正規学部生、大学院修士課程に入学した人もしくは交換留学でフィンランドで勉強する人はフィンランドの学生寮に住むことができます。
フィンランドで学生は大きく優遇されるため、学生寮に住むことで得られるメリットもたくさんあります。
しかし、学生寮の制度は日本の学生寮に似たようで違ったりしますので、この記事では筆者の経験を踏まえ、これからフィンランドで勉強し、学生寮に入る予定の方にご参考頂ければと思います。
フィンランドの学生寮は「地域共有制度」
日本の学生寮一般的に個別大学に所属しており、他学の学生が入ることは基本的にないでしょう。
しかし、フィンランドの学生寮は「地域共有」です。
例えば、ヘルシンキの学生寮は「HOAS」という組織が運営・管理し、ヘルシンキ都市圏の大学生、専門学校学生、高校生の誰でも入居することができます。
(高校生や専門学校の学生も入居できるが、未成年の学生は経済独立していないため、実家暮らしが一般的です)
※HOASは学生寮を運営する非営利団体です。HELSINGIN SEUDUN OPISKELIJA-ASUNTOSÄÄTIÖ SR (HOAS)
そのため、シェアアパートにヘルシンキ大学の学生とアールト大学の学生とハーガヘリア応用技術大学の学生が一緒に住むことは普通にあります。
もちろん、大学によって自分が寮を所持する場合もあります。
(例えば、アールト大学やユヴァスキュラ大学には自分の学生寮を持っています)
そういう寮だと、もちろんその大学の学生しか入居できません。
同じように、中部フィンランドのユヴァスキュラであれば、「KOAS」(KESKI-SUOMEN OPISKELIJA-ASUNTOSÄÄTIÖ SR)が学生寮を運営し、ユヴァスキュラ大学やユヴァスキュラ応用技術大学などユヴァスキュラエリアの学生であれば、誰でも入居できます。
フィンランドの学生寮に住むことのメリットとデメリット
フィンランドの学生寮に住むことには様々なメリットとデメリットが伴います。
一番のメリットは家賃が安いことです!
- 家賃は相場の半分から7割程度。
- 水道光熱費込み。
- インターネット代込み。
- 共有洗濯機、サウナ付き。
ヘルシンキでワンルームのプライベートアパートを借りると安くても700ユーロ(約9万円、ユーロ=130円)以上かかります。通常は800~900ユーロかかります(約10~12万円)
友人とシェアすれば月400~500ユーロ程度まで抑えることができます。
水道代が物件によって違うが、毎月10~20ユーロ程度かかります。(約1300~2600円)
電気代は毎月20~30ユーロかかります。(約2600~3900円)
しかし、学生寮であれば、シェアアパートは300ユーロ台から住めて、光熱費、水道代、ネット代込みなんです!
ワンルームでも500ユーロ台からあります。
更に、プライベートの物件は場所によって共有の洗濯機やサウナ室がなかったりします。
必ず共有の洗濯機とサウナ室が設置されている学生寮はこの面で便利で使いやすいですね!
もちろん、共有の洗濯機やサウナ室を使うには無料です!
(共有の洗濯機を使うと、洗濯機を購入するコストを省くことができ、引っ越す際に洗濯機を運ぶ手間もなくなります)
更に、学生寮に住むと、他の学生に知り合う機会も増えるので、友達を作るにもプライベートのアパートに住むよりしやすいかと思いますね。
メリットがたくさんある反面、デメリットもいくつかあります。
その一つは、学生は比較的に社会人より生活のルールにルーズな面があります。
例えば、自宅を購入して長く住んでいる人に比べ、学生は寮にせいぜい数年までしか住まないので、共有エリアや共有物をそれほど大切に使おうとしないことがあります。
そのため、共有エリアが比較的に汚かったり、共有物がよく破損したりすることがあります。
また、共用の洗濯機は予約制で1枠1時間で使います。(HOASでは一人1週間に10枠使えます)
時間にルーズな人が多いと、自分が予約したのに前の人の洗濯物がまだ洗濯機に残されたりしてちょっと面倒なこともあります。
更に、若い学生が多いので、パーティーを開くこともよくあります。
それでやはり騒音が一般のプライベートアパートよりも比較的に多い気がしますね。
学生寮を申し込みにはできるだけ早く!
フィンランド各地の学生寮は継続的に建設され、部屋数をどんどん増やしていますが、それでも学生数の増加に追い付いていません。
そのため、申し込みが遅いと学生寮の空きがなくなり、学生寮に住めなくなります。
入学許可が手に入り、学生寮への申し込みができるようになった瞬間にすぐに申し込んだほうがいいです!
ただし、学生寮に住める人は定められています。
高校以上で(高校を含め)、学位を取得する予定の学生に限ります。
博士はフィンランドで一般的に給料をもらっているので、スタッフ扱いとなり、学生寮に入れないことが多いそうです。
なので、成人学校やオープンユニバーシティーの学生は学生寮に入れません。
ちなみに、家族の中で一人が学生であれば、他の家族も学生寮で一緒に暮らすことができます。
例えば、夫が修士学生として勉強している場合、妻と子供は一緒に学生寮に住むことができます。
学生寮の申し込みはネットから
通常、入学許可と共に学生寮の申し込み手続き案内も同封で届きます。(紙形式や電子メール形式)
その案内に沿って申し込むと問題ないでしょう。
学生寮のウェブサイトに物件の情報は大体掲載されています。
物件の所在地や間取りなどを確認することができます。
申し込む際に様々な条件を入れることが可能です。
学校に近い物件だけ選んで申し込んだり、ワンルームだけの物件に申し込んだり、3人シェアの物件に申し込んだりできます。
それで、条件が該当する空き物件があれば、オファーが来ます。
空き物件がなければ、待ち状態になります。
なので、設定条件が厳しいと1年待ってもオファーが来ない可能性もあります。
もちろん、市中心よりは郊外のほうが空き物件が多いし、ワンルームよりもシェアの物件は空きやすいです。
とりあえず条件はあまり気にせずコストの安い学生寮に入るのが第一なのか、いい条件の物件じゃないと住みたくないのかを事前に考えておきましょうね。
また、物件によって家具付きの物件があります。
家具付きの物件は一般的に交換留学生向きです。
半年や1年で帰国する交換留学生にとって家具を一から全部自分で揃え、帰国する際に全部捨てるか売るのは面倒なので、家具付きも学生寮物件もあります。
学部生や修士学生向けの物件は一般的に家具ついていません。
ただし、ストーブ、オーブン、冷蔵庫、クロゼットなどのものは一般的に物件についています。
これらのものを自分で用意しなくてもいいのはだいぶ楽ですね!
まとめ:学生寮でフィンランドの大学生活を楽しもう!
フィンランドでの学生生活を楽しむにはプライベートのアパートよりも学生寮のほうが楽しめます。
友達や知り合いが近くにいたり、一緒に住む人は基本的に学生なので、話もしやすいでしょう。
フィンランドの大学の学生寮について様々な情報を収集し、フィンランドの大学生活を楽しんでほしいですね。
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ショップコンセプト
1.フィンランド 北欧というと?
フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。
2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい
「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。
「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。
3.運営に「誠実」と「感謝」
「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop
4.キートスショップの名前
「Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。
キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。
キートスショップスタッフ一同より(フールバージョンはこちら)