テレワークの常態化によって都会離れが起きているフィンランド

公開日:2021年3月25日  関連分類:

 

去年2020年3月にフィンランド一度目のシャットダウンに入ってから、フィンランドではテレワーク(在宅勤務)がどんどん浸透してきました。

 

 

EUの調査によると、2020年5月時点で、EU全体のテレワーク率が37%ですが、フィンランドのテレワーク率がなんと60%に達しています。

 

それが2021年になると、フィンランドのテレワーク率がさらに高まるでしょう。

 

 

もちろん、建設現場の仕事や医療現場の仕事、薬局、スーパーなどの仕事は在宅勤務に切り替えることができないが、マーケティング、経理、ITエンジンニア、データアナリストなどの仕事の多くは在宅勤務に切り替えることができます。

 

 

フィンランドは電子社会の恩恵を大きく受けており、窓口の人員を最小限にすることができ、市役所など多くの公務員でも在宅勤務ができるようになっています。

 

 

それで、オフィスに通う必要がなくなっていく中で、人々は都会に住む必要性を徐々に感じなくなってきました

 

 

それも実際にフィンランドの不動産売買のデータからわかります。

 

 

フィンランドののルディア市にある調査会社によると、1年前に職場のオフィスから離れた場所に住みたいと思う人はわずか2%でしたが、2021年現在そう思う人が3倍にもなっています。(6%)

 

 

しかも、ヘルシンキ都市圏の人に限ると、都市部から離れた場所に住みたい人の割合が10%にも達しているのです。

 

 

 

 

毎日通勤する必要がなければ、都市部にすむ必要性も低くなる

もし毎日通勤する必要がなく、週に一度や2週間に一度だけ会社に行くなら、都市部に住む必要性はだいぶ低くなるでしょう。

 

 

都市部の家賃が高いし、家も狭くて小さいです。

 

更に緑や大自然も郊外や遠い場所よりも少ないです。

 

 

「通勤」に制限されないなら、生活機能の揃った小さい町のほうが断然過ごしやすいでしょう。

 

 

実際、筆者もそう思う一人です。

 

 

筆者の仕事は主にネットショップ経営とツアーガイド(キートスショップ主催ヘルシンキ現地ツアー)です。

 

 

もちろん、ツアーガイドの仕事はヘルシンキ中央駅集合・解散が多いので、通勤が必要になります。

しかし、ツアー客の少ない秋~春期間であれば、ヘルシンキ市内に住む必要性があまりないです。

 

生活機能がひと通り揃っている近隣の町はヘルシンキ周辺にたくさんありますし、どれも過ごしやすそうに思えます。

 

 

森の中に住み、湖の横で毎日過ごすことができれば、それだけですごく幸せでしょう。

 

現在都会に住み、そう思うフィンランド人が徐々に増えているそうです。

 

 

参考:Etätyö heijastuu asumissuunnitelmiin: kyselyn mukaan yhä useampi valmis muuttamaan kauemmas työpaikastaan – Vapaa-ajanasuntojen markkinoilla riittää vipinää

 

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フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。

2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい

「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。

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