フィンランドの幼稚園・保育所での一日はどんな感じ?

公開日:2020年1月23日  関連分類:

 

就学前の子供達が通う場所、

日本の幼稚園、または保育所にあたるところがフィンランドではパイヴァコティ(Päiväkoti)、パイヴァホイト(Päivähoito)と言われます。

 

場所や市によって、子供の年齢によっても毎日のスケジュールや食事内容も変わってきますが、

大体どんな感じなのかは自身に子供がいないと分からないもの。

 

今回は、例えばフィンランドの5歳児の子供はどんな感じで幼稚園に通うのか、一例を簡単にご紹介します。

 

 

 

 

幼稚園に到着したらまずは朝食

大体、フィンランドの市立幼稚園は7:00から17:00までの子供預かりとなります。

預かり時間は親が事前に申請した時間帯で各家庭事にバラバラ。

例えば8時からの預かりであれば8時前後の約15分以内に幼稚園に到着すれば問題はありません。

 

 

子供と幼稚園に到着したら、室内用の靴などに履き替え、手洗いをしてからみんなのいる教室へ行きます。

 

朝食は、8:00〜8:30の半時間設けられていて、主にパンやミルク粥で色々な味付けが用意されています。

 

 

例えば、

新年明けて最初の朝食は「オーガニック小麦ミールのミルク粥にバナナソース」。

その翌日の朝食には「柔らかいパン、いちご味のヴィーリ(Viili)と果物」。

 

 

朝食の提供があると言うのは朝早くから忙しい親にはとてもありがたいシステムです。

幼稚園の保育士も子供と一緒に朝食をとることが普通。

 

 

 

 

曜日によってスケジュールが大体決まっている

 

 

大体の幼稚園では、曜日によってクラスで何をするのか決まっています。

この日は音楽を楽しむ日、この日は外へピクニックしにいく日など。

 

例えば、「月曜日は子供に簡単なスナックを持たせてあげて」など親に連絡がメールや口頭でお知らせがあります。

 

 

冬でも天候などによりケースバイケースですが、−10℃くらいなら子供達は外で元気に遊びます。

時には、アイススケートをしに行く事も。

スケート靴を持っていなかったり、まだ滑ることができない子供たちはその間、保育士と近くをお散歩したりします。

 

 

みんなで歌を歌ったりグループで好きな遊びをしたりする日もありますが、

日本の幼稚園のように、「みんなで毎日この体操をしましょう!」と言うようなことはありません。

 

 

外で保育士が一緒になって子供達と同じ立場で遊ぶと言う事もフィンランドでは殆ど見られない事。

大人は子供をちゃんと見ていますが、フィンランドでは基本、子供には口出しせずに見守る存在です。

 

もちろん、子供が危なさげなことをしたり、ダメなことをすると優しく注意をしますが、相当な小さな幼児でない限り、一緒に砂場で何かを作って遊んだり、おもちゃで子供と同じ立場で遊んだりなどしないのがフィンランド。

 

 

昼食の時間は早め

 

 

フィンランドの食生活は少し日本と違ったりします。

ですので、幼稚園でのお昼ご飯も少し早めの11:15〜12:00の間です。

 

 

アレルギーや宗教上などの理由で食べれない物がある場合は事前に幼稚園へ伝えておきますが、

ノーマルな食事メニューに加えて、ベジタリアン用のメニューもあるところが日本との大きな違いです。

 

例えば、普通メニューだと「鶏肉とパスタのグラタン」ですが、ベジタリアン用のメニューは「レンズ豆のグラタン」だったりします。

 

 

フィンランドの幼稚園にはそれぞれ調理場が設けられていますので、親がお弁当を用意することはありません。あったとしても、それは上記にも書いたように「簡単なスナック」ぐらいでしょう。

スナックといってもバナナを持たせたり、葡萄をタッパーに入れて持たせたりと果物が多く、本当に簡単なものです。

 

 

さっき昼ごはんを食べたのにまた食べるの?!

お昼ご飯が終わったら、お昼寝の時間があったりしますが「おやつの時間」が更にあります。

おやつの時間は13:45〜14:30 の間。

 

 

間食も子供には大切ですが、お昼ご飯を沢山食べた子供にはまだまだお腹がいっぱいの時間帯と思ってしまうのが日本人ですね。

フィンランドではこのような食事ルーティンは普通のことなのです。

 

メニューとしては、果物のデザートだったりもしますが、主にはハムとチーズなどの簡単なサンドウィッチがよく登場します。

 

 

 

 

フィンランドの幼稚園には連絡帳はない

日本の幼稚園や保育所などでは子供一人ひとりに連絡帳があるところがほとんどではないでしょうか。

その日の子供の体温や、幼稚園ではどんなことをしてどんな感じだったのか、更には毎日何を食べたのか記入しなくではならないところも。

子供の連絡帳があれば、子供の体調や状況が分かりやすいと言うメリットもありますが、その一方で「面倒」「時間がない」など、このちょっとしたことが正直大変だったりします。

 

 

フィンランドではそんな日本では当たり前の連絡帳はありません。

子供を迎えに行くほとんどの場合、子供達は園庭で遊んでいます。そこで親は担当の保育士と今日子供はどんな感じだったか、どんなことをしたのかなどを話します。そう、口頭で連絡するんですね。

多くの園児へのお知らせや重要な事だとメールで連絡が来ることがほとんどです。

 

 

日本、フィンランド、どちらの幼稚園・保育所もいい

どちらの方が良くて、優れているとはいえません。

 

日本だと、日本独自の催しがあったり体操や運動会まであります。

 

フィンランドの幼稚園では運動会はありませんが、こちらも色々な催しがあったり、

毎週金曜日は子供が好きなおもちゃを1つ持っていく日、パジャマの日、などがあったりもします。

 

 

今回は一例をあげてみましたが、日本でも幼稚園によって色々と違うように、フィンランドでもそれぞれ違います。一概にフィンランドではこうなのだ!とは言い切れませんが、大体は他の幼稚園、保育所でも同じような感じなのではないでしょうか。

 

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