フィンランドにアラサーで単独移住した日本人女性の歩みとは?(前編)

公開日:2020年6月27日  更新日: 2020年07月07日 関連分類:

 

3年連続・世界一幸せな国に選ばれたフィンランド

 

そんな国に住んでみたいと思われる方は多い事でしょう。

 

 

実際にフィンランドに単独で移住し、仕事を見つけ、充実した生活を今も送ってらっしゃる女性。いったいどのようにして今に至るのか、お話をお伺いしました。

 

 

 

 

現在は看護士としてフィンランドで仕事をしている女性

とても気さくでいつも明るい女性、まほさん(仮名)。

 

 

ホームパーティで初めてお会いしてから親しくなったのがきっかけです。

 

現在は、フィンランドで看護師として働きながら充実した生活を送ってらっしゃいます。

 

 

しかし、フィンランドに移り住む前には全く分野が違う仕事に就かれていました。

 

そう、まほさんはフィンランドに来てから看護士になられたんです!!

 

 

看護士といえば、日本では昔「3K=きつい・汚い・危険」と耳にしたことがある方もいらっしゃるでしょう。

 

確かに夜勤があったりと勤務時間がバラバラでそれだけでも生活リズムが崩れて大変なことと思います。

 

彼女の素晴らしいところは、一度も疲れたような表情や雰囲気を出さないところ。

 

生き生きとしている、まさにこの言葉が合う女性です。

 

 

今回のインタビューでは更にもっともっと彼女の魅力を知ることができました。

 

 

30歳前後でフィンランド行きを決意するまでの経緯

彼女はフィンランドでまず大学に通ってから看護士の職についていますが、

 

元々はフィンランドに興味があったわけではなかったそうです。

 

更には!最初は看護士になろうとも思ってもなかったそう。

 

 

中学校高校時代から、英語には興味があったようで

 

「異国の人とコミュニケーションが取れた素晴らしさ」に魅了され、英語を学ぶ楽しさに目覚めたようです。

 

そこからは日本での大学時代も同様、自ら楽しみながら英語を学んでいったとのことです。

 

 

もちろん、楽しいことばかりではなかったようで、努力したこともあったとのことですが

 

全ては「自分に興味があったからこそ」だと。

 

自分から積極的に英語に関わって楽しく学んでいったとのことです。

 

 

大学卒業後はやはりこれまた英語を生かすために日本を離れ英語圏であるイギリスの国へ1年半のインターンを決意します。

 

卒業からイギリス行きのインターンが始まるまでの空いた期間は1年間。

 

その間も英語熱は冷めずに、彼女は翻訳コーディネーターとして仕事をされています。

 

 

なんてアクティブなんでしょう。普通だったら学業に区切りがついたしちょっとゆっくりしようかなと思うところ。

 

そんな考えには至らなかったのでしょうか?!

 

 

しかし、このアクティブさと行動力があったからこその今のまほさんがあるのだとインタビューしてる間に気づかされます。

 

 

 

 

先に選んだのは移住先ではなく職業だった

英語に興味があって大学卒業後のインターン先も英語圏のイギリスを選ばれたまほさん。

 

しかし、どうしてまたフィンランドなのか?

 

ちょっと疑問に思う点でもありますね。

 

 

イギリスでのインターン中、休暇時期にお友達がいたフィンランドへ初めて旅行されたことがあったようです。

 

しかし、その時はあくまで「旅行」としてフィンランドの地を踏んだだけでした。

 

なので、この時にはまさか自分がフィンランドに住むとは思っていなかったようです。

 

 

しかし、ターニングポイントは訪れます!

 

 

イギリスでのインターンを終え、彼女はシンガポールで営業の仕事をしていました。

 

しかし、営業の仕事は自分には向いていないなぁと感じていた頃。

 

旅行先で知り合った人との会話の中で「医療系の仕事をしたんだ」いという話を聞いたそうです。

 

 

自分の今の仕事に疑問を持っていたまほさん、この時の会話をきっかけに自分の将来についてまた考えることとなります。

 

 

実は2011年におきた東日本大震災でボランティアとして参加していたまほさん、

 

「人と直接関われて貢献できる仕事、そしてスキルが欲しいな」とその時から感じていたようです。

 

 

そのこともあって

 

医療系の仕事は人の命と直接関われる仕事だと改めて気づき、興味を持ち始めたんだそう。

 

 

 

 

どうしてフィンランドという国を選んだのか?

