フィンランドと日本の生活6つの違い。フィンランドで幸せを感じる理由とは?

公開日:2020年7月9日  関連分類:

 

フィンランドに住み続けて今年で満6年になるスタッフケンです。

 

筆者は結婚移住ではなく、留学+起業でフィンランドに移住したので、いつまでフィンランドに住み続けたいか、いつフィンランドを離れたいかということをいつでも自分一人の意思で決めることができます。

 

 

このどこに住むかを自分一人で自由に決められる前提で、今でもフィンランドに住んでいると、ある質問によく聞かれます。

「これからもフィンランドに住み続けたいと思いますか?なぜですか?」

 

 

よく聞かれるので、気がづいたら、フィンランドと日本の生活の違いがはっきりなってきました。

その違いをまとめてみました。

 

 

 

 

(1)フィンランドの人生に「決まった形」がない

「受験」「就職」「結婚」「子育て」「勝ち組・負け組」「就活・婚活」というのは日本社会によくある考え方です。

 

「あなたはこうすべきだ」

「そうしたほうがいい」

とよく言われたり、周りからその雰囲気を感じたりしませんか?

 

 

なぜ受験しなければいけないか?

なぜ就職しなければいけないか?

なぜ結婚しなければいけないか?

なぜ子育てしなければいけないか?

なぜ勝ち組にならないといけないか?

なぜ婚活しなければいけないか?

を考えたことありますでしょうか?

 

 

受験(勉強)しないといい大学に入れない。

いい大学に入れないと、いい仕事に就けない。

結婚しないと。。。

子育てしないと。。。

勝ち組になれないと。。。

などなど理由はあるでしょう。

 

 

しかし、これらの理由は日本に存在しているが、フィンランドにはほとんど存在していません

(信じられないでしょうが、国が変われば世界が変わるのです。本当です)

 

 

受験しなくてもいいです。

高卒でも先に仕事をしてから大学に入るのも別に何も悪くないし、問題もないです。

 

逆に何を勉強したいかがわからないまま大学に入るのがおかしいんじゃないかという考え方です。

 

 

仕事したければ求人を探して応募するだけです。

やってみて足りないことがわかれば、やりたいことに気づけば、方向を調整して進めばいいです。

 

「就活」が存在していなければ、「現役就職」も存在してません。

 

 

結婚したければすればいいし、したくなければしなくてもいい。

 

婚姻関係の有無はフィンランド税制上変わらないし、離婚は片側の申し出で成立するし、結婚の必要性が薄いからです。

※登録パトナーシップという制度もあるので、なお一層自由。

 

 

勝ち組?負け組?

自分の人生が自分の思うように楽しく過ごせればそれでいいんじゃないの?

 

 

フィンランドにいると、人生のあるべき姿に対する考え方は日本にいる時とがらりと変わります

 

その理由を後程説明しますね。

 

 

 

 

(2)フィンランドの人生における「不安」が少ない

「子供の教育費」「老後の生活費」「貯金」「年金」「収入」

日本の生活には様々な不安を抱えながら生きている人は多いと思います。

(日本だけではなく、多くの国ではそうでしょう)

 

 

フィンランドの生活には不安が少ないです。

 

 

医療の面では、日本の国民健康保険のようなシステムがフィンランドにも存在し、少額な費用で高質な医療サービスを受けられます。

※もちろん、私立の病院やクリニックの医療サービスはもっと高質ですが、費用も高い。

 

 

ヘルシンキの急診病院・医療センターHaartmanin Sairaala

ヘルシンキの急診病院・医療センターHaartmanin Sairaala

 

 

老後の生活費に関し、フィンランドでは、日本でいう「国民年金」の部分は税金で賄われ、自分で払う必要がありません。

更に、最低年金保障制度があり、定年前に全く年金を払っていなくても最低限月約10万円の年金がもらえます。

 

また、別途家賃手当ももらえるので、ヘルシンキ在住の場合であれば、毎月手取り16万円前後の老後生活が保障されています。

 

 

更に詳しくはこちら:

  日本では今消費税増税、年金以外の老後生活費に2千万の貯金が必要などの話題が人々に注目され、日本での老後生活に関し、とても不安に感じるでしょう。     比…...続きを読む

 

 

このようにフィンランドでの生活に不安が少ないのです。

 

その理由も、お察しの通り、フィンランドの充実した社会福祉制度があるからです。

 

大学は学費無料で大学生には毎月国からお金がもらえます。相場半額程度の学生寮があり、住宅補助ももらえます。

 

キャリアでつまずいたら大学に戻り、他の専門を学び、方向転換が自由にできます。

 

 

