フィンランドの美味しいファンネルケーキ「ティッパレイパ」とは・レシピも!

公開日:2020年4月18日  更新日:2022年11月1日  関連分類:

 

フィンランドの5月に食べるケーキと言えば、ファンネルケーキ!

 

見た目が面白いムニャムニャした手のひらサイズのケーキです。

 

 

ケーキとは言うものの、実際フィンランドでは日本でいう菓子パンの様な存在ですが、

 

一見、手が混んでる様に見えて実はとっても簡単に作れてしまいます。

 

 

今回は、このフィンランドのとっても美味しいファンネルケーキのお話と、

 

おうちで作れるレシピを公開!

 

 

 

 

18世期のレシピ本には「大勢のゲストが来る時のお勧め!」夢あるケーキ

 

ファンネルケーキ、実はフィンランドだけでなくオーストリアやドイツ、アメリカにもよく似たものがあります。

 

起源はおそらくペルシャだろうとは言われていますが、色々な説があるのではっきりとした答えはありません。

 

 

このファンネルケーキ、フィンランドではティッパレイパ(Tippaleipä)と言われるメーデーの伝統的な食べ物で、その歴史は中世のころにまでさかのぼります。

 

 

フィンランドとスウェーデンは歴史上、文化的にも切っても切り離せない関係ですが、北欧ではスウェーデンの歴史上有名なハンス・ブラスク司教(Hans Brask)が16世期初頭の日曜の夕食にゲストへ振舞ったとさてれています。

 

新鮮な卵に砂糖、クリームに小麦粉と材料を聞いただけでも美味しそうなのがわかります。

 

それらを合わせた生地を型から押し出してパンケーキの様にした黄金色の食べ物は見た目からも楽しめるスイーツです。

 

 

初期のレシピのうち1つは、1736年にバルト海からスウェーデン中東部のノルシェーピングと言う街に移り住んだレイネルス・ブロッコマン牧師(Reinerus Broocman)の料理本にあり、

 

そこには

 

 

「大勢のゲストが来る時にお勧め!」と書かれています。

 

 

中にはレイネルス牧師が勧めた「大勢のゲスト〜」がお葬式に参列する”大勢のゲスト”にも変わり、高級な行事時の食べ物と言う立ち位置なったファンネルケーキ。

 

有名な詩人家がファンネルケーキについての詩を作ったほど当時は夢あるケーキだったんです。

 

 

 

 

フィンランドではメーデーの食べ物として100年間も食べられ続けている

 

フィンランドでも少なくとも18世紀から邸宅でお祝いの食べ物として食べられていました。

 

フィンランドのメーデーであるヴァップ(Vappu)5月1日、現在では当然のことながらこの日にはみんなこのお菓子を食べるのですが、元々は上流階級の人たちだけが食べることができた貴重なスイーツ。

 

 

参考:町中が陽気に酔っぱらう日「ヴァップ」(Vappu) 春を祝うフィンランドの祝日

 

 

いつの頃から一般庶民も気軽に手が出る食べ物になったのかと言うのは不確かなのですが、

 

少なくとも、前世紀の変わり目ごろにはファンネルケーキを販売する新聞広告が既にあり、1905年4月のものにはファンネルケーキとメーデーの伝統的飲み物であるシマ(Sima)とが載せられた広告があったとのこと。

 

 

ヘルシンキでファンネルケーキは1907年になる頃までにはすべての人々にとって美味しいスイーツだったことがわかります。

 

 

その頃のヘルシンキで創業されたの生活協同組合であるエラントベーカーリーから最初に出された製品は、このファンネルケーキ。

 

5月1日、このエラントベーカーリーの工場長自らヘルシンキの各有名な場所である、

 

ハカニエミ広場(Hakaniementori)、大学校舎(Ylioppilastalo)、エロッタヤ(Erottaja)、マントゥマキ(Mäntymäki)に製品を運んで売られたとのことです。

 

 

 

 

フィンランドのファンネルケーキ・ティッパレイパのレシピ

材料(10個分)

  • :3個
  • 砂糖:大さじ1
  • :小さじ3/4
  • 牛乳:1.5dl(150cc)
  • 小麦粉:3.25dl(約1カップと3/4ほど)
  • レモンピール:小さじ1
  • フライ用の油:4〜7dl
  • 仕上げの粉砂糖:適量

 

 

作り方

  1. ボウルに生地の材料を混ぜ合わせます。
  2. 小さな鍋などにフライ用の油を注ぎます。この時、鍋底から脂の高さが7cmほどあればO Kです。
  3. 170〜180℃まで油を温めます。
  4. 生地をケチャップボトルの様なものに入れるか、穴のあいたオタマを用意します。1.5mmほどの穴が空いてれば理想的です。
  5. 油に生地を注ぎます。この時一定の場所に注ぐのではなく円を描く様に油に生地を落としましょう。
  6. 生地が綺麗な薄茶色になったらひっくり返してください。
  7. 揚げ終わったらキッチンペーパーの上で油を切ります。
  8. 最後に粉砂糖を上から振りかければ出来上がり!

 

 

ドーナツを作る感じとちょっと似ていますが、食感が全く違う出来上がりになりますのでとっても美味しいですよ。

 

フィンランドではシマ(Sima)とこのファンネルケーキ(ティッパレイパ)は5月1日に欠かせません。

 

 

参考:フィンランド5月1日メーデーの美味しい飲み物シマ・レシピも!

 

 

スーパーマーケットでも早ければ3月から売り出されますが、沢山食べたい場合やシーズンオフにも食べたいのであればやっぱり自分で作るのが一番です。

 

ぜひ、おうちでコーヒーのお供にいかがでしょうか?

 

もちろん、5月1日前からシマを自宅で仕込んでおいてから一緒に食べるとフィンランド気分を味わうことができますよ!

 

 

情報・引用:Helsinki Kysy.fi -Mikä on tippaleipien historia? (削除されました)

情報・引用:https://www.valio.fi/reseptit/tippaleipa/

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フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。

2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい

「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。

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Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。

キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。

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