フィンランド人の図書館利用率はとても高いことで有名です。
人口に対する貸付の数は世界でもトップと言われるほど。
至ってベーシックな図書館から、科学図書館、そして、移動図書館で知られる車両型の図書館まで、ざっと数えて図書館が900はある国!
そんな図書館で、なんとも奇妙なイタズラが最近、話題を呼んでいます。
それはヤルベンパー(Järvenpää)という街の図書館で起きました。
図書館の本、表紙の人物の視線がある意味ホラー
この図書館の従業員は、返却されてきた本を見て「一瞬、鳥肌が立つような」驚きがあったそうです。
ヤルベンパー図書館のSNSホームページには、、、
親愛なる私たちのお客さん!本の表紙に目玉を接着しないでください。それらは本の表紙が損傷してしまうだけでなく、従業員に思いもかけない悪夢を引き起こすこともあります。キートス(Kiitos)。
前置きがあってからのこの表紙を見ると驚きはしませんが、
図書館の従業員の方は沢山ある本からいきなり想像もしない目玉がついた本が出てくるとびっくりしてしまうのも分かります。
なので「悪夢のような」「鳥肌が立つような」驚きがあったのでしょう。
図書館の責任者はこのイタズラに「ジワジワくる」と笑ってしまう
ヤルベンパー図書館の責任者であるカタリーナ・ヤルベライネン氏(KatariinaJärveläinen)は、怒ることなく、むしろ前向きに面白く感じているようで、
これらは楽しく陽気なイタズラ。表紙の顔を見ると素晴らしいぞ、なんて思ってしまうほど。
そう、これは完全に無害でちょっと楽しみでもあります。
私はこれが「破損行為や図書館への苦痛行為」という項目には署名しません。
このように述べています。
幸いにも、図書館の本自体には保護するプラスチック製のカバーがされており、
この目玉シールの接着剤も強力ではないため、取り外しても今のところ本の損傷はないのだそうです。
もちろん、面白いイタズラと言えども、本当に図書館にある資料や本を破損してしまうことがあれば別問題です。
もし、何かそのようなことがあった場合は図書館側も対処が変わってくるとハッキリ言っています。
このイタズラをした人は恋愛小説が好きらしい
情報・写真引用:https://www.is.fi
このイタズラに目玉シールが貼り付けられた本は、1冊2冊ではありません。
10冊ほどあるそうで、それらの本のジャンルはロマンス系なのだそうです。
これが、きっとコメディ系の本だったらなんとなく「あーそうねー」となりますが、
まさかの!
ロマンス系できたか!
というところも責任者ヤルベライネン氏はジワジワきてしまったご様子です。
調べようと思えば足取りはつくかもしれません。
しかし、このイタズラは特に調査したりなど何もしていないとのことです。
結局、「もうこのジョークも飽きてきたころ」なのだそうで、目玉シールのイタズラは早かれ遅かれそのうち終わるだろうと図書館側は信じているもよう。
このイタズラにフィンランド世間の反応は、、、
「なんて芸術だ!オリジナルのものより優れているじゃないか!」
「すごいけど、イタズラはイタズラよ。笑」
「助けて笑!これらの本はまだ図書館にあるの?私の20代の頃に読んだ本の一冊があるわ!」
「目玉シールに気づかずに生徒に勧めた教師がいるかもね」
「このシールがどこで手に入るのかググったよ。素晴らしいアイデア」
「笑いが止まらない!!!」
「私は40年以上図書館で働いてたけど、一度もこのようなことに遭遇したことがないわ」
世間の反応も図書館責任者と同じように、ツボにハマったようでポジティブなコメントばかりでした。
時々目立ったのが「その目玉シールはどこで売っているのか?」との質問。
自分の持っている本に目玉シールを同じように貼りたい人がいるのでしょうか。笑
今回はフィンランドのちょっと笑える図書館でのイタズラニュースをお届けしました。
なんでも真面目に考えず、ユーモアを持って対処するところがフィンランドのいいところですね。
「イタズラ」はやっぱりダメですけどね。笑
情報・引用:Ilta-Sanomat -Silmäliimaaja ”aiheuttaa hallitsemattomia painajaisia”..
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