フィンランド求職第一歩:履歴書とカバーレターを作る。応募するときのコツとは?

公開日:2021年11月24日  関連分類:

 

日本で就職するときにまず準備しなければいけない書類が履歴書です。

会社によってエントリシートも必要です。

転職する際には職務経歴書という書類も用意しなければいけません。

 

 

フィンランドで仕事を探す場合、一般的に「履歴書」と「カバーレター」という二つの書類が必要になります。

今回はこの二つの書類について説明します。

 

 

 

 

 

 

フィンランドの履歴書は日本の履歴書+日本の職務経歴書

履歴書は英語で「CV」(Curriculum Vitae)もしくは「Resume」、フィンランド語で「Ansioluettelo」と言います。

 

日本では履歴書には決まった形式と専門用紙がありますが、フィンランドでは決まった形式も専門用紙もありません。

 

現在求職応募のほぼ100%が電子形式なので、会社ウェブサイトにある求職応募フォームに記入して応募するか、メールで書類を添付して応募するのが基本です。

 

 

フィンランドの履歴書に決まった形式がないとはいえ、「慣れた形式」はあります

3コラムで、左のコラムが「項目」、真ん中のコラムが「内容」、右のコラムが「期間」です。

 

ネットで「Ansioluettelo」で画像検索すると様々な参考テンプレートが出てきます。

 

 

ここで一つご注意頂きたいことは、フィンランドの履歴書には職務経歴書の内容も入っています

 

なので、単に所属組織と期間だけではなく、そこで何をやってきたか、どういう成績を達成してきたかなどの情報も盛り込みましょう。

もちろん、だらだら書くではなく、要点を簡潔にまとめるように。

 

 

更に、日本ではどの会社にも同じ内容の履歴書を出しますが、フィンランドではカスタマイズすることがお薦めです。

 

応募する仕事が違えば、相手の会社が興味のある内容も変わってきます。

 

 

例えば、もしあなたがレストランのシェフを2年間、観光ツアーガイドを2年間やったことがあるとして、ホテルのシェフの仕事に応募しないなら、レストランのシェフ経歴をより詳細に書き、ツアーガイドの経歴をより短く簡潔にまとめたほうがわかりやすいです。

 

 

 

 

カバーレター一つで相手の興味を引き出すように

カバーレター(Cover letter)は本来たくさんの書類を送る時に、その内容を簡潔にまとめ、相手がわかるように一番上に置く1枚の書類です。

 

求職する際に、カバーレターはモティベーションレターを同じで、日本のエントリシートと同じ機能性や目的を持っています。

 

カバーレターはフィンランド語で「Työhakemus」と言い、「仕事申込書」というような意味合いです。

 

 

形式は自由ですが、履歴書と同じで「慣れた形式」があります。

同じく「Työhakemus」でネット画像検索してみてください。

 

 

内容は一般的に決まっていませんが、エントリシートと同じ機能性なので、一般的に「なぜこの仕事をしたいか」「なぜこの会社に入りたいか」「なぜこの仕事ができると思うか」などの理由をアピールポイントとして書きます。

 

あくまでも「いかに自分を売り込むか」という目的で考えてください。

 

 

そして、3段落や4段落の文章で構成するのが一般的ですが、募集会社の担当にとって読む情報量が多いので、最近「箇条書き」という形式でカバーレターを作成することも増えています。

 

 

更に、カバーレターも応募する会社や仕事の内容によってカスタマイズしなければいけません。

もちろん、内容は大体似ていますが、強調するポイントを調整したり、前後の順番を変えたりして成功率を上げましょう。

 

 

 

 

求職応募は「質」と「量」のバランスを取ろう!

「数を打てば当たる」という戦略はフィンランドで仕事を探す時には必ずしもいい戦略とは限りません。

もちろん、あまり経験を求めず、専門性が比較的に低い仕事であれば、大量に応募するのが重要です。

 

 

しかし、専門性の高い仕事を応募する際に、「質」は重要です。

 

いかにその会社の事業や理念、現状を調査し、理解した上で、応募する仕事の求人条件に合わせて履歴書とカバーレターの内容やアピールポイントの調整や精査を行うのが重要です。

 

そのため、専門性の高い仕事を中心に応募したいなら、一日20通も応募を出すより、一日に2通や5通などターゲットを絞り、会社調査や書類作成に時間をかけて質を上げたほうがいい戦略かもしれません。

 

 

求められる条件が合えば合うほど面接に呼ばれる可能性が高くなる

健康で両手両足があればできる仕事もありますが、専門性や経験が必要で様々な条件が求められる仕事もたくさんあります。

 

 

一般的に求人情報には「求める条件」が書かれています。

 

例えば、OO業務に3年以上の経験、XX実績あり、YY言語が必要などです。

 

仕事によりますが、その条件がゼロから10個ほどあることがあります。

 

もちろん、自分の条件が求人条件により多く合えば合うほど、面接に呼ばれる可能性が高くなります。

 

 

とはいえ、あまり条件が合ってないから応募を諦める必要もありません。

 

あくまでも求人市場の状況によります。

いくら募集しても人が見つからないなら、会社も必要な条件を減らし、ある程度条件が合っていれば採用する場合もあります。

 

 

 

 

数多い競争者から目立つようにするコツ

フィンランドで就職するのは簡単なことではありません。

文化が違うだけではなく、フィンランド語を求める仕事が多く、人種が全く関係しないとも言い切れません。

 

となると、いかに数多くの応募者から目立つようにするのが大事です。

 

 

その一つの方法は「電話で質問をすること」です。

 

フィンランドの求人情報には大体「この仕事に関し、他に質問がある場合、OO日の9~10時とXX日の15~16時にMikko Suomi(担当者)にTel 045 123 4567に電話ください」と書いています。

 

※ちなみに、この担当者は大体この仕事の上司になります。

 

応募書類を送信したとに、このお問い合わせ電話をかけ、いくつかの質問をすると、相手に印象に残りやすいです。

 

 

まとめ:求職の要点は書類の質を上げ、自分が目立つようにすること

仕事を探すときに、相手に触れるものをすべて活用すべきです。

 

履歴書とカバーレターをいかに作りこみ、お問い合わせの電話をさぼらずにかけることが大事です。

 

相手に印象に残すことができれば、面接に呼ばれる可能性が上がります。

 

 

他に下記の記事もご参考ください。

 

参考:フィンランドで仕事を探したい?求人情報サイト、応募の段取り、心構えなど知っておいたほうがいいこと

 

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