Raeapteekヨーロッパ最古の薬局 タリンのお薦め観光地

公開日:2019年4月14日  関連分類:

 

エストニアのタリンに訪ね、最も有名な観光地である旧市庁舎広場とタリン旧市庁舎を見回っている際に、実にその旧市庁舎広場の角隅にヨーロッパ最古の薬局があるのです。

 

その名は「Raeapteek」(Town Hall Pharmacy)であり、英語の意味では「市庁舎薬局」です。

 

「Raeapteek」はヨーロッパ内で継続的に同じ場所で営業する薬局として歴史が最も長い薬局です。

 

 

歴史の記載は1422年に遡ります

しかし、1422年に「Raeapteek」薬局はすでに3代目の店主が営業していたのです。

推測として最初の開業が1415年前後ではないかと言われています。

今から約600年も前です!!

 

薬局だけではなく、医療施設としても「Raeapteek」薬局はタリン最古です。

 

 

※下記キートスショップ主催のヘルシンキ発タリン日帰りツアーをご参考ください。

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Raeapteek薬局過去の600年

約600年の間に「Raeapteek」薬局の店主は何回も変わりましたが、その中で最も有名なのは10世代にも渡り、1582年~1911年期間中に継続的に運営してきた「Burchart」家族です。

 

 

1582年にハンガリーからやってきた移民であるBurchart家族はタリン市議会から薬局を経営するリース契約を手に入れ、10世代にわたり経営が始まりました。

8世代までに「Raeapteek」薬局は常に長男に引き継がれるようになっており、Burchart家族は博識で、薬の販売だけではなく、タリンではお医者さんのような立ち位置も有しており、タリン市民からとても重要な存在でした。

 

最後にBurchart家族店主の体調不良により、「Raeapteek」薬局はLehbertとSchneider家族に渡り、当時発売された貧血治療薬「Ferratol」が当時最先端の薬だったとか。

 

 

1944年~1991年ソ連統治下のエストニアで「Raeapteek」薬局は国有となっていました。

 

 

1695年から残された価格表が見つかっており、中世時代当時の商品を理解することができました。

 

その価格表には様々な商品が掲載されてあり、54種類の水、25種類の脂質、32種類の香油、62種類の保存薬剤、128種類の油、20種類のチンキ剤、49種類の軟膏と71種類の薬茶などが載っています。

 

 

 

 

他にもとても独特な薬剤があります。

 

例えば、「焼いた蜂」「馬の蹄」「焼いたハリネズミ」「ミミズの油」「漂白された犬のふん」「人間の脂肪」など想像もつかないものも販売されていたそうです。

また、胸痛の緩和と記憶回復に効くとされる「マルジパン」も売られていたようです。

 

歴史が長い分、「Raeapteek」薬局では常に薬だけではなく、紙、インク、ワックス、染料、たばこ、火薬、塩、香辛料などの商品も一時期販売されたことがあります。

 

 

その長い歴史に渡って常にタリン市中心の同じ場所にあるため、「Raeapteek」薬局は単なる薬局だけではなく、市民が集まり、情報交換する場所であり、クラレットワインを一杯飲んでリラックス場にもなっており、もはやタリン市民の生活の一部になっているような場所です。

 

薬局に入り、後部屋に入ると昔の薬剤を見ることもできるかもしれませんよ!

 

現在の「Raeapteek」薬局は薬だけではなく、ハーブティー、香辛料からカードゲーム、磁石まで販売しています。

 

 

 

 

Raeapteek薬局営業情報

  • 営業時間:月~土10:00~18:00
  • 住所:Raekoja plats 11, Tallinn
  • Raeapteek薬局
  • 地図

 

 

 

参考:Raeapteek

参考:Wikipedia

参考:Visit Tallinn

 

 

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Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。

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