一般社会人でも家賃補助、シングルマザー・ファザーの育児補助、税金が利用された年金制度、医療費に天井がある制度(どんな病気でもどんな治療でも自己負担最大年間30万円程度)などがあるため、人々は自由に新しいチャレンジをするハードルが減り、より自由に、不安がより少ない生活をすることができるのです

 

 

 

 

(3)フィンランドの生活は「モノ中心」の生活ではない

もしヘルシンキの街中を歩き、観察したことがあれば気づきやすいのですが、ブランド品を使うフィンランド人は実に少ないです。

 

それがフィンランドの首都ヘルシンキの市中心でもそうですので、地方都市や田舎の町はなおさらそうです。

 

 

筆者は日本に住んでいたごろにある言葉を聞いたことがあります。

「社会人は三つの革製品(鞄、財布、名刺入れ)に『いいもの』を使ったほうがいい」

 

そのため、日本でこの三つの革製品に有名ブランド品を使う人も少なくないでしょう。

 

 

しかし、フィンランドではそのようなイメージが薄いです。

ブランド品を使う意味があまりないです。

 

 

適切な外観と機能性」があればいいんじゃないか?

というのは一般的な考え方です。

 

 

 

 

そのため、お金を稼ぎ、貯めて大金をつぎ込んで高価なブランド品を買う必要がなければ、お金を追う必要性が減り、より自由に過ごすことができます。

 

 

別の視点からも見てみて考えてみましょう。

「100円ショップにある便利グッズ」

 

見ると買いたくなりますよね。

便利やし、何より安い!

 

 

しかし、便利グッズによくある問題点は「汎用性が低い」ことです。

となると、いろんな作業のためにいろんな便利グッズを買うと、家中にものだらけになります。

 

 

フィンランドではいいものを高い値段で買います。

汎用性と機能性が高く、耐久性の高いものを。

 

 

となると、少ないアイテムで多くの作業をこなすことができ、ごみも減り、収納スペースに余裕が出やすく、生活もシンプルになります。

 

 

生活の中心がモノではなくなった時に、自分にとって、自分の生活において、何が本当に大切かが見えやすくなります。

 

自分の感情、自分の体験、自分の時間など。

ものではない、何かが。

 

 

 

 

(4)自然の中で生きるフィンランド生活

住んでみないとわからないかもしれません。

フィンランドの大自然がもたらした「マジック」。

 

 

フィンランドでは「生活の中に自然がある」のです。

 

 

「生活の中に自然がある」というのは街路樹もしくは田んぼみたいなみどりではないです。

 

それは「新鮮な空気」「広大な緑」「広ーいスペース」「人が少ない」という意味です。

 

大自然が溢れる環境に住むのはこんなにも幸せを感じるのは筆者もフィンランドに引っ越してきてから初めて分かった感覚です。

 

 

 

 

 

 

(5)「シンプル」がもたらす幸せ

フィンランドの生活はとてもシンプル。

 

若い人にとってやることが少なく、刺激が少なくて退屈かもしれませんが。

 

ある程度都会に住んだことある人にとってはこのシンプルな生活の中では幸せを感じやすいかもしれません。

 

 

「シンプルな生活」とはどういう意味でしょうか?

 

選ばなければいけないことが少ない。

やらなきゃいけないことが少ない。

比較が少ない。

集中しやすい。

 

それだけで生活の中で充実感が得やすくなるのです。

 

 

(6)仕事がすべてではない。第一位ではない

フィンランドでは仕事がすべてではありません。

「仕事だから」「お客様に迷惑かけてはいけないから」というのはフィンランドで通用しません。

 

 

フィンランドでは、基本的に優先順位として家族と自分が仕事の上に来ます。

 

 

「お客様第一」というスローガンは掲げられません。

お客様は「重要」ですが、「第一」ではないです。

 

 

もちろん、サービスの品質は日本に比べられません。

仕事は「完璧」まで追求しません。

会社も顧客もお互いに「合理性」への理解が必要です。

 

 

夏休みの時に返信が遅くなるのは当然だという理解。

従業員も人間であり、自分の家族、自分の生活があるという理解。

 

 

このような理解があるからこそ、ワークライフバランスが「スローガン」ではなくなり、「当たり前」になるのです。

 

 

フィンランドの職場文化関連記事はこちら:

【職場文化】の関連ブログ記事

 

 

 

 

 

まとめ:環境が変わればすべて変わる

本当にそうです。

環境が変われば当たり前のことが当たり前でなくなります。

 

 

生き方そのもの自体が完全に変わるのです。

 

フィンランドと日本での生き方はこんなにも違うのです。

 

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ショップコンセプト

1.フィンランド 北欧というと?

フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。

2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい

「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。

「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。

3.運営に「誠実」と「感謝」

「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop

4.キートスショップの名前

Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。

キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。

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