フィンランド/EUに入ってくるワクチンがどんどん増えています。
今週あたりに一週間の輸入ワクチン数量が35万回分にのぼります。
言い換えれば、フィンランドの人口の約6.4%分のワクチン(1回分)がたった1週間だけで入ってくるわけです。
今週からフィンランドでのワクチン接種年齢も35歳以上まで下がってきます(地域によって異なる)。
そして、現在の1回目の人口接種率は「45%」(250万人)で、2回目も接種済みの人は人口の約9%です。
現在フィンランドでは一日当たり3万5千回ほどの接種が行われています。
国の予想としては6月末に全人口の70%が1回目の接種を完了するそうです。
また、ワクチンの輸入量が増えることによって、2回目の接種スピードも上がってきています。
フィンランド国内はファイザーとモデルナのワクチンを使用
現在EU内で承認されたコロナウィルスワクチンは4種類:アストラゼネカ、ファイザー、モデルナとジョンソンエンドジョンソンです。
そして、フィンランド国内で現在主に使用されているのはファイザーとモデルナのワクチンです。
アストラゼネカとジョンソンエンドジョンソンのワクチンは血栓の懸念があるため、現在ほとんど使用されていません。
接種率70%超えても油断できない3つの理由
6月末という夏の早い段階で人口の70%が1回目の接種を終えることがフィンランド政府の立てた目標で、この目標は達成できそうです。
しかし、この目標を達成できても油断できません。
1回目の接種だけでは防護力が十分ではない
一つの理由は、あくまでも「1回目の接種だけ」です。
ワクチンの防護力を発揮させるには2回の接種が必要ですので、人口の70%が2回の接種を終わらせるまで、油断できません。
2回目の接種が普及するのが今年の秋くらいと思われています。
人口の「70%」という接種率では十分ではないかもしれない
また、「70%」で十分なのかという問題も存在しています。
理論上、人口の70%が免疫力を持っていれば、ウィルスの感染拡大を阻止できます。
しかし、コロナウィルスの異変株が増え、感染力が強いものも出てきているため、70%ではなく、人口の「80%」のワクチン接種が必要ではないかと一部アメリカの専門家が主張しているそうです。
もちろん、いうまでもなく、できるだけ多くの人がワクチンを接種するのが望ましいでしょう。
海外からの異変株が不確定要素となる脅威
更に、コロナウィルスのワクチンを大量に入手出来ている国は一部の国に限られています。
ワクチンを確保できない国では今でもウィルスが蔓延しています。
いつ、どんな異変株が出てくるかは誰にもわかりません。
そのため、フィンランドのワクチン接種が進んでも、海外でのワクチン接種が進まない限り、安心になれません。
まとめ:一日も早く通常通りに戻ることを祈る
フィンランドではワクチン接種が進み、感染率が下がていることによって様々な制限を段階的に且つ地域的に解除しています。
スポーツ施設や文化施設、図書館などは徐々に営業再開されます。
EU内では現在ワクチン接種完了者には電子パスポートを発行する予定で、電子パスポートを持っている人は自由にEU内で移動できる仕組みを作っています。
この仕組みができたらEU内での移動がだいぶ自由になります。
それでも、EU外への移動がまだまだ自由から程遠い状況です。
日本を含め、一日も早く通常通りに戻ることを祈ります。
参考:YLE Finland to hit 70% vaccinated mark this month, but it might not create herd immunity
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