フィンランドの冬に気をつけないと大変になること3つ

公開日:2021年1月16日  関連分類:

 

時間が経つのはとても早いもので、あっという間に2021年の1月は中旬を迎えました。

 

 

ヘルシンキでは二日目からどんどん気温が下がり、二日前までゼロ度くらいありましたが、今日は「マイナス16度」です。

 

例年的に言うと、このくらいの寒さはヘルシンキでも一般的ですが、何より昨年のヘルシンキはとても暖かったので、比較するとマイナス16度は極寒に感じてしまいますよね。

 

(昨年のヘルシンキの冬はおおむねゼロ度以上あり、雪が降っても全く積もりませんでした。雪のないヘルシンキはただ暗闇の町に過ぎません。雪が積もると街路灯の光が反射されて通常よりも明るく感じます。)

 

 

そして、気温がマイナス16度までも下がると、やはり通常では予想しないことが起きるわけです。

 

例えば、昨日筆者はごみ箱を洗った後、ついでに徒歩1分離れた自動郵便ボックスから荷物を受け取りに行きました。

濡れたごみ箱を1分間だけ外で持ち歩いただけで、ついていた水がすべて氷になりました(笑)

 

さすがマイナス16度ですね。

 

まあ、室内は暖かいので、このくらいのことで特に困ることはありません。

 

 

しかし、このくらい低い気温の環境で生活したことのない人であれば、気付かないことがたくさんあります。

そして、その中で一部起きたら非常に困りますので、是非知っておいていただきたいですね。

 

 

果たして、極寒の中でどういう困ることが起きるでしょうか。

 

 

 

 

携帯、カメラなどの電子機器は電源が落ちる!!

気温がゼロ度前後でしたら、ほとんどの携帯や電子機器は影響を受けません。

 

しかし、気温がマイナス10度を切ると、様々なトラブルが起きます。

 

 

一番よくあるのは「電源が落ちる」と「バッテリーが持たない」ことです。

 

 

マイナス10度やマイナス15度になると、携帯やカメラなどの電子機器は勝手に落ちるのです。

電源が切られた感じで。

 

その時、筆者の対応方法は、「体温で温め、再起動する」ことです。

 

基本的に少し温めると、復活します。

 

 

そして、気温が低くなると、バッテリーの機能性が急に下がるのです。

100%充電したとしても、マイナス15度の環境でちょっとでも使っていると、急にバッテリーが5%になったりして、電源が落ちます。

 

そして、携帯を温めると、バッテリーが60%まで回復したりします。

 

しかし、あまり回復しない場合もあるので、予備の外部電源を持っていると安心ですね。

 

 

筆者は基本的に携帯を体の近いポケットに入れているので、体温を用いて携帯の電源が落ちないようにしていますね。

 

もちろん、町から少し離れたり、森に入る時には必ず予備の電源を持っていきます。

 

 

 

 

冷たい風に痛く感じる時にはまだ危なくないが、感覚がなくなったら危険!

寒さにはレベルがあり、寒さに対する感覚にもレベルがあります。

 

 

気温20~25度くらいなら、「涼しい」と感じるでしょう。

気温15度くらいになると、「冷たい」と感じるでしょう。

気温5度とかになると、「寒い」と感じるでしょう。

気温マイナス10度になると、「痛い」と感じるでしょう。

 

 

しかし、「痛さ」以上の感覚がないです。

感覚がなくなるのです。

 

こういう時には要注意です。

 

感覚がなくなってから、凍傷になり、壊死まで進んでいきます。

 

軽い凍傷であれば自然治癒しますが、壊死までなってしまうと、もう切除しか道がありません。

 

 

そのため、感覚があるうちにはとりあえず今はまだ大丈夫ということですが、感覚が徐々になくなっていく時には高い警戒心を持つようにしましょう!!

 

 

寒いからこそ、「風」情報に要注意!

最後は「風」ですね。

 

我々は天気予報を見ている時によく気温や降雨状況などを確認しています。

 

しかし、「風の強さ」もよく確認されているでしょうか。

 

 

風が強いと、気温がそれほど低くなくてもとても寒く感じます。

 

気温がマイナス10度やマイナス15度であれば、風の強さ情報が非常に重要になってきます。

 

 

風の強さが違うだけで、気温が同じでも防寒対策が全然変わってきますし、凍傷になるまでの時間もとても早くなります。

 

筆者の個人的な感覚ですが、風速5mメートル/秒以下であれば、微風状態と感じます。

風速5~8メートル/秒くらいは「あ、少し風吹いてるね」と感じます。

風速が9メートル/秒以上であれば、「強風」ですね。

風速が11メートル/秒を超えると、どんな気温にもかかわらず、外で歩くのはつらくて不快に感じるでしょう。

 

 

気温が非常に低いからこそ、風の強さに関連する情報を必ず確認しておきましょう!

 

 

 

 

まとめ:極寒の気温に是非十分な準備を!

気温が低すぎると様々な不都合や問題が起きます。

 

最悪ひどい凍傷になったり、命まで係わる可能性もなくありません。

 

経験がなければ、極寒の中で森に行ったり、町を出たりするのは危険です。

町の中でも防寒や電子機器など対策をしておきましょう!

 

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