フィンランド移住・就職の近道：スペシャリストビザ

 

もしフィンランドに移住したいあなたが「優秀」であれば、「スペシャリストビザ」（Residence permit for persons employed as a specialist）を活用すると、フィンランド移住やフィンランド就職のビザ問題がだいぶシンプルになるかもしれません。

 

参考：Residence permit application for persons employed as a specialist

 

 

 

 

フィンランドで就職してフィンランドに住むには「就労ビザ」（Residence permit for an employed person）が必要です。

 

しかし、就労ビザを申請するには先に仕事の内定が必要です。

 

仕事の内定を得ることが可能ですが、得てから就労ビザの申請、審査、承認に２～３ヶ月かかります。

※場合によって就労ビザを所有していない人には仕事の内定を出さない仕事や会社もあります。

 

そのため、２～３ヶ月も待ってくれる雇用主が少なく、EU外の外国人がフィンランドで就職するときの一つ大きいな難題になります。

 

 

この難題を解決する一つの方法は下記リンク内の記事にてご説明しております。

 

参考：非常に難しいフィンランド就職の問題点と突破口とは？フィンランドの学位所有者の専用就労ビザ

 

ただし、この方法はいったんフィンランドの大学に入学し、数年間をかけ、学位を取得しないといけません。

 

 

それで、今回の記事でご紹介するのは、「スペシャリストビザ」という種類の在留許可です。

 

 

 

 

内定が出ればすぐに働けるスペシャルビザ

もし読者のあなたが日本人で、観光目的でフィンランドに入国し、仕事の内定を用いてフィンランド国内でスペシャリストのビザ申請を提出すれば、その提出日から仕事を始めることが許されます。

 

「If you are in Finland when you are applying for a residence permit, you have the right to work as a specialist already before you get a residence permit. In this case, you must reside in Finland legally (you have a valid visa or you are allowed to stay in Finland without a visa). However, your right to work will end after three months at the latest, or even earlier if your visa expires.」

 

これがスペシャリストビザの強みです。

 

通常の就労ビザと異なり、２～３ヶ月を待ち、ビザ申請が承認されるまで待たないといけない制限がありません。

 

 

なので、観光目的で（滞在期間が３ヶ月まで）フィンランドに入国し、フィンランドで仕事をその３ヶ月期間中に探し、仕事の内定をもらえたら、スペシャルビザの申請を提出し、即刻仕事を始めることができます。

 

ビザの申請結果が出るまで待つ必要がありません。

 

 

優遇されるスペシャリストビザには条件がある

もちろん、これだけ優遇されているので、いくつかの条件があります。

 

簡単に言うと、「優秀」でなければいけません。

 

 

 

 

具体的な条件は下記の通りです。

 

１．その仕事に関連する高いレベルの学歴（修士以上）を持っている

２．内定で決まっている給料が月給３０００ユーロ以上

 

例えば、経営や商学の修士学位を持ち、ビジネスマネジャー関連の仕事の内定を得られ、決まった給料が３０００ユーロ以上であればOKです。

 

もしくはITエンジンニアの修士学位を持ち、ITエンジンニアの仕事に就く予定で、給料が３０００ユーロ以上であれば同じOKです。

 

 

その仕事のタイトルに「スペシャリスト」という文言が入っているかどうかは関係ありません。

 

また、もう一つ制限ありますが、スペシャリストのビザは「分野制限」になります。

IT専門の人はIT専門の分野でしか転職できません。

分野を変える転職はビザの再申請が必要です。

 

 

このように、ご自身の条件がよく、フィンランド移住・就職を希望するなら、ビザ取得の一ついい方法になります。

 

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