イースターとは何?復活祭って?意味が曖昧な方へ分かりやすく説明!

公開日:2020年3月8日  関連分類:

 

今では日本でも「イースター」という言葉を耳にすることが増えましたね。

 

こちら北欧フィンランドでは3月に入ると、みなさんご存知イースターエッグが店頭に並び始めます。

 

イースターといえば大体が4月ですが、毎年日にちは変わってきます。

 

 

ところで、イースターってどういった日なのか、もし人に聞かれたら説明できますか?

 

多くの方は「キリストが復活した日」という説明で終わってしまうのではないでしょうか?

 

今回は、このイースターの日がいったいどんな日なのか、もう少し掘り下げて簡単に説明しましょう。

 

 

 

 

イースターにキリスト復活!神様誕生!!キリスト教では一番大切な祝日

キリスト教といってもその宗派は数多く、カトリック、正教会、プロテスタント、聖公会など色々あります。

 

世界で最も信仰する人が多い宗教、キリスト教。

その数は20億人を優に超えます。

 

 

さて、イースターにイエス・キリストが死から復活したと言われていますが、そもそも何で十字架に掲げられて死刑にされてしまったのか。

 

このきっかけが、使徒のうちの一人が銀貨30枚でイエスを裏切ってしまったのが原因の発端と言われています。

 

 

そして、キリストが亡くなってからまさかの!埋葬されてからの復活だったようで、

 

ほとんどの人が思い描く、十字架に打たれたキリストがその場で復活したわけではなかったんですね。

 

 

このように、死からまさかの復活!

 

これがきっかけとなりイエス・キリスト、「神」の誕生となりました。

 

 

ですので、キリスト教ではお誕生日のクリスマスよりも、イースターの方が大切にされている祝日という訳です。

 

 

イースターの日が毎年違うワケ、そして実は宗派でも日が違う!

イースターの祝日は必ず日曜日です。

 

 

それは、

 

「日曜日に復活したから」

 

という説と、

 

「本当は土曜日だったけど占星術では土曜は不吉な日だから日曜日に変えちゃった」

 

という説がありますが、、、、

 

 

現在は、毎年何があろうとイースターは日曜日。

 

「その年の春分の日以後の最初の満月から数えて最初の日曜」

 

と決められており、ちょっとばかりややこしいです。

 

 

「満月がどうとか〜」というのにピンと来られた方は多いでしょう。

 

 

元々、月の満ち欠けを元に決められる暦(太陰暦)で数えられていたのでこのイースターも月が用いられて計算されています。

 

 

現在では日本を含め、多くの国で太陽暦で日にちが数えられるようになりましたね。

 

 

太陽暦にも2種類、グレゴリオ暦とユリウス暦とがあります。

 

 

この暦は微妙にずれているのですが、

 

キリスト教でも西方教会東方教会があり、

 

 

西方教会ではグレゴリオ暦に従ったイースター、東方教会ではユリウス暦に従ったイースターがあるので世の中にイースターの祝日が2つあることになります。

 

 

*日本もフィンランドも西方教会と同じグレゴリオ暦に従ったイースターです。

 

参考:フィンランド社会において宗教はどういう意味をするか? 5分でわかるフィンランド

 

 

イースターに断食解禁!!しかし0時を過ぎたらオッケーではない!

キリスト教に熱心でない方からすると、別に断食がどうのという問題ではないのですが、

豆知識と知っておくといいかと思います。

 

 

イースターをお祝いする西方教会側の国では必ず、イースター前の40日間(日曜を除く)は四旬節と言われる日がつきもの。

 

参考:パンケーキの日なのにフィンランド人はパンケーキを食べないだと?!

 

 

この間は、「娯楽に繋がることは控えましょう」ということで、行事だけでなく食事もある程度制限される期間となります。

 

ので、一般的には「断食の期間」と言われています。

 

この四旬節を終えるとやっとのことで、イースターになって思う存分食事を楽しめる事となるのですが、

 

食いしん坊の方なら時計を見てイースター当日の0時になれば、

 

「よっしゃー!食べるぞ!!」

 

となるのでしょうが、ちょっと待ったです!!!笑

 

 

やっぱり行事を大切にする宗教ですから、

 

礼拝をしなければ、この断食の期間とされる四旬節は終わりではないのです。

 

この礼拝、大体がイースター当日に (主に朝)、様々な教会の典礼の伝統に従って行われます。

 

 

 

 

フィンランドのイースター料理、何を食べるの?

昔の西フィンランドでは、伝統的なイースター料理といえば、

 

卵と牛乳を混ぜた料理、焼きたてのパン、羊肉のロースト、オーブンチーズ(チーズケーキのようなもの)そして少し珍しいのは、、、

 

 

血のソーセージやライ麦を使って練って焼いたマンミ(Mämmi)と言われるデザートです。

 

 

参考:魔女になって真っ黒のマンミを食べる フィンランドのイースター(復活祭)そしてパシャ

 

 

現在では、これらに加え、パシャと言われるデザートも食べられることもあり、

 

イースターエッグはもちろんのこと、多くの人が肉や卵、乳製品を食べる日と行ったところでしょうか。

 

 

 

 

イースター、どういったものなのか触りだけでも理解できましたでしょうか?

 

キリスト教でも宗派や国によって違いますが、大体大まかにイースターとはどういったものなのかをご紹介しました。

 

お役に立てれば幸いです。

 

 

情報・引用:Historia.fi –Pääsiäinen: Mikä on pääsiäisen ajankohta?

 

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