人を助けることから得る喜び 『静かなのが好きなヘムレンさん』と『スニフとセドリックのこと』の物語にある深い話

公開日:2018年3月23日  更新日: 2020年01月01日 関連分類:

なかなか考えないことではありますが、せっかくなので、ムーミンの物語をきっかけに一度考えてみませんか?

 

我々は毎日何かを求めて生きています。

高い点数、成績、有名な学校への入学、有名な大企業への就職、おいしいレストラン、高い給料など、ずっと何かを追いかけています。

 

そしたら、求めているもの、タイトル、お金が手に入ったら、安心し、満足し、喜びます。

 

しかし、それは本当の、心の底からの喜びなのでしょうか。

 

『ムーミン谷の仲間たち』一作の中にあるヘムレンさんの話とスニフの話はこのことについて考えさせてくれます。

 

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静かなのが好きなヘムレンさんが心の底から感じた喜びとは?

「静なのが好きなヘムレンさん」は静かに年金生活を送りたいだけで、他の何もやりたくないし、色んなものも欲しくありません。

 

それはそれで他人に迷惑にもならないし、全く問題ありませんが、ある日に自分が働いている遊園地で8週間も及び雨が降り続いていました。

それが洪水になり、遊園地を壊し、多くの子供たちは行き場を失ってしまいました。

 

かわいそうな子供たちを見たヘムレンさんは特に理由もなく、自分一人の力で小さな手作り遊園地を作り始めました。

その手作り遊園地を作る間にヘムレンさんはすごく心が満ち足りていました。

そして、子供たちもヘムレンさんが作ってくれた手作り遊園地をいっぱい楽しんでいました。

 

結局、ヘムレンさんが本当に喜びを感じたのは静かに日々を送ることよりも、子供たちに喜んでもらうことでした。

 

※写真は書籍より撮影して引用:『ムーミン谷の仲間たち』講談社、トーベ・ヤンソン/作・絵、山室静/訳、1990年発行

 

スナフキンの母のおばさんが直面した死とものを人にあげる喜び

「スニフとセドリックのこと」の物語の中で、他人に自分の大好きな犬のおもちゃをあげてしまって悲しむスニフにスナフキンが自分の母のおばさんの話をしました。

 

そのおばさんは色んなをいいものを持っていて働く必要もないし、生活に何か不自由なことも全くありませんでした。

しかし、ある日、食事をするときに大きいな骨を飲み込んでしまったことで、自分が予想したよりも早く自分の死に直面することになりました。

 

 

自分の死と向かい合うことで、自分の持っているたくさんのものはどういう意味があるかを彼女は考え直しました。

彼女の考えた結果、持っているたくさんのものをそのまま持ち続けることに意味がなく、人々に送ることにしました。

 

そして、誰に何を送るかを考えることから楽しみを感じたし、おばさんの家にも人々が訪ねてくれることになりました。(人々が家に来ると大切なものを壊してしまう可能性があるので、おばさんは人々に自分の家に来させないようにしていました)

 

しかも、人々が自分の家を訪ねてくれることによって家の中で笑い声が増え、おばさん自身も大笑いをしたことによってお腹にある大きいな骨を吐き出し、結果的に死を免れることができました。

 

※写真は書籍より撮影して引用:『ムーミン谷の仲間たち』講談社、トーベ・ヤンソン/作・絵、山室静/訳、1990年発行

 

もう一度自分のこと、自分の人生、自分が求め続けていることを見直してみませんか?

我々はずっと何かを求め、追い続けています。

それは生活のためかもしれませんし、家族のためかもしれません。

 

しかし、「自分の人生に本当に必要なのは何か」もう一度考え直してみてもいいかもしれません。

 

もしかしたら、ずっと金銭や物質を求め続ける必要がないかもしれません。

もしかしたら、もっと簡単な方法で心を喜びで満たすことができるかもしれません。

もしかしたら、自分のために働くより、他人のために働くほうが人生を豊かにできるかもしれません。

 

作者のトーベ・ヤンソンはもしかしたら、ムーミンの物語に通じて、このようなメッセージを読者の皆さんへ送ろうとしていたかもしれません。

 

※参考書籍:『ムーミン谷の仲間たち』講談社、トーベ・ヤンソン/作・絵、山室静/訳、1990年発行

 

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