ムーミンバレーパークはすでに2019年春にオープンしてからほぼ1年が経ちます。
筆者はヘルシンキに住んでいるため、なかなか日本のムーミンバレーパークに訪ねるチャンスがありませんでした。
今回は東京出張をきっかけに飯能にあるムーミンバレーパークに訪ねてきました!
ようやく!念願のムーミンバレーパークへ!
筆者にはムーミンバレーパークがオープンする1年以上も前からすでに様々な情報が入っているため、今回行けそうになり、非常に楽しみにしていました。
まずは遊んできた感想から申し上げます。
「物足りない感じ」
でしたね。
その理由は下記の数点が挙げられます。
- 敷地が思ったほど広くない
- ムーミンのストールーに関する表現が少ない、表現力が弱い
- 商業的な匂いが強い
では、これから行きたい方の参考になるよう、それぞれの理由について説明していきますね。
ムーミンの世界が想像したよりもかなり狭い
ムーミンの小説を読んできた筆者ですが、すでに想像の中でムーミンの世界がいくらも広がってきました。
ムーミン谷自体はもちろん、ムーミン一家が探検に行った島、ムーミンパパの冒険、ムーミン谷の十一月などなど、筆者にとってムーミンの世界は想像のできないほど広いです。
しかし、今回ムーミンバレーパークを歩き回り、想像したムーミン谷の3分の1もないくらいの広さでした。
(ムーミンの世界ではなく、「ムーミン谷だけ」の3分の1くらいですよ)
歩くだけでしたらおそらく1~2時間程度ですべて回れます。
単に希望の話ですが、宮沢湖1周くらいの範囲をすべてムーミンの世界に作ると十分な広さになるのではないかと思いますけどね。(たぶん今の3~4倍くらい広くなる)
値段はディズニーランドくらい高くてもいいので、一回では遊びきれないほどの内容物と広さを期待していました。
ムーミンの世界の表現は象徴物中心で断片的
簡単に言ってしまえば、筆者が期待しすぎたと思います。
ムーミン屋敷、水浴び小屋、島の灯台など象徴的なものはとても重要というのは言うまでもないです。
ですが、象徴物がいくつかを並んでいるだけのようにも感じます。
例えば、「スナフキンのテント」というスポットがありますが、本当にテントと丸太のベンチくらいしかないです。
ムーミンの物語の中でスナフキンが表現したメッセージがいくらもあり、エピソードも数えきれないほどありますが、「スナフキンのテント」スポットで表されたことが少なく、訪ねた筆者が感じたものがとても少なかったのはなんだか残念に思いましたね。
かなり厳しい評価ですが、本音です。
「水浴び小屋」というスポットもあります。
ムーミンの物語の中で水浴び小屋では数多くのことが起きました。
そのいくつかの出来事を表現したり、メッセージを伝えたりする方法もあったのではないかと思います。
しかし、展示のような作り方をされ、心が受けるインパクトも感動も薄まってしまいます。
「灯台」もそうですが、『ムーミンパパ海へ行く』一作の中で最も重要な場所にもかかわらず、灯台の中に入れない作りで、サイズが縮小されたという面から見て物足りない感じがしました。
これらのスポットから感じたのは、「1回行けば十分かな」ということです。
「探ればもっともっといろんなもの、深み、楽しみが出てくる」ようにも作れたはずですが、建設プロジェクトの規模がそれほど大きくなかったのか(建設の資金が足りなかったのか)、単に筆者の期待が大きすぎたのか、感じたものはそれほどではなかったです。
商業的な雰囲気が強く、ムーミンの世界に入り込めない
もちろん、「ムーミンバレーパーク」自体は商業投資プロジェクトなので、事業主は様々な方法で投資を回収しなければいけません。
それは理解していますが、目に入る商業的なものが多すぎるような気がします。
入園料を上げてもいいと思いますが、「ムーミンの世界に関する体験」につながる仕掛けを増やしてほしいです。
ショップと自販機がよく目に入るのが印象的でした。
ムーミンバレーパークに「自販機」!?
もちろん喉乾いたら便利ですが、ムーミン世界の体験は薄まってしまう一つの要素とも感じましたね。
ショッピングも楽しいですが、小さなリトルミイショップで使った時間が「灯台」や「水浴び小屋」で使った時間よりも長いのは「体験」の仕掛けが足りない証拠でもあると思いました。
博物館のような「KOKEMUS」はお薦め!
「KOKEMUS」はフィンランド語で「体験」「経験」を意味しています。
ムーミンバレーパークの中心地であるムーミン屋敷のすぐ隣にあり、レストラン、ムーミンショップ、カフェが併設されている複合施設です。
KOKEMUSの1階の奥にはトーベヤンソンが書いた美術品(複製)があり、2階以上はムーミン博物館のような内容で、ムーミンの世界を様々な角度や方法で感じたり、知ったり、触れたりすることができます。
2階にムーミン谷の縮小造形も展示されているので、なかなか面白いです。
まとめ:1回目ならお薦めするが、2回目以上はたぶん厳しい
筆者がムーミンバレーパークを訪ねたのは2020年1月6日月曜日で、正月休み明け後の初めての平日でした。
人はそれほど多くなく、少なくもなく、混雑度は普通という感じでした。
また、筆者が購入したのは「入園チケット」で、1デーパスではないため、ムーミン屋敷の2~3階ガイドツアー、海のオーケストラ号、リトルミイのプレイスポットなどは体験しませんでした。
もしかしたら筆者が参加できなかった部分がとてもよかったかもしれません。
ただし、全体的にみると、敷地がそれほど広くなく、ムーミン世界を表現する力などにおいては物足りないと感じたのは筆者の本音です。
2回目も行くのはたぶんしないでしょうが、まだ行ったことないなら是非お勧めしたいです!
ムーミンバレーパーク営業情報
- 入園料金:
大人:入園チケット1500円、1デーパス2800円
子供:入園チケット1000円、1デーパス1800円 - 営業時間:10:00~20:00
- 公式サイト:ムーミンバレーパーク
- 住所:埼玉県飯能市宮沢327-6 メッツァ
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ショップコンセプト
1.フィンランド 北欧というと?
フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。
2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい
「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。
「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。
3.運営に「誠実」と「感謝」
「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop
4.キートスショップの名前
「Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。
キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。
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