外国人としてフィンランドで仕事を見つけるのは難しいです。
EU外出身の外国人としてフィンランドで仕事に就くのがもっと難しいです。
何が難しいかというと、下記のような問題があります。
- フィンランド語学力の問題
- 専門技術力の問題
- 就労ビザの問題
フィンランド語ができないと雇われない問題
フィンランドで約90%の人口がフィンランド語を母国語として話します。
もちろん、多くの人は英語ができます。
しかし、社内共通語を英語にできるフィンランドの会社は約60%にとどまります。
参考:Study: Reluctance to hire foreigners often reflects employers’ lack of English
そのため、フィンランド語ができないと、就職可能な会社は一気に4割も減ってしまいます。
また、社内共通語が英語になっていても、職種によって、フィンランド語が必要になることもよくあります。
例えば、フィンランド国内のほぼすべてのセールス職にはフィンランド語が必要で、フィンランド市場をターゲットするマーケティング職ももちろんフィンランド語が必須です。
スーパーのレジ打ちでも最低限日常会話レベルのフィンランド語が求められます。
英語だけでできる仕事は限られる
もちろん、フィンランド語を必要としない仕事もたくさんあります。
例えば、グローバルマネジメントやITエンジンニアです。
フィンランドに本社を置き、世界各国にビジネスを展開している会社が世界をターゲットとする上級マネジャーを雇うなら、おそらくフィンランド語ができなくても、英語ができれば十分でしょう。
また、ITエンジンニアであれば、ほとんど英語で仕事に就くことが可能です。
ただし、シニアマネジャーやITエンジンニアには高い専門力が求められます。
そして、英語力も「基本装備」になっています。
つまり、相当優秀な人材でない限り、この部類で就職するのは非常に難しいです。
(これほど優秀な人材の多くはアメリカ、イギリス、ドイツなどの国に行きます。フィンランドに就職した人が少ないです。そのため、求人が出てもなかなか人が見つからないのがフィンランドの実状です)
語学力不要な仕事には就労ビザの問題が伴う
一部のシェフや清掃員などの仕事はフィンランド語ができなくても、専門力がなくても、経験がなくてもできます。
しかし、シェフや清掃員の仕事で就労ビザを申請するには最短でも2~3ヶ月かかります。
参考:海外人材受け入れのボトルネックとなる長いフィンランドの就労ビザ・在留資格審査時間
多くの雇用主は待ちません。
2~3ヶ月待つより、求人を1ヶ月続けた方が確実に働き手が見つかるからです。
これで、就労ビザの待ち時間問題で、この部類の仕事に就くことができなくなります。
(ただし、フィンランド移民局は就労ビザの審査期間を短縮させていく努力をしているそうです。2023年の目標は平均審査期間1ヶ月にするそうです)
「留学」が重要な突破口になる!
長期留学を経て就職し、フィンランド移住を実現する方法はすでに下記の記事で説明させて頂きました。
参考:フィンランド留学からのフィンアンド移住?最も就職率の高い分野とは?
もちろん、フィンランド留学期間中に専門力や技術力を身に付けたり、フィンランド語を勉強したり、パトナーを見つけたりするなど、フィンランドに住み続けるためのメリットがたくさんあります。
しかし、もう一つ大きいなメリットがあります。
それは、「フィンランド学位所持者専用就労ビザ」(Residence permit application for person with a degree completed in Finland)を申請することができるようになることです。
参考:Residence permit application for person with a degree completed in Finland
この制度は何がすごいかというと、「ビザを申請したらすぐに仕事を始めることができる」ことと、「最低所得基準を満たせば、どんな仕事でもいい」ことです。
これがフィンランド就職やフィンランド移住の突破口になります。
通常の就労ビザ(Residence permit application for an employed person)にはいくつかの制限があります。
制限1:申請しても許可が下りるまで働いてはいけません。(2~3ヶ月待つ)
制限2:種類が異なる職業に転職するときにはビザを申請し直さないといけません。
なので、たとえすでに仕事の内定をもらったとしても、働き始まるのは許可が下りる2~3ヶ月後になります。
雇用主には長期間待ってもらわないといけません。
また、シェフとして就労ビザを手に入れても、転職にはシェフにしか選べません。
シェフ以外の仕事をする場合は、再度就労ビザの申請を提出し、もう一度2~3ヶ月を待たないといけません。
しかし、もしすでにフィンランドで学士、修士や博士の学位を取っているもしくは卒業する予定であれば、「フィンランド学位所持者専用就労ビザ」(Residence permit application for person with a degree completed in Finland)を申請することができ、上記の問題に制限されません。
つまり、このフィンランド学位所持者専用就労ビザを申請した時点から働き始めることができます。
許可が下りるまで待たないといけないことがありません。
また、フィンランド学位所持者専用就労ビザには職業制限がありません。
ビジネスマネジャーから寿司シェフや清掃員までどんな仕事でもOKで、転職も自由。
※ただし、最低所得1252ユーロ(2021年)を満たさないといけません。
例えば、とりあえずフィンランドのある大学の学部もしくは修士課程に入学し、卒業しました。
フィンランド語が今一つできないが、フィンランドに住み続けたい場合、寿司シェフでも清掃員でも仕事の内定をもらい、フィンランド学位所持者専用就労ビザの申請を提出すれば、すぐに働くことができ、フィンランドに住み続けることができます。
働きながら、転職を図っていければ、キャリアもアップするし、フィンランド移住も同時に実現できます。
まとめ:フィンランド移住の突破口は留学+留学者専用就労ビザの活用
上述のように、フィンランドに学位取得の留学を数年間行い、その期間中に就職の準備や語学の勉強を行い、在学中もしくは卒業後にフィンランド学位取得者の専用就労ビザを活用すれば、ほぼ100%フィンランド移住を実現できるでしょう。
是非ご参考ください。
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ショップコンセプト
1.フィンランド 北欧というと?
フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。
2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい
「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。
「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。
3.運営に「誠実」と「感謝」
「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop
4.キートスショップの名前
「Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。
キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。
キートスショップスタッフ一同より(フールバージョンはこちら)