フィンランドに住む予定がある方にとって、一つとても大事なことは「住まい」です。
短期間であれば、ホテルやAirbnb(民泊)とかで大丈夫ですが、中長期になると安定した住居がないと、生活が不安定になり、心理的にもストレスがたまりますよね。
今回は筆者自身の実経験を踏まえ、フィンランドで賃貸物件を探す方法や利用したウェブサイトをご紹介したいと思います。
海外で家を探すには言語や文化の違いがあり、異国の地に慣れていない中でやらなければいけないのはなかなか難しいことで大変なことです。
この記事の情報が人々のお役に立てればとてもうれしく思います。
フィンランドで賃貸物件を探すときの段取り・ステップ
日本で賃貸物件を探すときに、賃貸物件の不動産屋さんに行ったり、賃貸物件サイトで探したりして、物件を見に行くアポを取って、大家さんに申し込みをして、大家さんがOKを出してくれたら契約してお支払いを済まし、最後に入居という段取りになりますよね。
フィンランドでも基本的に同じで、下記の段取りとなります。
- ネットや不動産屋さんで物件を探す
- 物件を見に行く
- 大家さんに申し込む
- 支払いを済まして入居
段取りの面で違うところと言えば、下記の2点があります。
- 物件を見に行く時に複数の希望者で同時に行うことがある
- 支払いは保証金(敷金)と1ヶ月目の家賃のみというのが一般的
日本だと物件を見に行く時に一般的にお客様1組のみで行われますが、フィンランドでは「物件公開見学日」が設定されていることがあり、その日であれば、誰でも自由にその物件を見学しに行くことができます。
不動産屋さんと物件見学のアポを取ったとしても、同時に他に興味があるお客様がいれば、同時に案内されることもおかしくありません。
そして、見学した人は誰でも大家さんへ申し込むことができるので、複数の申込書が同時に大家さんのほうに届くこともよくあります。
そして、最後に入居する前に支払いを済ましておかないといけません。
保証金(敷金)は一般的に家賃の1~2ヶ月分です。
日本の礼金という制度がありません。
不動産屋さんに支払う「1ヶ月分の仲介手数料」というものはフィンランドで大家さんが支払うことが多いので、入居者が支払うことは一般的にありません。
あとは1ヶ月目の家賃ですね。
そのため、引っ越す際に用意するのは基本的に家賃2~3ヶ月分のお金があれば足ります。
礼金も仲介手数料もない分、日本よりも引っ越しのコストやハードルが低いですね。
フィンランドで物件を探すときに使う賃貸物件ウェブサイト
日本と同じように、物件を探すときに賃貸物件を取り扱う不動産屋さんのお店に直接行くこともできますが、賃貸物件のウェブサイトで物件を探すこともできます。
むしろネットで探す方が一般的です。
賃貸物件検索サイトはフィンランドでもたくさんあります。
全部紹介するのは不可能なので、筆者が実際に使った下記二つのサイトをご紹介しますね。
検索する際に様々な条件を設定することができます。
例えば、場所(地名、エリア名)、住居の形式、部屋数、家賃下限上限、自宅にサウナの有無などです。
住居の形式には下記のものがあります。
- Kerrostalo(マンション)
- Rivitalo(テラスハウス、1階や2階立ての一列で長い家、エントランスは別々、小さい庭があったりします)
- Paritalo(2世代・2家族が住む1軒屋、エントランスは別々)
- Omakotitalo(一戸建て)
- Puutalo-osake(木造屋敷)
市内に住む場合、一般的にはKerrostaloに住むことが多いかなと思います。
フィンランドの物件情報を見る時の要注意ポイント
フィンランドの物件情報をネットで見る時にいくつかの注意ポイントがあります。
賃貸物件サイトで物件を検索し、個別物件のページを開くと、その物件に関連する詳細情報が出てきます。
気になる物件の詳細情報は何回も繰り返して読んだ方がいいです。
光熱費・ヒーティング費用・ネット代に関する情報
一つは光熱費・ヒーティング費用・ネット代に関する情報ですね。
水道代と電気代が家賃と別々の場合が多いです。
水道代が毎月いくらかが書かれていないかを確認しましょう。
電気は自分で契約を結ぶので、大家さんと関係ないのが一般的。
ヒーティングの費用は大家さんが負担するのが一般的ですが、入居者負担になると結構高いかもしれません。ここも要確認ですね。
インターネットの費用は電気と同じように入居者が自分で契約して自分で費用を負担します。
参考:フィンランドの光熱費はどうなってるの?フィンランド賃貸について
家電や基本家具の有無
フィンランドの賃貸物件に冷蔵庫、ストーブ・オーブン、クロゼットが付いているのが一般的です。
食洗器や洗濯機が付いている物件もあります。
この部分も物件見学する際に確認しておきましょう。
駐車場、共用サウナ、共用洗濯室の有無
物件によって駐車場、共用サウナ、共用洗濯室がある場合があります。
もし使いたい場合、駐車場はいくらかかるか、共用サウナ室の場所や費用、共用洗濯室の場所や費用を確認しておくといいでしょう。
※共用洗濯室には一般的に大型洗濯機と乾燥機が数台設置されています。利用無料の場合もあれば、一回1~2ユーロかかる場合もあります。共用サウナ室と共用洗濯室について、予約制が一般的なので、予約の仕方(ネットなのか、紙なのか)も確認しておきましょう。
入居期限
一般的に賃貸契約は1年間結びます。
何もなければ1年ごとに自動更新となりますが、1年未満で出なければならない場合、違約金みたいなペナルティが課される可能性があります。(大家さんが不動産屋さんに仲介手数料を払っているからね)
この部分も確認しましょう。
また、入居は半年まで、1年間までと設定されている物件があります。
更に、フィンランドの住宅は数年ごとや10年ごとに水道管のリニューアル工事を行います。
その時に水道が使えないので、引っ越さないといけません。
その水道更新の予定が近々にあるかないかも確認しましょう。
ちなみに、最近1ヶ月目家賃半額などの物件もよく見ます。
家賃が半額なので、検索ランキングの上位によく出てきます。
「家賃半額は1ヶ月目のみ」という文言があるかどうかも漏れずに確認しましょうね。
引っ越して2ヶ月目から急に家賃が倍増することに気付いても遅いです。
ちなみに、フィンランドの家賃は毎年調整されることが一般的です。
通常は物価上昇率に合わせ、家賃が1~2%程度毎年上がります。
日本ではあまり見たいことですが、事前に理解頂ければと思います。
以上、フィンランドで賃貸物件探すときの賃貸物件サイトや注意点をまとめさせて頂きました。
ご参考になれればうれしいです。
下記の記事にて筆者の賃貸探し実経験を掲載しておりますので、是非合わせてご一読ください。
関連記事
お薦めの北欧スポンジワイプ
是非水回り、テーブル拭きなどにご活用頂きたいです。
ショップコンセプト
1.フィンランド 北欧というと?
フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。
2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい
「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。
「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。
3.運営に「誠実」と「感謝」
「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop
4.キートスショップの名前
「Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。
キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。
キートスショップスタッフ一同より(フールバージョンはこちら)