人生を大きく変える転職。

 

 

営業という仕事に疑問を持っていた彼女は看護士になる決意をします。

 

もちろん、看護士に関わるような学業や経験をしたことがありませんでした。

 

ですので彼女の「看護士になる」というスタートは思い立った時のゼロからです。

 

 

看護士になろうと思えば日本でも勉強できますし資格も取れますね。

 

しかし彼女は、今までの英語スキルを生かしたい、日本だけにとどまりたくない、何よりも国境に囚われず幅広く活躍したい!という気持ちがあったため、初めから海外に目を向けていました。

 

 

日本で一度大学を卒業しましたが、看護士になるためにもう一度大学へ行こう!学ぼう!!と希望に満ち溢れます。

 

 

英語圏の大学を探しましたが、どこも学費がとても高くその他の条件もいまいちだったので選択肢から外れました。

 

そして、英語圏ではないけれど英語で学べる国を候補に。

 

 

いくつかの国が候補にあがりましたが、

 

  • 教育の質
  • 医療の質や信頼性
  • 社会福祉の充実

 

これらの理由でフィンランドという国を選んだまほさん。

 

「でも寒いところは私ちょっとなぁ・・・とも思いもしましたけどね。」と笑いながら話してくれました。

 

寒さが苦手だというまほさんですが、

 

そんな極寒な冬があるにもかかわらず、3年も連続で世界一幸福な国に選ばれたフィンランドの人たちはいったいどのように生活しているのか?

 

医療だけでなくそれらも含めて自身で体験し学んでみたかったそうです。

 

 

実際フィンランドに住んでみていかがでしょう?

プラス面だけでなく「寒い」というマイナス面も含めてどうなのか、聞いてみました。

 

まほさんの第一声に出た言葉は

 

 

「平和!!」

 

 

実際にイギリスやシンガポールなどフィンランド以外の国での暮らしを経験してるからこそ比べることができるのでしょう。

 

 

「私がヘルシンキ郊外に住んでるからかもしれないけど、治安がいいという意味でも平和。そして物もイベントも情報も日本に比べて断然少ない。それはいい意味でシンプル。」

 

 

シンプルな生活だと自分が何を必要としているのかに気付きやすいのだそうです。

 

無駄なものに邪魔されず、向くべき方向を見定めれるということだそうです。

 

 

そして周りのフィンランドの人たちもシンプルに生きてるなぁと感じてるのだそう。

 

フィンランド人は自然があるからこそ幸せを感じてるのだ、と言います。

 

 

日本にも素敵な自然がいっぱいありますが、フィンランドでは一番都会の首都ヘルシンキでもどこでも本当に身近なところに森や湖、動物も含め自然が手に届くところにあります。

 

そしてみんな自然を求め、大切にしていて、ただそこに自然があるだけでなく

 

何よりもフィンランドでは自然が生活の中の一部。

 

参考:フィンランド人が答える、フィンランドの国が世界一幸せな国の理由

 

 

まほさんはフィンランドに移り住んでから生活がガラリと変わったと言います。

 

 

フィンランドに住んで最初は今までの生活とのギャップもあってか驚かれたようですが、

 

今ではこれが幸せを感じるってことなのかと知り、自分も生活の中で自然も含め幸せを感じているようです。

 

 

本当にシンプルな暮らし、それが好き。

 

 

穏やかにフィンランドの魅力を話してくれたまほさん。

 

 

*インタビュー動画でもっと詳しく見てみたい方はこちらで!!!


後編の記事では、まほさんから

 

  • 留学資金の準備
  • 海外生活歴
  • フィンランドでの学生生活
  • フィンランド語の勉強について
  • フィンランドで就職、フィンランドで看護士になる
  • フィンランドに住み続ける?
  • 差別について

 

これらのことを聞いてみたいと思いますので、ぜひ参考・お楽しみにされてくださいね。

 

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ショップコンセプト

1.フィンランド 北欧というと?

フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。

2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい

「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。

「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。

3.運営に「誠実」と「感謝」

「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop

4.キートスショップの名前

Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。

キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。

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