フィンランドの重要な8つの祝日:フィンランド流の祝い方

公開日:2018年3月25日  更新日: 2020年01月12日 関連分類:

フィンランドにも多くの祝日(国の定休日)があります。

 

毎回祝日を迎えると、フィンランド人はいつもお互いに「よい〇〇〇を」を言い合います。(〇〇〇は祝日の名前)

 

フィンランド語では基本的には「Hyvää 〇〇〇」(ヒュヴァー 〇〇〇は祝日の名前)と言います。

それぞれの祝日はどのような意味があるか、フィンランド人はどのようにお祝いするかを今日は8つの祝日に通じてフィンランドの様々な面貌を見ていきましょう!

 

※筆者が自分で撮影した大好きなヘルシンキの写真です。(無加工です!)

 

元旦、ニューイヤー(UUSIVUOSI)

フィンランド人にとって最も重要な節日であるクリスマスの後にすぐにやってくる新年は1日しか休まないそれほど祝う気持ちになる日ではありません。

 

どちらかというと、現代西洋社会の影響を受け、深夜に行われるカウントダウンイベントを中心に、大きいな町と若者を中心に祝われる日です。

 

また、クリスマス連休後にある最後の休日ということもあり、気持ちを引き締めて仕事に戻る準備をする日というふうに考えられる人もいるかもしれません。

 

ちなみに、フィンランド語で新年は「Uusi vuosi (ウーシヴオシ)」と言い、

明けましておめでとうございますは「Hyvää uutta vuotta (ヒュヴァー ウウッタ ヴオッタ)」です。

 

 

 

ルーネベリーを祝う日(Runeberg)

2月5日に行われるルーネベリーを祝う日は実に国の定休日ではありません。

 

フィンランド人はこの日にフィンランドの重要な詩人であるルードヴィーグ・ルーネベリ(Ludvig Runeberg 1804 – 1877)を称えます。

 

その代表的なことは「ルーネベリトルットゥ(Runebergintorttu)」というアーモンドとアラックもしくはラムで作られた、上にラスベリージャムと砂糖リングで飾られる約100グラムの小さいタルトを食べるのです。

 

この日が近づくと、多くのカフェのケーキーカウンターに並ばれているものにこのタルトが姿を現しますよ!

 

写真引用先:elonen.fi

 

友達の日(YSTÄVÄNPÄIVÄ)

毎年の2月14日に世界中はバレンタインを祝いますが、フィンランドだけは違って「友達の日」を祝います。

 

そのため、日本のように女性から男性にチョコレートをプレゼントする慣習も当然ありません。

 

しかし、「愛を祝う」ことに変わりがありません

 

その愛は友達の間、同性や異性の間、同僚の間、家族の間、近所の人の間など制限はありません

 

恋人に特定しないことでより気楽にお祝いできるような気がしませんか?

 

フィンランド語で友達の日は「ユスタヴァンパイヴァ」と言い、

友達と会った時は「Hyvää ystävänpäivää (ヒュヴァー ユスタヴァンパイヴァ)」といいます!

 

 

復活祭、イースター(PÄÄSIÄINEN)

キリスト教の重要な節日の一つのイースターは毎年決まった日ではなく、一般的に春分の日の後に初めての満月の後に来る初めての日曜日に設定されています。(ちょっと複雑ですね)

 

2018年のイースターは4月1日、日曜日になります。

 

イースターは常に日曜日になり、前の金曜日と翌日の月曜日は休日となり、4連休の大型休暇になり、多くのフィンランド人はこの連休を利用してスキーに行きます。

 

また、アメリカなどの国でハロウィンに行われる「子供たちが仮装して他の家に訪ねて飴をもらう」ことはフィンランドでイースターで行われます。

 

 

ちなみに、フィンランドの伝統的で真っ黒のデザート「マンミというものもイースターで食べます。

 

イースターをフィンランドでは「パーシアイネン」と言います。

ハッピーイースター!は「Hyvää pääsiäistä (ヒュヴァー パーシアイスタ)」と言います。

 

※なかなか食欲を誘わないデザートですよね。

写真引用:Wikimedia Commons

 

メーデー、ヴァップ(VAPPU)

5月1日のヴァップはフィンランドで春を祝う最も重要な日です。

 

歴史的に「労働者の日」として祝われてきたヴァップは現在若者を中心に人々が環境がどんどん暖かくなり、もうすぐ夏が来ることを祝います。

 

この日にはヴァップのドーナツを持ち、人々は高校卒業する際に使った白い小さい帽子をかぶり、公園とかに行ってお酒を飲みながら何かを食べて日向ぼっこをします。

 

重要な節日でついお酒を飲みすぎで酔っぱらうフィンランド人も多いと思いますので、くれぐれも気を付けてくださいね!

 

Hyvää Vappua! (ヒュヴァー ヴァップア)

 

夏至祭、ユハンヌス(JUHANNUS)

夏至祭は6月22日の夏至祭前夜(前日)と6月23日の夏至祭の二日が国定休日になります。

 

夏至祭はフィンランド人にとってクリスマスの次に大事な節日です。

 

冬が暗くて寒くて長いフィンランドでは、日が最も長い夏至にお祝いしないといつお祝いするの!という考えのもとでフィンランド全国は大きく盛り上がります。

 

多くのフィンランド人は森のコテージに向かい、たき火をしてソーセージをあぶって食べてサウナに入って湖で泳ぎます。

 

フィンランド中のほとんどの場所でこの日に太陽は沈まないので、たぶん誰も眠ることなく、何かしらをやって祝っているでしょう。

 

また、それぞれの町は大きいなたき火を起こして祝うイベントもあります。

 

※フィンランドでたき火をするときは火が明るいです。(太陽が沈まないので)

 

独立記念日、イッツェナイスースパイヴァ(ITSENÄISYYSPÄIVÄ)

毎年の12月6日はフィンランド独立記念日です。

 

一次や二次世界大戦及び祖国の独立に犠牲になった人々を記念します。

 

また、大統領官邸ではレセプションが行われ、各国の大使が招かれますが、各国大使夫人のドレスをテレビ中継で見てあれこれ言うのがフィンランドの慣習になっています。

 

 

クリスマス、ヨウル(JOULU)

言うまでもなく、12月24日のクリスマスイブと25日のクリスマスはフィンランドで最も重要な節日です。

 

全てのフィンランド人はクリスマスに実家に戻り、クリスマス料理を食べ、クリスマスドリンクを飲み、一家団欒してゆっくり過ごしてクリスマスを楽しみます。

 

メリークリスマスの変わりに「Hyvää joulua! (ヒュヴァー ヨウルア)」と言ってみましょう♪

 

 

この日は恐らくフィンランド年中一番静かな日になるでしょう。

 

また、クリスマスまでの1ヶ月の間は日本の忘年会シーズンのようになります。

 

フィンランドではピックヨウル(Pikku Joulu)と言い、クリスマス前の「小クリスマス」を祝おうということで、主に同僚、友たち、サークルや各団体単位でパーティーをします。

 

この季節になると、延々と終わらないパーティーを経験しますね。

 

 

いかがでしょうか。

 

この8つの祝日や記念日に通じてフィンランドをより知ることができたでしょうか。

 

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