好き必見!
機会があれば是非芸術家の町Tuusula湖東岸に訪ねてみてくださいね!
参考:ヘルシンキ発日帰り旅行お薦め:Lake Tuusula(トゥースラ湖)周辺
参考:ヘルシンキ近郊日帰り・プチ旅行のオススメ場所(3)Lake Tuusula, Viihti, Tallinn (Estonia)
関連記事
ショップコンセプト
1.フィンランド 北欧というと?
フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。
2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい
「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。
「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。
3.運営に「誠実」と「感謝」
「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop
4.キートスショップの名前
「Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。
キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。
キートスショップスタッフ一同より(フールバージョンはこちら)