写真引用:www.ksml.fi/ 撮影:Teemu Salonen
新型コロナウイルスが世に出てくる前は、「一般人が街中でマスクをつけるなんて変」と思っていたアジア圏以外の国。
その中にもちろんフィンランドも含まれていました。
新型コロナウイルスが流行り出してもマスクを着用しだす人は初めはまだまだ目にすることがかなり少なく、やっとのことでフィンランドでもマスク利用者が増え出したのは4月に入った頃からでしょうか。
フィンランドでも現在人々はできる限り外出は控えるようにしており、レストランやお店などはもちろん閉まっています。
例えば、お店の棚を隔てた向こう側で、
自分がコロナ感染者と気づいていない誰かが咳をすると
そのコロナを運ぶ粒子がどれだけ広がる可能性があるか知っていますか??
この動画はフィンランドのアールト大学、フィンランド技術研究センター(VTT)、フィンランド気象研究所、ヘルシンキ大学の研究者らが行ったモデリングです。
しかし、それでも注意を払いながら外出しなければならない時もあります。
さて、通常ならば街でマスク利用が例外だったフィンランドの首都ヘルシンキではどのような人が現在ではマスクを付けているのか。
そしてそれらのマスクはどこから入手したのかをお伝えします。
ヘルシンキ中央駅前、ひと気のない場所でも。
ヘルシンキで一番人が行き来する場所の中央駅。
通常ならば電車を利用する人だけでも1日に約24万人は行き交うこの場所は現在、空の状態です。
この人だかりの無いところでも、ある男性は手袋と使い捨てのマスクを利用しています。
写真引用:www.is.fi
彼は4月に入り、つい最近マスクを使い始めたとのことで、それらで自分自身と他の人を守りたいのだと言います。
中央駅周辺の移動手段は電車だけではありません。
タクシーも利用者数が多い場所。
通常のようにタクシー運転手として今の時期にも仕事している人は少なからずいます。
写真引用:www.is.fi
顧客と自分自身を感染から保護したいと考えているため、マスクは必需品です。
食料品を買いに行かなければならない高齢者
写真引用:www.is.fi
「例えばあなたが地下鉄の電車に乗っていて、私がマスクをしているのに気づいたら隣に座ったり近づいてくることは無いでしょ?」と彼女は笑います。
現在、70歳以上の高齢者は特に家族も含め、多数の人と会うことは避けなければなりません。
しかし、食料品など生活に必要なものをスーパーへ買いに行くことは禁じられていないため、出来るだけ人の少ない時間帯に買い物へ出かける人がほとんどです。
乗車数が少ない時間帯のヘルシンキ地下鉄を利用する高齢者にもマスクは必需品です。
この方は、保護具であるマスクの使用が他の人々の行動に影響を与えていることに気づいたそうです。
彼女はマスクを使用して新型コロナウイルスから身を守っています。
自作のマスクを使う人も出てきたフィンランド
写真引用:www.is.fi
無地のマスクだけが普通なのではありません。
この方は自分の衣料ブランドでマスクも作ったそうで自分で使用中。
毎日の仕事に出向き、手指の衛星に加えて感染予防をしたいので布製のマスクを着用しているそうです。
使い捨てのマスクを使用する人が殆どのフィンランドでは、まだまだ布製マスクはフィンランドで珍しいものです。
しかし「布地マスクは従来の使い捨てマスクと同じくらい安全だ」と彼らは信じています。
写真引用:www.is.fi
綿で何層もの生地を使って自作。使い心地は快適なのだそうです。
使い捨てマスクを使うフィンランドの人々はどこから入手してる?
写真引用:www.is.fi
彼はスペインからマスクを入手したそうです。
日本ほどマスクが全く足りないというわけでも無いフィンランド。
しかしこの時期、確かに一般人にとって手に入りにくいのは事実。
病院からマスクを手に入れたという人もいますが、
ヘルシンキの住民の多くは、タイなど海外からマスクを購入したとのこと。
その他の人々は新型コロナウイルスが流行り出すか?!という初期の頃に薬局から保護具であるマスクを購入した人が殆どです。
写真引用:www.is.fi
新型コロナウイルが大々的に流行してしまってからは、フィンランドの殆どの薬局ではマスクがなくなりました。
フィンランドでは、2009年に流行した豚インフルエンザの時に入荷された使い捨てマスクの在庫余りを今回の時期に販売利用されています。
マスクは完全な感染予防にはならないことはわかっていますが、ゼロ%では無いのは確か。
例えば咳をした時、マスクは空気中への粒子の広がりを少なくします。
一人ひとりがウイルス拡散予防に意識高く持って生活を送りたいですね。
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