【動画】フィンランドのボドム湖事件、知っていますか?

公開日:2020年5月5日  関連分類:

 

先日5月1日はフィンランドのヴァップ(Vappu)という大きいな祝日です。

特に都市部のヘルシンキでは本来多くの人々が小さい白い帽子をかぶり、鮮やかな風船を持って公園で集まってお酒を飲んでわいわいしているはずですが、今年は政府からの勧告や警察のパトロールによって例年の陽気溢れる景色はありませんでした。

 

 

※フィンランドのヴァップはとても特別な日です。

参考記事:町中が陽気に酔っぱらう日「ヴァップ」(Vappu) 春を祝うフィンランドの祝日

参考記事:フィンランド5月1日メーデーの美味しい飲み物シマ・レシピも!

 

 

しかし、せっかく冬が終わり、気温も上がり、天気がいいので、筆者(店長のケン)は友人を誘い、ボドム湖に行きました。

 

ボドム湖はヘルシンキ近郊にある結構大きいな湖です。

厳密にいうと、ボドム湖はヘルシンキ市にあるわけではなく、隣のエスポー市Espoo)にあります。

 

その場所は有名な国立公園ヌークシオの手前にあり、周りは閑静な住宅地、畑、農場と森が混在しているようなところです。

 

 

 

 

筆者は過去にヌークシオ近辺の森をハイキングするためにバスでボドム湖の横を何度か通ったことがあるが、実際に降りて近くまで見に行くことがなかったです。

そのため、今回は実際に近くまで見に行こうと思ったわけです。

 

そして、ボドム湖と言えば必ず思い出すと言えるほどのある事件も頭の中によみがえります。

 

 

 

 

いまだに真相がわからないままのボドム湖殺人事件

 

 

ビデオにも簡単に説明したボドム湖事件ですが、起きた日からすでに60年間の歳月が経ちました。

 

1960年の6月4日に15才の女の子二人と18才の男の子二人がボドム湖の湖畔にキャンプ氏に行きました。

4人は二つのカップルです。

 

 

当時フィンランドの人口は今よりもはるかに少なく、凶悪な犯罪事件もめったにないはずです。

しかも森の中で、若い男女が相手ならなおさら起きる理由はわからないです。

 

 

6月4日土曜日、4人はいつものようにキャンプを楽しんでいましたが、5日日曜日の朝にその場所を通りかかった木材業の人が3人の遺体と重傷を負った一人の男の子を見つけました。

 

すぐさま警察が現場に駆け付け、調査を始めました。

 

なくなった3人はテントの中にいてテントの外から攻撃を受けたそうです。

攻撃を受けたのは日曜日の早朝4時~6時の間だそうです。

体に刺し傷と頭部に鈍器による大きいなケガが致命傷でした。

 

 

生き残った男の子にはあごの骨折、脳震盪の重傷を負いました。

 

 

警察はあらゆる方法で調査を始めました。

しかし、調べれば調べるほど謎が深くなっていくのでした。

 

 

数百メートル離れた場所になぜか一人の男の子の靴が隠されていました。

事件に直接関係しなさそうなものもいくつか消えました。

 

 

犯行を及んだ疑いが強いのは生き残った男の子でした。

しかし、彼が回復した後の証言は「その日寝た後のことは何も覚えていない」だけでした。

 

実際彼は頭部の重傷を負っていたので、記憶の喪失に関係があるかもしれません。

しかし、それはただの演技という人もいます。

 

でも記憶の有無を証明する方法はありません。

他に彼が犯行を行った証拠も見つかりません。

 

 

他にも近隣地区に疑いの強い人がいましたが、その夜や翌朝にアリバイがあったり、直接な証拠がなかったりしたので、いずれも逮捕に至っていませんでした。

 

犯行で使われた凶器も行方不明のままです。

 

 

2004~2005年に新しい技術であるDNA鑑識技術を用いて本案の調査を再開したのですが、それでも有力な証拠が見つかりませんでした。

この殺人事件は今でも謎のままです。

 

 

しかし、今のボドム湖は多くの現地住民が大自然を楽しむ場所になっています。

周りに森が広がり、ハイキングルートも豊富にあるので、散策、釣り、ピックニック、ボートなどが楽しめます。

 

また、ボドム湖湖畔にはアングリーバード公園があり、ビーチバレーコートやバスケットボールコートなどもあるので、ファミリーから大人まで様々なアクテビティができます。

 

しかも、アングリーバード公園はボドム湖の南側にあるので、その公園にいれば北側には何の障害物もありません。

光害も少ないので、冬にはオーロラ観測のいい場所になりますね。

 

 

昔ボドム湖でそのような悲しい事件があったのですが、どうかこれからここを訪ねる人々は楽しい大自然の思い出しか残さないように。

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