呆れるほど難しいフィンランド語、そのわかりやすい一例

公開日:2019年11月17日  更新日: 2019年11月30日 関連分類:

 

フィンランド語を勉強している方にとってはとてもご理解頂けると思いますが、フィンランド語は本当に難しい言葉です。

 

 

特にその文法は煩雑でいつまで経っても覚えられないし、覚えきれないですよね。

 

 

フィンランド語のイメージを掴んで頂くため、是非下記の記事をご一読ください。

 

参考記事:フィンランドの言語は?フィンランド語とはどんな感じの言語なの? 5分でわかるフィンランド

 

 

 

 

最近、筆者のフェースブックのタイムラインによく下記の写真が流れています。

 

筆者のフェースブックにはフィンランド語に関係する方が多いので、こういうフィンランド語を勉強するときに特に感じやすい「挫折感」に関係する写真がよく流れてきます。

 

 

フィンランド語の難しさを表す写真

何回言っても間違ってしまう難しいフィンランド語

 

 

この写真はまさにフィンランド語の文法の煩雑さを表しています。

 

写真の左側はおそらく英語圏出身でフィンランド語を勉強している人というイメージで、右はフィンランド人ということです。

※下記では左の人を「帽子男」、右の人を「フィンランド人」と呼びます。

 

 

動詞の目的語はどれだけ変化するの!?」というフィンランド語によくある文法の例です。

 

「動詞の目的語」ということは日本語で言うと、「ご飯を食べる」というセンテンスの中で、動詞が「食べる」で、目的語が「ご飯」です。

 

そして、この写真の中で、上から下への順番で、それぞれこういう意味の言葉を話しています。

 

「私は彼女を見る」
(I see her, Minä näen hän)
いや、あなたは「私は彼女を見る」というべき
(No, you should say Minänäen hänet
そうなのか。じゃ、「私は彼女が好き」
(Alright then, Minä tykkään hänet)
「彼女が好き」が正しいんだ
(Minä tykkään hänestä
マジかよ!じゃ、「彼女を愛する」
(Okay dammit, Minä rakastan hänestä)
「彼女を愛する」だよ
(Minä rakastan hän
もういいよ!フィンランド語はマジ難しいよ!
(Voi saatana, Suomenkieli on vitun vaikea!)
「難しい」!
(On vaikeaa

 

 

 

 

ここで目的語となる「彼女」は日本語のセンテンスでどれも変化しません

英語でも「her」だけ使い、どのセンテンスも変化しません

 

 

しかし。。。フィンランド語は全部変わるのです。。。泣

 

 

フィンランド語の中で単語の変化形がありえないほど多い

この写真では、フィンランド語を勉強する帽子男はまず英語の文法でフィンランド語の「彼女(hän)を見た」と言いました。

 

しかし、フィンランド人はフィンランド語で「彼女を」は「hänet」と訂正してくれました。

 

 

「あ~なるほど!動詞の後ろにある目的語であるhänの後ろにetを加えればいいのね!」と帽子男は理解しました。

 

今度彼は「彼女が好き」をフィンランド語で言おうとして、好き(tykkään)という動詞の後ろにある彼女「hän」の後ろにetを加え、「tykkään hänet」と言いました。

 

 

しかし、理解したばかりの文法を使ったにもかかわらず、フィンランド人から更なる訂正がきました。

「tykkään hänestä

 

 

今度tykkäänという動詞の後ろにある目的語「hän」の後ろに加えるのは「et」ではなく、「estä」になりました。

 

 

この文法のルールが変わることにフィンランド語を勉強する帽子男はいらいらして怒りながらも、今度は「彼女を愛する」のフィンランド語を言いました。

目的語「hän」の後ろに「estä」を加えることで、「rakastan hänestä」と言いました。

 

 

 

 

しかし、フィンランド人はそれでも訂正を入れ、「rakastan」という動詞の後ろにある目的語は「et」でも「estä」を使いするのではなく、「tä」を追加することで「häntä」になります。

 

 

帽子男は今度こそ呆れて「フィンランド語は本当にF**king難しい」と言い返しました。

それでもフィンランド人は連続4回目の訂正が返ってきました。

 

「vaikea」という「難しい」という意味の言葉に、「a」を加えないといけません。

vaikeaa」です。

 

 

この写真はあくまでも「笑い話」です。

これだけフィンランド語の動詞に関するルール、目的語に関するルールを勉強しても、正しく使うのは本当に難しい言葉です。

 

 

フィンランド語のことを多少ご理解頂けたのでしょうか。

 

筆者は来年フィンランド語の試験を受けますので、あと3ヶ月ほど頑張ります!泣

 

 

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2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい

「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。

「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。

3.運営に「誠実」と「感謝」

「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop

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Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。

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