北欧リネン製キッチンタオルと北欧スポンジワイプってどう違います?使い分けには?

公開日:2017年7月15日  更新日:2019年11月29日  関連分類: 

ヨーロッパで一般家庭に揃えられているキッチン道具に必ず「リネン製キッチンタオル」と「スポンジワイプ」があります。

 

でもリネン製キッチンタオルとスポンジワイプは一体どのように違いがあり、どのように使い分ければいいだろうかはなかなかわかりにくいものです。

 

この記事は「素材」「体積」「構造」「表面形状」「サイズ」「デザイン」などの角度からその違いを詳しく分析していきます。

 

 

素材による耐久性の違い

リネン製キッチンタオルの材料は「リネン」と「コットン」です。リネンもコットンも吸水性が強いもので、更に水に触れると強度が増すので耐久性も高いです。

 

スポンジワイプの材料は「セルロース」と「コットン」です。セルロースもコットンも吸水性が高いですが、セルロースの耐久性は抜群なものではありません。そのためにコットンと混合して耐久性を高めています。

 

よって、一般的にリネン製のキッチンタオルはスポンジワイプより耐久性が高く、より長く使えると言われています。

 

耐久性の高いリネン製キッチンタオルは相対的にきれいなものを拭くことに適しています。

例えば、洗ったお皿や食器を拭くことや洗った手を拭くことなどに良いです。

 

耐久性が若干劣るスポンジワイプは少し汚れているものを拭くことに合います。

例えば、調理した後の調理台やほこりのたまっている机を拭くことなどです。

 

詳しくはこちらの記事もご参考にしてくださいね。

スポンジワイプはなぜ驚異的な吸水力を持つのか?

キッチンタオル / ふきん 特集:なぜ?リネン?タオルに?

 

 

素材による柔軟性と乾燥形状の違い

機能性に大きく影響はしませんが、素材の違いは柔軟性にも影響します。

 

リネンとコットンで作られたキッチンタオルは濡れても乾いても柔軟性にあまり変わりがありません。

 

セルロースとコットンで作られたスポンジワイプは濡れたら非常に柔らかくなりますが、乾いたら紙カードのように固くなります。そして、濡れた紙が乾燥したときに表面に曲がりが入ってしまうのと同じように、スポンジワイプも乾燥したら平らにならずに曲がりが入ります。

 

セルロースは紙と同じ素材で「繊維素」というもので構成されています。紙が濡れると非常に柔らかくなり、乾燥すると固くなることを誰でも経験したことがあるでしょう。

 

スポンジワイプも同様な特徴を持っていますので、濡れた紙が乾燥しても平らに戻らないようにスポンジワイプに乾燥したら平らになることを期待できないです。

 

柔らかさを比べてみると「濡れたスポンジワイプ」>「乾燥したリネン製キッチンタオル」=「濡れたリネン製キッチンタオル」>「乾燥したスポンジワイプ」といった感じでしょう。

 

機能性の面から見ると、濡れて柔軟性が大幅に増えるスポンジワイプは「家具の表面を拭く」に向いています。

 

濡れると柔軟性が増えるため、スポンジワイプは電気製品、調理台、テーブル、棚や家具の表面に密着しやすくなり、よりほこりや汚れを拭き取れやすくなります。

 

その代わり、乾燥すると固くなり、平らにならないスポンジワイプは「下敷き」「手拭き」「食器拭き」にあまり向かないですね。

 

 

厚みによる吸水スピードの違い

スポンジワイプの厚みは約1.5mmに対し、リネン製キッチンタオルの厚みは約0.2mmでスポンジワイプの厚みはリネン製キッチンタオルの7.5倍もあります。

 

そのため、同じ大きさのテーブルを拭くにしても、リネン製キッチンタオル自体は大きいので、何回も折り直さないとうまくタオル全体を使って吸水することができないです。

 

リネン製キッチンタオルに対し、スポンジワイプには厚みがあるので、折り直さなくてもどんどん拭いてどんどん吸水していくことができます。

 

そのため、水の溜まっている調理台やテーブルを拭くならリネン製キッチンタオルよりスポンジワイプのほうが長けているでしょう。

 

 

 

 

構造による乾燥スピードの違い

リネン製キッチンタオルの素材であるリネンとコットンは速乾性の高い素材です。

 

スポンジワイプの素材であるセルロースとコットンも実に同じく速乾性の高い素材です。

 

どちらの素材も乾燥スピードが早いですが、構造によって乾燥スピードが変わってきます。

 

リネン製キッチンタオルは0.2mmの薄さに加え、繊維の織り方はガーゼのような構造で無数の四角形穴がキッチンタオルにあり、通気性が高く、乾燥もしやすいです。

 

スポンジワイプは多孔性を有する素材を使っているので乾燥スピードは遅くないですが、やはり1.5mmの厚みがあるので、空気と直接接触している外側から乾燥していきます。そのため、内部まで完全に乾燥するまでにはやはり少し時間を要します。

 

乾燥スピードはできるだけ早いことに越したことないですが、衛生面を考えれば「手拭き」「食器拭き」などは乾燥が早いリネン製キッチンタオルのほうがいいでしょう。

 

 

表面形状による汚れを拭き取る性能の違い

見るとわかりますが、リネン製キッチンタオルの表面は表裏変わらず平らです。

 

スポンジワイプはの表面は表(印字側)に溝が入ってあり、裏面には四角形の凸凹があります。

 

表面に溝や凸凹のあるスポンジワイプはほこりや汚れを拭き取りやすく、調理台や家具の表面を拭くに向いています。

 

 

サイズによって拭くものの違い

リネン製キッチンタオルは大判サイズが多く、スポンジワイプは手のひらサイズが多いため、拭きやすい対象も少し変わってきます。

 

大判サイズのリネン製キッチンタオルは大きいものや表面積の大きいものを拭くことに向いています。

例えば、お皿一枚の表裏両側を同時に拭くなら大判サイズのキッチンタオルが便利でしょう。

 

手のひらサイズのスポンジワイプは片手に取り色々な場所に行き回り、拭いていくことに都合がいいです。

テレビ台、テレビの上、デスクなどを拭くに使いやすいでしょう。

 

 

 まとめ

リネン製キッチンタオルもスポンジワイプも「拭き」の専門家ではありますが、「素材」「体積」「構造」「表面形状」「サイズ」の違いによって使い方も少し変わってきます。

 

一般的に言うと、スポンジワイプは「水分が多いところ」「汚れが多いところ」を拭くことに合います。

 

リネン製キッチンタオルは「包んで拭きたいもの」「衛生面を要求するところ」を拭くことに適します。

 

最後に「北欧デザイン」という側面を忘れてはいけません。

 

生活に「スタイリッシュで飽きの来ない」北欧デザインを生活にうまく活用したい場合、水回りに北欧スポンジワイプ、生活周辺に北欧キッチンタオルを利用するといいかもしれませんね。

 

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