サウナと心血管疾患の発生率に関する研究は既に2015年に発表されていました。
その研究は2000名以上の対象者が含まれ、フォローアップの期間も20年間と長かったのですが、男性のみが対象でした。
参考記事:フィンランド式サウナによく入ると心血管疾患の発生率を下げられる?
今回2018年11月末に発表された最新の研究報告によると、頻繁にサウナに入浴すると心血管疾患による死亡率は女性においても明らかに下がることが確認されました。
様々な統計や計算方法はありますが、この研究報告では頻繁にサウナに入ると心臓病による死亡率が73%も下がるということがわかりました!
フィンランドで1688人、平均15年間フォローアップした大規模研究
今回最新発表された研究はフィンランドユヴァスキュラのCentral Finland Health Care District及びイスターフィンランド大学の合同研究チームによって調査が行われました。
研究対象者の1688人は2000年前後に募集され、クオピオエリアの農村地帯に住む42~61歳の一般人で、女性が867名、男性821名という構成です。
※フォローアップが平均15年ですので、対象者が57~75歳までフォローしたことになります。
サウナの条件は一般的なフィンランドサウナで、湿度10~20%、温度摂氏80~100度(頭部付近)です。
サウナの入浴頻度は週に1回、2~3回、4~7回の3グループに分けて統計されています。
そして、入浴の時間の長さは週単位で合計15分間以下、15~45分間と46分間以上と3グループに分けています。
※サウナ室の室内にいる時間の合計です。サウナ室の室外で休み時間は含まれていません。
長期的且つ頻繁にサウナに入ると心臓病による死亡率が73%も下がる!
研究調査の結果、1000人・年の平均心臓病死亡発生数は、下記の通りです。
- サウナ週1回:10.1
- サウナ週2~3回:7.6
- サウナ週4~7回:2.7
つまり、週に4回以上サウナに入る人は週に1回サウナに入る人より心臓病による死亡率を73%も下げることになるのです!
42~61歳の一般成人が1年間内に心臓病によって死亡する確率とサウナ入浴頻度の関係
※論文のデータをもとに筆者作成。
しかも、この73%は週1回サウナに入る人のグループと比べた結果です。
もし全くサウナに入らない人と比べると、恐らく心臓病による死亡率を下げる効果がもっと大きいかもしれません。
週に2~3回サウナに入る人でも週に1回だけ入る人より心臓病死亡率が25%低減します。
また、サウナ入浴の時間の長さが長ければ長いほど心臓病による死亡の発生率も下がります!
- サウナ入浴週に15分間以下:9.6
- サウナ入浴週に16~45分間:7.6
- サウナ入浴週に46分間以上:5.1
つまり、週に合計サウナ室にいる時間が46分以上いる人は15分以下の人より心臓病による死亡率が47%低いのです!
42~61歳の一般成人が1年間内に心臓病によって死亡する確率とサウナ入浴時間の長さの関係
※論文のデータをもとに筆者作成。
もしサウナ室に1回入る時間が10分程度でしたら、入ったり出たりして合計5回繰り返したという長さになります。
筆者の経験によると、サウナ入浴と室外での休憩を合計して2時間以上という長さですね。
1週間内のサウナ室内にいる時間の合計時間なので、週1回で2時間程度サウナに入ったり出たりして約半分くらい心臓病による死亡率が低減します。
週にサウナ室内にいる時間の合計が16~45分でも心臓病による死亡率が21%低減します。
これは週1回でサウナに入ったり出たりして1~2時間程度の感じです。
週一回だけでも心臓病による死亡率がかなり低減しますよ!
※1回のサウナ入室で長時間いるの危険ですのでおやめくださいね。無理せずに休みを挟み、水分補給もお忘れずに!
サウナに入り、心拍数が上がることで心臓と血管が強化される!?
サウナと心臓病との直接な関係はまだ確認されていません。
しかし、その関係性にサウナに入ることで心拍数の上昇、血管の柔軟性が高まることに関係するのではないかと研究者が仮説を立てています。
サウナに入ると、高熱によって心拍数が平均一分間120~150回まで上がります。
この心拍数は軽い運動から中度運動を行った際の心拍数と同等レベルです。
そのため、筋肉は動いていないですが、心臓、血管、血流などは運動しているような状態になります。
それで心臓、血管が鍛えられることになると言われています。
前回の研究では男性のみサウナと心臓病死亡率の関係が確認されたが、今回は女性部分も確認されました。
サウナに頻繁に入浴する人や、毎週ある程度合計して長時間サウナ室にいる人は男性でも女性でも心臓病による死亡率が明らかに下がることがわかりました。
このような研究結果を受け、是非定期的に、より頻繁的にサウナに入りませんか?
参考資料:Sauna bathing is associated with reduced cardiovascular mortality and improves risk prediction in men and women: a prospective cohort study. BMC Medicine201816:219
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フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。
2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい
「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。
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「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop
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