皆さんが知っている「フィンランドは税金が高い」といった漠然な知識。
しかし、実際にどれくらいの税金が、どの分野でどれくらい使われているのか?
大体でも知っている人はとても少ないでしょう。
今回は、フィンランドの税金がどこでどう使われているのか2015年のモデルをみてみることにしましょう。
フィンランド国民が支払った税金は、色々なところで大体どれくらい使われているのかがわかります。
教育費は社会によって支払われます
コレは日本にお住まいの方も皆さんご存知、フィンランドでは学費が無料。
フィンランドは小学校に入り卒業した後から大学までの学費が無料です。
しかし、本やその他の教材は学生に請求されます。
同様に、修学旅行は支払われません。
学費を比べると最も高額なのは専門学校であり、最も安いのは高校です。
学生一人につき1年間にかかる学費 | |||
学校 | 国民の負担額 | 政府の負担額(1年間) | 日本円 |
小・中学校 | 0 | 8955ユーロ | 約107万円 |
高校 | 0 | 7749ユーロ | 約93万円 |
専門学校 | 0 | 11503ユーロ | 約138万円 |
高等専門学校/技術大学 | 0 | 7788ユーロ | 約93万円 |
大学 | 0 | 9344ユーロ | 約112万円 |
通院などのヘルスケアでは費用の一部のみをカバー
「フィンランドの病院ってタダなんでしょ?!」
と言われる方がいらっしゃいますが、残念ながらそれは間違いです。
しかしながら、国民の負担はかなり少ないのは事実。
プライベートの病院では時間も掛からず色々と診てもらえ、とても便利ですがその医療費はびっくりするような値段。
そのれに打って変わって国が経営するような病院の場合、例えば歯の検診など用を急がないような場合、時には半年から1年ほど待たされることがよくあります。
が、それでも人々が市立や国立の歯医者にかかるのはこの値段の差です。
通院タイプ | 国民の負担額 | 政府の負担額 |
一般治療 | max 20.90ユーロ/一通院 | 84ユーロ |
入院治療 | max 49.50ユーロ/一日 | 255ユーロ |
歯科治療 | max 13.30ユーロ/一通院 | 86ユーロ |
専門的な身体ケア | 41.70ユーロ/一日 | 1065ユーロ |
↓日本円だと↓ | ||
通院タイプ | 国民の負担額 | 政府の負担額 |
一般治療 | max 2508円/一通院 | 10,080円 |
入院治療 | max 5940円/一日 | 30,600円 |
歯科治療 | max 1596円/一通院 | 10,320円 |
専門的な身体ケア | 5004円/一日 | 127,800円 |
自治体(市)によって違う?ヘルスセンター(市立保健所)はどう?
フィンランドの自治体(市)は料金を設定する立場にありません。
これは法律で最大料金を設定しているためです。
ただし、自治体はより低い料金を顧客から請求するか、無料サービースを提供するかを選択できます。
例えば、
ヘルシンキはヘルスセンターへの訪問に対して料金を請求しません。
しかし一部の自治体では、顧客は41.70ユーロ(5004円)の年間医療ケア料金、または3回までの初回訪問に対して20.90ユーロ(2508円)を支払います。
最終的には市町村議会などで請求を決定します。
医療費は誰でも同じだが、公共サービスは別
上記に載せた医療費、これは誰が利用しても同じですが、デイケア(保育園)などの多くの公共サービスは顧客の収入の影響を受けます。
保育園にかかる世帯の最年少の子供の場合、料金は1ヶ月あたり0〜290ユーロ(0〜34800円)です。
最終的な金額は、収入と世話をしている子供の数によって異なります。
家族の保育園の料金は同じ基準で決定されますが、就学前の子供は無料です。
保育料も市町村で異なり、
ヘルシンキでは、低所得のひとり親が一人目の子供の保育にお金を払うことはありません。
ですので、社会は保育料の大部分を負担しているということです。
例として、、、、
4人家族のうち2人の子供の保育を必要とする場合(1ヶ月総収入:7000ユーロ・84万円)、世帯の支払い額は511ユーロ(61320円)/1ヶ月です。
これに対し、ヘルシンキ市が支払う費用は3000ユーロ(36万円)/1ヶ月。
2人家族でひとり人親1人の子供が保育を必要とする場合(1ヶ月総収入:2000ユーロ・24万円)、世帯の支払い額は0ユーロ/1ヶ月です。
これに対し、ヘルシンキ市が支払う費用は1500ユーロ(18万円)/1ヶ月。
老人ホームセンターケアはどうなってる?
老人ホームセンターにかかる料金は介護されている入居者の収入に基づいています。
老人ホームは入居者の収入の85%を受け取り、入居者は自分の収入の15%が手元に残ります。
例えば、
年金受給者の平均収入が1ヶ月あたり900ユーロ(108000円)の場合、
老人ホームは管理料として765ユーロ(91800円)を請求し、入居者には135ユーロ(16200円)が手元に残ります。
したがって、入居者は1日あたり、25.50ユーロ(3060円)を老人ホームセンターに支払うことになります。
同様に、年金が月額3000ユーロ(36万円)の高所得年金受給者の場合、介護費は2550ユーロで本人には450ユーロ。
この場合、1日のケア料金は85ユーロ(12000円)ということになります。
ただし、全ての公共サービスにかかる費用が税金の対象となるわけではありません。
ざっと大まかに税金が主にどれくらい使われているのかを書いてみました。
2015年の簡単なモデルではありますが、フィンランドの税金の流れを以前よりも少しながら知ることができたのではないでしょうか。
フィンランドに住んでいて個人的に思うのは、
税金がどのように使われ、そしてそれらが身近に使用されていると
「税金が高くても返ってきてるな」と感じられるのでなんだか納得できる部分が大きいです。
*記事内では1ユーロ=120円で計算しています。
情報・引用:Yle-uutiset -Mihin veroeurosi menevät? Palvelujen todelliset hintalaput yllättävät
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ショップコンセプト
1.フィンランド 北欧というと?
フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。
2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい
「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。
「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。
3.運営に「誠実」と「感謝」
「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop
4.キートスショップの名前
「Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。
キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。
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