北欧フィンランドとスウェーデンの違い・肉食と菜食、どちらが多い?

公開日:2020年9月26日  関連分類:

 

北欧の中でもよく比べられる国、フィンランドとスウェーデン。

 

フィンランドにはスウェーデンから影響を受けた色々な文化が多く存在し、スウェーデン語も公用語として使用されるフィンランド。

 

逆にスウェーデンでフィンランド語が通じるかといえば、それは「いいえ」です。

 

アイスホッケーでは隣同士の国ということもあり、ライバル心がとても強くバチバチ音がなりそうなくらい。

 

仲が悪いのか良いのか・・・笑

 

 

今回は、フィンランドで求められる食の変化と、食に対するスウェーデンとフィンランドの違いをお伝えします。

 

 

 

 

フィンランドではお肉の需要が減少してきた?!

 

実は近年、フィンランドでは肉の消費量はわずかに減少しつつあります。

 

学食でもベジタリアン用やヴィーガン用のメニューが置かれているほど一般的ですし、

 

ベジタリアンだけのメニューを扱ったレストランも存在するほど。

 

 

2018年、肉の総消費量は前年から約1.8%、つまり一人当たり1.5kg減少したと自然資源センターは最新の統計を2020年夏に報告しました。

 

 

フィンランド全体をカバーする流通ネットワークのフードサービス卸売業者のKespro

 

ここでは肉の消費量がレストランよりも家庭の食事でより減少していることを発見しました。

 

これはフィンランド全土の1400人以上の消費者がKesproの調査に参加した回答でわかってきたことです。

 

消費者はレストランでの食事よりも、家庭料理での赤身肉の消費を大幅に減らすことをいとわないという回答が多くあったよう。

 

 

しかしレストラン側からすると、肉は現在まだ十分な需要があると言います。

 

調査結果によると、レストランや食堂ではまだ以前と変わらず牛肉の赤身肉を望んでいます。

 

近い将来では、魚・野菜・根野菜の消費を増やす予定だとか。

 

 

ほんの7年ほど前、フィンランドの首都ヘルシンキではお寿司を食べれるレストランは数えるほどでしたが、今や、どこでもお寿司を食べれるレストランが爆発的に増えました。

 

このように、ほんの数年でフィンランドのレストラン業界が取り扱うメニューはガラリと変わるのです。

 

 

調査に答えたうちの42%は、来年中(2021年中)にレストランの食事で野菜や根菜の消費量を増やす予定だと述べています。

 

 

より健康的な食事をしたいと思う人が増えてきた。でも鶏肉が人気?!

先ほどのフィンランドのKespro調査からの続きですが、

 

回答者の69%が野菜ベースの原材料の消費を求めています。

 

それは健康的な食事をしたいという思いからだそう。

 

 

その他は、論理的側面、環境問題、新しいことへの挑戦などなどの理由が多く、

 

外食における赤身肉の人気はまだまだ衰えることはなさそうですが、

 

ベジタリアンの食事メニューの人気の高まりはこれからも続きそうです。

 

 

しかし、なぜか鶏肉の消費が増えています。

 

2018年、フィンランドの肉の総消費量は一人あたり約80kgでした。鶏肉の人気の増加は統計に反映されています。

 

以前に比べ、鶏肉は4%増加し1人あたり26.6kg消費されています。

 

それでも豚肉は鶏肉よりは消費されていますが、約5%減少し30.8kg消費されています。

 

牛肉では昨年、平均18.8kgの消費量だったそうで、前年よりも約0.5kg減少したとのことです。

 

 

日本でも健康に気を遣う人は年齢問わず年々増えつつあります。

 

筋力を鍛えたいと思う人が増え、トレーニングに励む若者も多くなりました。それはフィンランドも同様。

 

そのことが原因かどうかは分かりませんが、肉の中でもタンパク質摂取に優れている鶏肉に需要が高まりつつあるのではないかと思います。

 

 

 

 

フィンランドとスウェーデンの回答の違い

面白いことに、フィンランド・スウェーデン・ドイツ・フランスで合計4000人が調査に協力した結果があります。

そのうちの1000人がフィンランド人。

 

特に注目したいのは18〜39歳の年代です。

 

ベジタリアンの割合が、スウェーデンでは13%なのに対し、フィンランドでは4%の人たちが菜食主義者であることが分かりました。その中でビーガンの人は2%です。

 

そう、調査の中でベジタリアンが最も少ない国はフィンランドだったのです。

 

 

その他を除き、あらゆる種類の肉を食べてると回答した人は82%。

 

これは他の国に比べてとても高い率となりました。意外です。

 

 

スウェーデンでは気候と環境問題からの理由で

菜食主義ベジタリアンの食事の方が優れている、優れていないの話は別ですが、フィンランドでは一番少なかった菜食主義としている人たち。

 

フィンランドの4人に1人は、今の自分の食生活を変えたいかどうかには答えませんでした。

 

そう、将来的にみてゆくゆくはベジタリアンの食事をしようと考える人も少なかったフィンランド。

 

 

しかし、その中でもやっぱり肉の消費を減らそうとしているフィンランド人はいます。

 

その人たちの理由としては経済問題と動物の権利が強調されていますが、、、、自身の健康のためという人が多くいました。

 

 

面白いことに、スウェーデンではまた違った理由からです。

 

気候温暖化、そして環境問題の理由でというのがとても多く、これは健康の問題よりも重要なことだったようです。

 

 

 

 

フィンランドとスウェーデンの食に対するちょっとした意識の違い、似ているようで似ていないところがここでも発見できます。

 

隣同士でとても近い存在の国同士にもかかわらず、このような内容の記事もフィンランドのメディアでわざわざ取り上げられること自体が日本人からするとちょっと面白かったりもします。

 

いやよいやよも好きのうち、やっぱりお隣の国が気になってしまうフィンランドなのです。笑

 

 

情報・引用:Ilta-Sanomat -Suomalaisten ja ruotsalaisten vastauksissa näkyi yksi selvä ero, kun 18–39-vuotiailta kysyttiin, mitä he syövät

 

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フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。

2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい

「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。

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