合理性を重視するフィンランド、リスクを重視する日本

公開日:2019年8月19日  関連分類: 

 

日本で8年間生活し、フィンランドで5年間生活した筆者は、フィンランドと日本の一つ大きいな違いを感じました。特に最近に。

 

 

フィンランド社会は合理性を重視するが、日本社会はリスクを重視する

 

 

例を挙げていくと数えきれないほどあります。

 

まずは友人の保育園における母の日でのイベントを例に挙げます。

 

 

 

 

保育園で誰にも無理せずに行う母の日イベント

筆者の友人はフィンランドで博士課程を勉強しており、4歳の娘が一人います。

 

 

母の日に保育園で何かしらお祝いやイベントがあったりします。

しかし、その時間と内容をアレンジするのはなかなか難しいものです。

 

 

平日にすると母親は仕事を休まないといけないし、休日にすると保育士が休日出勤(残業)しないといけません。

結果的にどちらかに無理を強いることになってしまいます。

 

 

筆者の友人の娘さんが通う保育園では母の日の週に平日の一日に1時間だけ母親に早く保育園に来てもらい、子供たちと一緒に朝食を食べることで母の日を祝うイベントにしました。

 

母親にとって平日の仕事に影響がなく、家で朝食を準備する手間もなくなり、普段と特に負担が変わらないです。

保育士にとっても始業時間が1時間だけ早くなり、仕事の負担もそれほど大きく変わりません。

 

 

このように、保育園では母の日のお祝いに母親にも保育士にも子供にも大きいな負担なく母の日イベントを開催することができるのです。

 

 

 

 

マイナンバー制度は効率の向上?個人情報漏洩リスクの増大?

先日筆者が日本で働いていたごろの元同僚が出張でヘルシンキを訪ねてきました。

その際一緒に食事するときにフィンランドのマイナンバー制度の話をしていました。

 

 

フィンランドではマイナンバーがすべての個人(3ヶ月以上の長期滞在者全員)に付与されます。

このマイナンバーは個人の銀行口座に紐づけされ、マイナンバーを用いたアカウントのログインは「銀行のネットバンキングアカウント」で行われます。

※もちろん、銀行はフィンランド国内の主要銀行に限られます。

 

 

例えば、社会福祉局に住宅補助、失業手当などを申し込みたいときに、自分の使っている銀行のネットバンキング機能で社会福祉局のウェブサイトにログインすれば、ネット上で申請することができます。

 

この銀行のネットバンキング機能さえ使えば、自分の税金状況を調べたり、ネットで滞納税金を払ったり、ネットで株式会社を設立したりすることができます。

 

また、自分では閲覧できないですが、マイナンバーは医療記録、電子処方箋などの情報も入っており、病院や薬局に行けば、担当医師や薬師がネットでそれらの情報を確認することができます。

 

 

 

 

そうです!

極めて効率」です!

 

市役所なんて行かないです!なんで行くの?

税務署なんて行きません。

交通時間かけて窓口で長蛇の列に1時間も2時間も並ぶのは時間の無駄です。

 

※筆者がフィンランドで株式会社を設立したときに唯一足を運んだのが銀行(口座開設)だけでした。市役所も法務局も公証役場もどこにも行っていませんでした。すべてネットで完結です。

 

 

とその時に、同僚が言いました。

個人情報のリスクはどうだろうか

 

この言葉は正しいです。

全ての情報がマイナンバーに紐づけされているからこそ、万が一情報漏洩が起きたらすべての情報が知らない他人に知られてしまうのです。

 

 

しかし、リスクだけ考えればいいのでしょうか?

リスクさえあればやめたほうがいいでしょうか?

もしくはリスクを検討するだけで終わってしまうのでしょうか?

 

 

リスクと便益の効果を天秤にかけ、バランスの良い所で最善策を取って前に進めたほうがいいのではないか、読者の皆さんにも是非考えてみてほしいですね。

 

 

 

 

合理性⇔フレキシビリティとリスク⇔硬い制度

とても実感できます。

 

合理性をもとに考えれば、実に様々な制度やルールは柔軟に変わり、対応することができます。

 

 

出勤時間も在宅勤務も合理性をもとに考えれば、実行がとても簡単で効率も高く、フレキシブルです。

しかし、リスクを最初に考慮すると、「従業員がさぼったらどうする?従業員の勤務内容をどう管理する?」といったことから始め、硬い制度のままで変わることが難しくなります。

 

 

先生二人が小学生の生徒を連れた遠足に行くという例を考えてみましょう。

 

 

合理性から考えれば、生徒にとっても先生にとってもとてもいいことです。

 

教育の場を変えて別の環境、視点、テーマから教育を行うことができるし、座って本読んで学ぶ以外に体を動かして自然の中で学ぶのも一つとてもいい方法だと思います。

 

いいことなので、やればいいです。

それがフィンランドですね。

 

※ヘルシンキでよく見かける光景です。保育士が子供たち、学校の先生が小学生、中学生もしくは高校生を連れて森に行ったり、BBQに行ったり、博物館に行ったりするのがよく市営バスで見かけます。たまに先生と短い会話もしたりしています。

 

 

 

 

日本はどうでしょうか?

先生が小学生を連れて学校の外に行く!?

企画書は?承認通ったか?

安全責任者は誰だ?なんかあったらどうするの!?

 

教育やメリット云々の前に「リスクを想像するだけ」で実施不可能になりませんか?

 

 

 

合理性とリスクについて、三つの例を挙げさせて頂きました。

社会環境や社会文化が違えば、とてつもなく大きく変わることがこのようなことで実感できます。

 

フィンランドの合理性重視と日本のリスク重視ですね。

 

 

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