フィンランドの世界一マズい黒い飴と言われるサルミアッキは日本でけっこう有名ではありますが、黒いねっとりとした食べ物「マンミ(Mämmi)」はご存知ですか?
以前も記事でかるく紹介しましたが、
この日本にはない食べ物マンミはマズいのか?それとも美味しいのか?
そしてマンミとはどういった食べ物なのかなど、とんだ勘違いエピソードも一緒にご紹介。
見た目からマズそう地味で黒いマンミっていったい何?
写真引用:kuva: Tiia Monto (wikipedia) Mämmi raised with a spoon. Producted by Hoviruoka.
日本の美味しい納豆や梅干しは外国人にとって「マズい」と思われることはよくあります。
日本人である私たちも「これは海外の人の口にはどうかなぁ」と想像がつくものってありますよね。
「フィンランド料理で海外の人には合わないだろう食べ物といったら何?」
今回、フィンランド人に聞いてみたところ、堂々のサルミアッキに続いて多い回答を得たのがこのマンミです。
黒く、ねっとりとしたテクスチャーの食べ物で、見た目からは味の想像がかなり難しいものです。
さてこのマンミですが、材料が・・・
- 水
- ライ麦粉
- ライ麦麦芽
- 塩
- シロップ
を練って焼いた、気づかないほどの酸味があるもの。
食感はザラザラとしたなんとも言えないライ麦の感触が残っています。
時にはオレンジピールを加えて作られることも珍しくはありません。
作る工程で「焼く」とがありますが、これ実は冷たい状態でいただくのがデフォとなっております。
食べ方やアレンジは人それぞれ。
このマンミ、フィンランド人でもまぁそのまま食べる人は少ないのが現実。
大概はクリームや牛乳、そしてグラニュー糖などをかけて食べます。
特に、フィンランドの子供から大人まで人気なのが、バニラクリームと砂糖をかけて食べるというスタイル。
自分の好みでアレンジして食べるフィンランド人ですが、これもまた食べる時期やスーパーに売り出される時期がイースターの期間と決まっています。
参考:魔女になって真っ黒のマンミを食べる フィンランドのイースター(復活祭)
日本人からするとマズいのか?美味しいのか?
長年フィンランドに住んでいますが、初めて食べた時のことはハッキリと覚えています。
その答えは・・・
「マズくなかった」
なんとも素朴な味で、私は別に「うげーマズい」と思うような食べ物ではなかったのです。
きっと日本のどこかの郷土料理の一品でもありそう。
更にバニラクリームと砂糖をかけて食べると「身体にいい美味しいおやつ」といった感じです。
食べ方はミルク粥のようで、慣れていない日本人からすると不思議な感じがしますが「なるほどな」という具合。
しかし、また自分で買って食べたくなるほどかと言われると、そこまででもありませんが。苦笑
見た目は「黒い」というよりも「とても濃い茶色」といった方が正確でしょう。
日本には「餡子」もあるのでもしかしたら、他の海外の人よりも見た目が嫌という気はしないのかもしれません。
なぜならば・・・・こんなびっくりエピソードがあったりするです・・・
その他の国の人からすると汚いアレに見えるマンミ
餡子がある国の日本人やアジアの国人からすると、マンミのように黒くてちょっとボテっとしている見た目の食べ物はそこまで酷くは目に映りません。
しかしながら、、、、
その他の国の人からしてみると、まずマンミのそのルックスからして受け付けないという方がとても多いのです。
- とても濃い茶色
- ボテっと粘着性がある
- ただのそれだけが容器に入っている
これが何と頭の中で結びつくのかというと、、、、
そう、わかりましたね??笑。
正解です。
汚物に見えるらしいのです。
面白い話が、
その昔、フィンランドに訪れた外国人が
「フィンランド人は悲壮なぐらい食べ物に困っているのだ」と勘違いした話があります。
その勘違いした人は、たまたまイースターの時期にフィンランドを訪れ、マンミを口にしている人たちを見て
「ここの人たちは汚物を食べるほどに食物に困っているのか!!!」
とびっくりしたそうで、とんだ勘違いだったというエピソードがあるほど。笑
実はこのマンミ、フィンランドだけでなくスウェーデンでもイースターに食べられるもので北欧では珍しい食べ物ではありません。
時期限定ではありますが、もしイースターの時期にフィンランドへ訪れる機会がありましたら、一度試してみてください。
決して汚いものではないです!!!笑
フィンランドの祝日はイースターが関連しているものが多くあります。これを機会にイースター復活祭が何なのか知っておいても面白いですよ。
参考:イースターとは何?復活祭って?意味が曖昧な方へ分かりやすく説明!
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