2019汚職・腐敗ランキング:フィンランドは世界第3位政府がクリーンな国

公開日:2019年2月6日  更新日:2022年10月26日  関連分類: 

 

2018年のデータに基づいて算出された世界政府汚職・腐敗指数Corruption Perceptions Index)とランキングが先月に組織「Transparency International 2019」によって発表されました。

 

フィンランドは世界180ヶ国の中で第3位にランクされ、世界で最も汚職や政府の腐敗が少ない国の一つと認識されています。

 

 

そしてそして、2021年のデータではついに、フィンランドはデンマークとニュージーランドと同率で1位にランキングアップしました!!!

 

他にトップにランクインされた国は下記の通りです。

 

同店第1位:フィンランド、デンマーク、ニュージーランド

同点第4位:ノルウェー、シンガーポール、スウェーデン

第7位;スイス

第8位:オランダ

第9位:ルクセンブルグ

第10位:ドイツ

 

 

トップ11位内の国を見ると、ほとんどが北欧と西欧勢です。

 

ヨーロッパ以外は北米のカナダ、アジアのシンガーポールとオセアニアのニュージーランドの3ヶ国しかいません。

 

 

 

 

汚職・腐敗ランキングの意味

「Transparency International」は1993年に設立された組織で、汚職や政府の腐敗をいかに減らし、全ての人々により良い生活をもたらすために様々な活動を行われています。

 

その中に一つは世界腐敗指数(Corruption Perceptions Index)とランキングのデータ収集、整理と発表です。

 

 

毎年、このデータとランキングの発表により、世界の人々に汚職や腐敗に関して問題提起し、解決法や解決に向ける行動を起こすように呼びかけています

 

 

この世界腐敗指数(Corruption Perceptions Index)は1~100点で評価されています。

 

データのもとは世界各国や各国際組織から発表された13種類の汚職や腐敗に関するデータやレポートを使用し、まとめたものです。

例えば、世界銀行、世界経済フォーラムからのレポートや、IMD世界競争指数などのデータを使用しています。

 

 

 

 

点数が高い国では、比較的に透明性の高い政治、政府、管理システムが行われており、税金や予算の行き方も透明化され、内容が知りやすいです。

 

逆に点数が低い国では、透明性がとても低い政治、政府、管理が行われ、税金や予算がどこでどのように使われているかが不明な場合が比較的に多いです。

 

 

フィンランドが世界180カ国内で第3位に評価されたのは政治、政府関係や予算使用などの透明性が高く、汚職も少ないということを示しています。

 

 

 

 

フィンランドに住んでいて感じた汚職や腐敗に関すること

フィンランド在住4年半の筆者ですが、実に政府系のサービスは透明度が高く、信頼しやすいというイメージがあります。

 

 

下記は全て筆者の持論や推測にすぎませんが、ご参考までに。

 

フィンランドの政府がとてもクリーンの一つの要因は「電子化」にあると思います。

 

様々な手続きが電子化によって職員の手を通すことが減り、職員がどこかの部屋でこっそりやり取りすることができなくなるからです。

 

経由する職員の数が減るのが一つで、もう一つは電子化によって内容が透明になりやすいです。

電子化ということは書類や情報がすべて残されることを意味しています。

ハッカーのようなスキルでもない限り、簡単に電子化したデータや書類を改ざんするのはそう簡単ではないでしょう。

 

また、データや書類が電子システムに残ることで上司からのチェックや確認もしやすくなるのではないかと思いますね。

 

 

 

 

また、高税率高福祉社会のフィンランドでは、社会全体は基本的に「真ん中」を目指しているような感じです。

 

超お金持ちの人も超貧乏な人も少ない(税率と社会福祉によって減らされている?)社会なので、汚職や賄賂によって大金を手に入れたいという人も他の国より少ないのではないかと思います。

(急に生活の危機に直面しても社会福祉が充実しているため、犯罪に走る可能性が低い)

 

 

また、銀行口座も税金記録もすべて電子化されているので、急に大金が口座に入ったらチェックされてばれるリスクも比較的に高いと思います。

 

 

フィンランドで全く汚職事件がないわけではなく、偶にニュースにも出てきますが、全体的に少ないという感覚です。

 

 

フィンランドのことやフィンランドでの生活をこのような世界ランキングレポートに通じて少しご理解頂ければ嬉しいです。

 

 

出典:Transparency International 2018
出典:Transparency International 2021

 

 

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