さて、前回は交換留学したときの話を中心にフィンランドでの大学生活についてお話しました。
参考:フィンランドの大学教育はどんな感じ?(1)驚くほどの高い自由度!
参考:フィンランドの大学教育はどんな感じ?(2)フィンランド留学は楽しいのか?
今回は大学院のプログラムに関連して、簡単に応募方法から、大学院での生活について説明したいと思います。
フィンランドの大学院(修士課程)への応募について
フィンランドの大学院課程は基本的にフィンランド語を使用しますが、英語を使用する課程も多くあり、今回は英語のプログラムのお話です。
プログラム(修士課程、履修コースなど)を探していても、自分の専門分野や興味のある分野と適しているか不安だったため直接該当プログラムの窓口に連絡し、確認しました。
※様々なコースは「Study in Finland」で検索できます。
また、興味のあるプログラムを見つけたとしても自分が入学したい時に募集があるかどうかは100%確実ではありません。あくまでも都度確認が必要です。
フィンランドといえば教育が無料の国!ではありますが、2017年秋よりEU圏外からの留学生は、条件付きで学費を支払う必要があります。
※フィンランドでは現在多くの留学生は学費無料もしくは学費無料+生活費付きの奨学金をもらっています。
2018年度秋入学の大学院の応募方法は?
大学やプログラムによって少し違いますが、社会学部のプログラムの場合を簡単にまとめました。
出身大学の規則によって、成績表や在学証明書を英語で発行する場合に時間がかかる場合もあるので、書類を確認し次第早めに集めることをおすすめします。
1. 電子申請
- 個人情報
- 奨学金を希望する場合はその理由
- 志望動機
- 大学院での研究計画:すごく短い指定のもから、800ワード(英文)までなど様々でした
2. 電子申請後に自分の応募番号が記載された紙を印刷、それとともに下記書類を郵送で提出する
- 志望動機、大学院での研究計画(電子申請のみの大学もあり)
- 履歴書(応募する大学による)
- 英語能力の試験結果(IELTS・TOEFLなど)
- 成績表:日本の大学に通っている場合は封筒に入れて、さらに大学側の印鑑が必要という条件があったため大学側にその手続きをしてもらうよう依頼する必要がありました
- 在学証明書
3. スカイプ面談
書類のみの審査のプログラムもあれば、スカイプで面談(面接)もあるプログラムもありました。
フィンランド大学院課程への応募期間は?
これもまた大学によって違いますが、12月頃から1月末が締め切りの応募が多かったです。
※フィンランドの大学は「一般大学」と「技術応用大学」の2大類別に別れています。一般大学の入学応募時期はほとんど12月~1月であり、9月入学が一般的です。技術応用大学の入学応募期間は長くて比較的に遅いのが多く、12月~5月と長いです。また、稀ですが、1月入学の学位課程もあります。
気をつけないといけないこととしては、「書類が宛先に届く」ことが締切日までなので、郵送時間を考えると早め早めの準備が大切です。
書類が宛先に届いて、しばらく経ってから書類に不備がなかったかどうかのメールが届きました。
合格可否の結果はいつわかったの?
結果は3月の末ごろにメールできました。
郵送の心配もあったので書類を出したのが12月中頃、そして結果がきた3月末まで思った以上に長かったです。
※紙の合格通知書などの書類で日本に届くのが4月ごろです。
その後に、3月に日本の大学を卒業したので卒業証明書を送る必要がありました。
卒業する前に、英語で証明書をもらうよう準備はしておきましょう。
いざ始まったフィンランド・ヘルシンキでの大学院生活!
私の通っているプログラムには約20名の学生がいます。
半分はフィンランド人の学生で、海外で大学を卒業した人が多くみられます。あとの半分はアジア、ヨーロッパ、アメリカとそこまで国や地域にばらつきはないなと思います。
正直、英語のプログラムなので様々な国の人が集まってくる印象だったので、フィンランド人の学生が多いことに少し驚きはしました。
理由を聞いてみるとやはり無料で教育が受けられることが一番多い答えでした。
修士課程1年目からどの選択科目をとるのかすでに決める?
8月末にオリエンテーションがあり、その3日目くらいでこの話が出ました。
Personal Study Planと呼ばれた、2年間でどのように何を学んで修士論文につなげるかといった学習プランです。
私の通っているプログラムでは専門科目を最低15ECTS、アカデミックライティングから5ECTSといったように細かい必修科目と選択必修科目が設けられています。
※ECTSはヨーロッパ共通単位システムのことです。ヨーロッパで授業の単位数を表す際に使われます。
選択肢はある程度あるのですが、すべての科目から毎学期ごとに選択し履修できるわけではないのです!
そのため、あらかじめ1年のスパンで計画するこのPersonal Study Planがとても重要ということです。
しかしながら同じピリオド(2ヶ月くらいの期間が1ピリオド)に履修したい科目が3つ重なったり、コースの時間もかぶったりすることもあります。どの科目を先にとるか、2年目でも問題ないのか、など入学して一週間目で頭の中は困惑状態でしたw
交換留学の経験があったため、なんとなくですがフィンランドの大学での履修システムは把握していたつもりでしたが、大学院のために1年目と2年目のプランを立てるとなると思っていたより難しかったです。
もちろんこの学習プランはあくまで計画なので、あとから変更することも可能ですがある程度固めておくと自分のためになるといった印象です。
フィンランドの大学院の授業は大変?
今のところは3つのコース(授業)+フィンランド語の授業を履修しています。
週のコーススケジュールを見ると、あれけっこう空き時間が多い?という印象です。
しかし!!!
毎週のリーディングから、フィンランド語の予習・復習をこなそうと思うと思った以上に時間が必要な状況です。
勉強のことについてお話してきましたが、勉強以外の時間は一体何をしてるの?と思われるかもしれません。
次の「フィンランド大学院生活:授業以外は何をするの?」をご参考ください。
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お薦めの北欧スポンジワイプ
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ショップコンセプト
1.フィンランド 北欧というと?
フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。
2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい
「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。
「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。
3.運営に「誠実」と「感謝」
「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop
4.キートスショップの名前
「Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。
キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。
キートスショップスタッフ一同より(フールバージョンはこちら)